The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

2013-01-01から1年間の記事一覧

美と業の世界 利休にたずねよ

年末年始はなんとなく普通の映画より、文芸大作や史劇の類を見たくなるのは僕だけだろうか。去年はそういうわけで「レ・ミゼラブル」を大晦日まで取って置いたし自宅では「大脱走」とかを見ていた。この年末年始はあんまりそういう史劇的な大作がないなあ、…

猿顔VS犀顔! ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE

一人の漫画家によって長く続けられていくのが日本のマンガの特徴。一方でアメコミは出版社がキャラクターの権利を持っており、基本的に同じ出版社のコミックスは同じ世界観に属する。異なるタイトルのキャラクターが共演するクロスオーバーはアメコミの華で…

21世紀はつらいよ オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

いえーい!おかげさまでTOHOフリーパスでのタダ映画充を送っております。それでちょっと感想が追いつかなくなっておりますので、1つあたりの感想は短めで!普段はあんまり観ない映画を観たり、気に入った映画を複数回観たりしているのですが(それでも観ない…

小覇王のベスト、ワースト&more2013!

「さあ、ベストを決めるのでみんな手を挙げて投票だ!」 トイレットペーパーも手を挙げる!ベストの時間。今年のマスコットは帰ってくる予定が年内に帰ってこれなかったビルボ・バギンズさんに替わりましてマサチューセッツ州ブライス・ホローにお住まいのノ…

角なし角竜行状記 ウォーキングwithダイナソー

みんな恐竜は大好きだよね。巨大で、現生の生物のどれにも似ておらず*1、そしていまはもう滅んでしまって存在しない。そんな恐竜たちにはロマンと呼ばれるものが目一杯詰まっており、子供はもちろん大人も魅了してやまない。怪獣好きだけど恐竜は嫌い、とい…

虚実の夜の夢 カノジョは嘘を愛しすぎている

TOHOフリーパスポートで観る普段ならまず観ない映画の第一弾!少女漫画の映画化作品「カノジョは嘘を愛しすぎている」を観賞。奇しくも嘘と真実みたいなものをテーマとしてる点では同日に観た前回の「鑑定士と顔のない依頼人」と同じかもしれない。 物語 人…

嘘の中の最高の逸品 鑑定士と顔のない依頼人

えー、2年間コツコツTOHOシネマズを利用した結果、TOHOシネマズフリーパスポートというのを入手いたしまして、この年末年始に利用してます。おかげで普段ならあんまり見ないような作品も見てみようかなあ、などと思ってます。今回は予告編の段階から普通に…

ハリウッドの見せた日本的死生観 47RONIN

元禄14年3月14日(1701年4月21日)、江戸城殿中に置いて赤穂藩主浅野長矩が高家旗本吉良上野介義央に対して刀を抜き刃傷に及んだ。浅野長矩は直ちに切腹、赤穂藩は改易となる。翌元禄15年12月14日(1703年1月30日)赤穂家の藩士ら47名が江戸の吉良屋敷に討…

虚空の讃歌 ゼロ・グラビティ

宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない "In space no one can hear you scream." と言うのは、映画「エイリアン」の有名なコピーだが、実際、宇宙空間では音は聞こえない。我々が見るスペースオペラなどの宇宙戦闘が描かれる作品では当たり前のように爆…

ソマリアを舞台に代理戦争の果てに キャプテン・フィリップス

我が国の国民的アニメ・漫画作品といえば「ルパン3世」と「ONE PIECE」である。いやあ両方共泥棒と海賊、世間的には犯罪者が主人公ですね。どちらも日本だけでなく国際的な人気を誇る作品でもある。もちろん僕も大好き。「ONE PIECE」はその人気からアンチも…

笑う「進撃の巨人」

「進撃の巨人」は今年も大躍進。アニメも大成功しオープニング主題歌を歌った Linked Horizon は紅白に出場も決定です。てっきり小林幸子の巨大衣装を巨人に見立てて、と思ったら小林幸子は出場しないのですな。代わりに和田アキ子を巨人だと思ってやっつけ…

赤いちゃんちゃんこはまだ早い! REDリターンズ

今年はアーノルド・シュワルツェネッガーが俳優に本格復帰という出来事があったが、やはりきっかけとなったのはシルベスター・スタローンがアクションスターを総動員した「エクスペンダブルズ」だろう。こちらは新旧のアクションスターを揃えて80年代のよう…

今だからマイテープを作ってみよう!(2006年度版)

前回「ウォールフラワー」の感想でカセットテープに自分のセレクションでMY BESTテープを作るという文化について触れたわけだけれど、僕が最後に作った(そして人に上げた)最後のテープ(というかCD-R)は2006年のもの。 で、実はこれに関してはまだパソコ…

世界に一つだけの壁の花 ウォールフラワー

カセットテープに自分でセレクションした曲を収録して「Myベスト」として愉しむ、あるいは意中の相手にそれをプレゼントする、という文化は今現在若い人の間ではまだ存在するのだろうか。僕の幼児の頃はまだレコードも普通にあって、子供向け雑誌にソノシー…

最強バンド登場!悲しいけど本当のことさ! メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー

久々のIMAX!そして3Dにて「メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー」を観賞。一番好きなバンドと言っても過言ではないが今回はこの作品は単なるライブの様子を描いたものではない不思議なものだった! 観賞前には「ゼロ・グラビティ」の予告編が流れた。映像自体は…

メキシコ指令!首輪じめ 悪の法則

諸事情でスマホからの更新となるのでちょっと短め、文体もいつもと違うかも。いつにもまして支離滅裂な文章でお送りしております。 前回観た「グランドイリュージョン」は知らずに観たらオールスター映画でビックリしたわけだけれど、事前に豪華なキャストが…

インクレディブル・犯行!!! グランドイリュージョン

先日、「セブン・サイコパス」の感想記事をあげた時に、「『グランドイリュージョン』にもウディ・ハレルソンが魅力的な役で出てますよー」という情報をTwitterでいただいて「これは是非観ねばなるまい」とちょっと遅ればせながら「グランドイリュージョン」…

愛の支配、四重奏 ルームメイト

ロバート・ルイス・スティーヴンソンの「ジーキル博士とハイド氏」は現在では「二重人格」の代名詞ともなっているが、もちろん、実際の多重人格症状そのままではない。ジーキル博士は薬品を飲むことでハイド氏に変わるし、その際には人格だけでなく容貌も大…

地獄のプロム録 キャリー

1972年、1人の高校教師が小説を書いたがそれを途中でゴミ箱に捨てる。パートから帰ってきた教師の妻はそれを拾い上げ、夫を励まして原稿を完成させる。それがのちの大ベストセラー作家、スティーヴン・キングのデビュー作「キャリー」が世に出るきっかけとな…

七人のサイコ超人! セブン・サイコパス

北斗七星に七福神、ラッキーセブンに世界七不思議。えーと他には七転び八起き、七つの大罪、無くて七癖・・・日本に限らず「7」という数字は世界中で特別な意味を持ってきた。映画作品に限っても黒澤明の「七人の侍」とその西部劇リメイク「荒野の七人」の…

小覇王の選ぶSF映画ベストテン!

ラズチャック・ラフネックスにようこそ! もう11月かよ!今年はいつにもまして時の過ぎるのが早く感じるな! というわけで年末が近づくと色々とその年のベストが発表されます。当ブログでも映画のベストに加え、例年「アクションヒロインベストテン」などや…

ロッキー・ホラー・ショー in 川崎ハロウィン2013

HAPPY HALLOWEEN!! 全然新作映画観れてないよ!10月は3本だけだよ!多分11月も12月も似たような感じになるよ!でもこれだけは譲れないぜ! というわけで、27日は毎年10月恒例の川崎ハロウィンの「ロッキー・ホラー・ショー」上映です。今年はなんとかギリギ…

セイラム坂の首縊りの家 死霊館

実話を謳う映画は数多いがそれが超常ホラーだった場合どう対応すればいいのだろう?何度か書いている通り僕はフィクションの題材としては大好きだが実際に存在するものとしては全く超常現象の類は信じていない。幽霊やUFOが出てくる作品にモデルがあったとし…

右京古美門黒河内、八百屋のお七と槇村正直

今シーズン、見ているドラマなどを適当に。といっても刑事ドラマと時代劇と特撮ばっかだけどね 相棒シーズン12 毎年秋から年明けて春にかけての定番となりつつある「相棒」シリーズのシーズン12。新相棒として甲斐享が定着した本番とでもいうべきか。どうし…

バールのようなもの

映画を観れていないのでネタエントリーをひとつ。 ツイッターなどでよく【嘘八百】という題でつぶやいたりしています。いわゆるデマとは違って最初から「嘘八百」と名づけて主に歴史のパロディみたいなことを。例えば【嘘八百】中大兄皇子と中臣鎌足らによる…

学園版神々の黄昏 クロニクル

海外で話題になった映画でしかし中々日本公開されず、輸入版などで先に見た人から絶賛を受けている作品、というのがたまにある。今回の作品もそういった類で昨年のうちからツイッターなどで話題になっていた。そういう作品は大概低予算作品だったりして(メ…

悪魔と魔女が来たりてヘヴィメタる ロード・オブ・セイラム

多分僕が今年劇場で観た映画からキーワードを抽出すると一番多くの作品に共通する要素として「魔女」という単語が浮かび上がるのではないかと思う。単純にオカルトホラー系の作品のみならず「オズ はじまりの戦い」はもちろん「シュガー・ラッシュ」あたりに…

鮮血の美女と不死の呪い ビザンチウム

1990年代の中頃から大スターが出演するホラー映画という流れが一時期あった。きっかけはフランシス・フォード・コッポラ監督の「ドラキュラ」だと思うが、この作品にはゲイリー・オールドマンのドラキュラ、ウィノナ・ライダーのミナ・ハーカー、キアヌ・リ…

医療を取り戻せ! エリジウム

前回観た「ウルヴァリン:SAMURAI」で一応去年の段階で今年公開予定だった大作はほぼ観たことになるのだが、夏休みの大作シーズンは終わってももちろんそれなりに話題作は続く。前回の「アダマンチウムの男」に続いて観たい、と思ったのは「ビザンチウム」「…

狼眼浪人見参! ウルヴァリン:SAMURAI

今年はヒーロー映画も豊富で僕も全部見ているわけでもないが意外な作品が面白かったり、期待していた作品がちょっと疑問符がついたりいろいろだった。「アイアンマン3」「マン・オブ・スティール」という2大「鉄の男」映画が作品単品の評価とはまた別に僕に…