The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

小覇王のベスト、ワースト&more2013!

「さあ、ベストを決めるのでみんな手を挙げて投票だ!」
 トイレットペーパーも手を挙げる!ベストの時間。今年のマスコットは帰ってくる予定が年内に帰ってこれなかったビルボ・バギンズさんに替わりましてマサチューセッツ州ブライス・ホローにお住まいのノーマン・バブコックくんでお送りします。
 
 というわけで、今年も残り僅か。色んな所で今年の様々な事柄のランキングが発表される時期になってきました。当ブログでも例年通り2013年に劇場で観た映画のベスト&ワースト&その他を上げてみたいと思います。昨年まではそれに先駆けて「アクションヒロインベストテン」なんかも別記事として独立させてましたが、今年はあんまり女性のアクション映画を観ていない感じがするのでベスト3ぐらいにしてこちらにまとめました。昨年のベストはこちら。

小覇王の2012 映画ベストテン&ワースト

 なんだかんだと一年に一本ぐらいは「これは一生愛せる!」というような作品に出会えるのが嬉しいですね。代わりに世間での評価と自分の評価が乖離している作品なんかもあるのですが。それではベストテンをどうぞ。
 

  1. パラノーマン ブライス・ホローの謎
  2. スター・トレック イントゥ・ダークネス
  3. インポッシブル
  4. ウォールフラワー
  5. キャビン
  6. クロニクル
  7. アウトロー
  8. 華麗なるギャッツビー
  9. メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー
  10. イノセント・ガーデン

 
 去年が「ダークナイト・ライジング」「アベンジャーズ」「ホビット」と大作系が上位を占めたのに比べると超大作は「スター・トレック」と「華麗なるギャッツビー」ぐらいで後は比較的ミニマムな作品が多いですかねえ。本来は「ホビット」の第2章がランクインする予定でありましたが来年へ持ち越しとなりました。
 そして今年は上半期終了時点でのベストも作っていました。

小覇王の2013年上半期ベスト!

 この時と比べるとうまく下半期の作品が半分入った、という感じですかね。「華麗なるギャッツビー」は観た直後で印象が強かったのですが、最終的には少し下がってこの位置に。
 今年はベストテンの他に「裏ベスト」とでもいうのか、ベストの作品に関連してこちらも見てほしいなあ、というような作品もくっつけてみました。それでは各作品ごとに簡単な解説を。リンクは公開当時の感想につながります。
 

パラノーマン ブライス・ホローの謎

魔女?死者?あの子と話そう パラノーマン ブライス・ホローの謎

 上半期から変わらず1位!Blu-rayソフトも出て何度も見返してますが、やはり今年一番愛せる作品ですね。実は最初におばあちゃんが全て語ってしまっているんだけど、まずは話しあおう、という姿勢が考えさせられます。今年はなぜか観た映画の多くに「魔女」というキーワードが多く含まれていましたが(その割にブームというほど目立っていたわけでもない)、その作品群の中でもやはりこの「パラノーマン」が一位でしょう。この先何かあれば見直すこととなる大好きな一本です。
 関連作としては「魔女」作品の中でもこの「パラノーマン」の裏テーマとでも言うべき作品として「ロード・オブ・セイラム」を。

スター・トレック イントゥ・ダークネス

暗き過去からの復讐 スター・トレック イントゥ・ダークネス 感想とも解説ともつかぬなにか
 
スター・トレック イントゥ・ダークネス Take us Out!

 実写映画としては1位の作品は人気シリーズ「スタートレック」のタイムトラベルによる仕切り直しの2作目「スター・トレック イントゥ・ダークネス」。元々僕はシリーズのファンだったのだけれど、TVのエピソードはともかく映画の方は大手を振って他人に勧めたり、好きと言うにはちょっと作品のクオリティがまちまち。映画になると妙に気負ってしまうのか、微妙なところという作品も多かったです。でもここで大きな声で人に勧められる作品が出来ました。シリーズのファンはもちろん初めての人でも十分に楽しめると思います。
 関連作では全然無いですが同じTVシリーズの映画化として「相棒シリーズ X-DAY」を挙げておきましょう。
 

インポッシブル

それでも諦めない インポッシブル

 あの大震災から2年(まもなく3年)。まだ傷跡も大きいですがそれでも人は生きていきます。3位は2004年のスマトラ沖地震津波を生き抜いた家族の物語。話はシンプルに離れ離れになった家族とその中でも一人の少年の成長を描く。
 関連作は予期せぬ事故でやはり彷徨うこととなった人物の物語。しかしこちらは宇宙であるという「ゼロ・グラビティ」を。またこの2作品の監督は今年は注目を浴びたギレルモ・デル・トロつながりでもあります。スペインとメキシコというヒスパニック系の映画製作者の活躍も目立ちました。
 

ウォールフラワー

世界に一つだけの壁の花 ウォールフラワー

Perks of Being a Wallflower

Perks of Being a Wallflower

 

 90年代に青春を過ごした若者たちの物語。日本とアメリカと舞台は違えどおそらく僕と同年代の時代を描いた青春劇。出てくるカルチャーがいずれも僕の好きなモノばかり。また、物語の裏側には意外とシリアスな青春の暗黒面が描かれていますが、その辺は匂わせつつ(多分トム・サヴィーニの出演もその一つ)前面には出さずに抑制の効いた描写も良かったです。
 関連作としてはこちらとは逆に老人の青春映画として素晴らしかった「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」を。
 

キャビン

キャビン 「バフィー」「エンジェル」に連なるジョス・ウェドン渾身のモンスター映画!

キャビン [Blu-ray]

キャビン [Blu-ray]

 先に「魔女」が今年のキーワード、と書いたけれどその多くの作品に関わっていたのが映画監督のサム・ライミ。自身の監督作も含め制作作品が幾つか公開されたけれど、実は一番ライミ作品っぽかったのがライミは関わっていない本作。雷神ソーことクリス・ヘムスワースはじめとする大学生が森の小屋の中で次々と悲惨な目にあっていく。その影には巨大な陰謀があった。君は彼らがどのモンスターを呼び出すのに賭ける?
 関連作は本家サム・ライミ出世作を自身の制作でリメイクした「死霊のはらわた」。オリジナルと違い本気で怖がらせようとした部分は評価するもどうにもユーモアは足りなかった。おそらくライミ監督作に存在してライミ制作作品に欠如してるのはこのユーモア部分だと思う(とはいえ最後に最大級のユーモアがあったけれど)。「キャビン」はその辺もきちんとしていたなあ。
 

クロニクル

学園版神々の黄昏 クロニクル

 とあることから超能力を手にした高校生の日常と末路を描いた作品。基本POVという形でありながら「POVは安い」というイメージを覆し、とてもしっかり作られています。後半はリアルなスーパーヒーロー物としてみることもできて、実は今年多く公開されたスーパーヒーロー物の中でも上位に来る作品。
 やはりちょっと変わったスーパーヒーロー物として「HK 変態仮面」を無理やり関連作に。
 

アウトロー

トム&クリフ 危ない奴ら アウトロー

アウトロー [Blu-ray]

アウトロー [Blu-ray]

 今年も大活躍の僕らのトム・クルーズ。彼がハードボイルドヒーローを演じた「アウトロー」。物語がきちっと完結しない(謎は謎のまま)、シリアスなはずなのに時々やってくる妙なズッコケシーン、客観的に見たらあんまり格好良くないはずなのに振り返れば圧倒的に格好良いトム・クルーズと僕にとってはトム・クルーズを満喫できる作品でした。すべての伏線がきちっと回収されパズルのピースがきっちり枠はめ込む作品もいいけれどこういう終わった後にちょっと「あれ?」っていう部分が残る作品が結構僕は好きなんだな、と思い知りました。
 大スター主演でシリアスなはずなのにところどころ妙な外しがある映画として世界規模ゾンビ映画の「ワールド・ウォーZ」も。人類最後の希望の星の最後を目撃せよ!(変な文になった)
 

華麗なるギャッツビー

偉大な男の華麗なる人生 華麗なるギャツビー

華麗なるギャツビー ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray]

華麗なるギャツビー ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray]

 上半期の時点では2位だったんですが最終的にちょっと落ちてこの位置に。特に表明されていないけれど個人的にはバズ・ラーマン監督の「ロミオ&ジュリエット」「ムーラン・ルージュ」に続く3部作の3作目という位置付けだと思っています。パーティーのシーンの絢爛豪華さ、「ムーラン・ルージュ」でも見られた絵洪水のように流れ出る映像の暴力。そしてそこが豪奢であればあるほどその後に訪れる静寂の寂しさと侘びしさ。ラーマン自身の原作ではないけれど、これほど監督の趣向とマッチした原作も珍しいのではと思います。
 人生に成功したギャッツビーという感じの作品でインド映画「きっと、うまくいく」を関連作に。結構好き嫌いは別れる作品だとは思いますが。
 

メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー

最強バンド登場!悲しいけど本当のことさ! メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー

スルー・ザ・ネヴァー

スルー・ザ・ネヴァー

 例年ドラマ性の薄い音楽映画は観るとベスト入りしてしまうのですが今年はそれがこちらの「メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー」。無敵のモンスターバンド、メタリカのコンサートを大スクリーン大音量で!コンサート会場の外では北斗の拳みたいな世界になってるけど気にすんな!「クロニクル」のデイン・デハーンの使いっ走りのつもりが大冒険!という物語でもありました。
 こちらは純粋なドラマですが音楽映画としても観てみたい邦画「カノジョは嘘を愛しすぎている」を関連作に。
 

イノセント・ガーデン

残虐性が埋められた無垢の庭 イノセント・ガーデン

 韓国でも一筋縄ではいかない作品を撮るパク・チャヌク監督のアメリカ進出第一弾。どことなくヴァンパイア物っぽい耽美な雰囲気を漂わせたサスペンス。見終わった後に不思議な後味を残す作品です。主人公を演じたミア・ワシコウスカも素晴らしい。
 ノルウェーのポール・シュレットアウネ監督が撮った「チャイルドコール 呼声」もおすすめ。こちらも物語の一部に不思議さを残し、妙な後味を残す作品です。  
 
 というわけで改めてベストテンは以下のようになりました。 

  1. パラノーマン ブライス・ホローの謎
  2. スター・トレック イントゥ・ダークネス
  3. インポッシブル
  4. ウォールフラワー
  5. キャビン
  6. クロニクル
  7. アウトロー
  8. 華麗なるギャッツビー
  9. メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー
  10. イノセント・ガーデン

 
 勝手に関連作のこちらも。こちらはベストテン作品に付随していますがランキングされているわけではありません。ベストが良かった人はこちらも参考にしていただけると嬉しいです。

アクションヒロイン

 つづいて「アクションヒロイン2013!」今年はちょっと数がすくなかった気がするので(単に自分が見てないだけ)、ベスト3を。こちらは作品ではなく役者さんに対してのベストです。
第1位! エイドリアンヌ・パリッキ

 一位は「G.I.ジョー バック2リベンジ」のレディ・ジェイことエイドリアンヌ・パリッキ。軍用の銃を持つ姿も様になっているミシェル・ロドリゲス姐御の芸能活動引退後を是非任せたい美しい女性。シリーズ化はされなかったけど実はワンダーウーマンでもあるんですよ!
 
第2位! カトリーナ・カイフ

 「タイガー 伝説のスパイ」と僕は観ていないけれど同じ「ボリウッド4」作品「命あるかぎり」にも出演。インドの女優さんの常としてミュージカルシーンのダンスもさることながら、パキスタンのスパイという役柄でアクションでも素晴らしいところを見せてくれます。
 
第3位! ジェイミー・アレキサンダー

 3位はお馴染みジェイミー・アレキサンダーシュワルツェネッガー本格復帰作「ラスト・スタンド」で小柄だけどライフルを操る美人保安官補を好演。来年は再び「マイティー・ソー ザ・ダーク・ワールド」にて戦争の女神シフを演じますよ。
 例年のランキングや今年の1位、3位を観ると僕はでっかい銃を抱えた女性が大好きなんですね。ハイ。去年のランキングはこちら。

ベストアクションヒロイン2012!

スーパーヒーロー映画ランキング!

 今年は例年になく「スーパーヒーロー映画」とでも呼べるものが多く公開されました。僕も全部見ているわけではありませんが、コミックヒーローものを原作としていたり、特撮ヒーローものだったり、あるいは映画オリジナルだけどスーパーヒーロー物としていいいのではないか?と言うものなどを簡単にランキング。ちなみに映画単体の評価もさることながら、僕自身のヒーローに対する価値観及び原作作品の場合(あくまで僕が読んだ範囲ですが)どのくらい反映されているのか、ということなどが考慮されているので納得いかないよ!というのもあるとは思います。
 自分のヒーロー(というかこの場合仮面ライダーですが)に関する基本的な考え方はこちら。

ヒーローとブランドと制約

  1. ジャッジ・ドレッド
  2. HK 変態仮面
  3. G.I.ジョー バック2リベンジ
  4. 特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE
  5. ウルヴァリン:SAMURAI

 あれ?「クロニクル」はベストテン入りしてたのにこちらでは関連作だった「変態仮面」に負けちゃってるの?とお思いでしょうが「クロニクル」はひとつの映画としては素晴らしかったんですがスーパーヒーロー物として思春期の変化の表れとしての超能力という感じだともうTVの「ヤング・スーパーマン」が描ききっちゃってる印象があるんですよね。「変態仮面」はラストのちゃちいCGによる巨大ロボは大きくマイナスなんですがそれを差し置いても実はヒーロー映画としてかなり核心に迫っている作品だと思います。
 原作との再現度、忠実度、ということだと、一位の「ジャッジ・ドレッド」ですね。イギリスのバイオレンス・ヒーローを見事にスクリーンに表現。顔を見せない、という原作のお約束をきちんと守ってスタローン版でがっくりしてたファンの溜飲を下げました。
 TV特撮ものからはスーパー戦隊のVSシリーズ「特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE」。長いスーパー戦隊の歴史の総まとめ的なゴーカイジャーとそこから切り替わって新しいスーパー戦隊ゴーバスターズという設定的にあまり噛み合わなそうな2作を見事に組み合わせて見事なストーリーを紡ぎました。今年は夏の映画を見逃して冬の「仮面ライダー」は実は観たんですが、やはり1作選ぶとすればこちらかな、と。
G.I.ジョー バック2リベンジ」と「ウルヴァリン:SAMURAI」の2作はトンデモ日本描写が良かった・・・というわけではないですがその辺も恐れずコミック的描写が素晴らしかったと思います。
 大作映画としては「アイアンマン3」と「マン・オブ・スティール」が入っていないわけですが、やはりこちらの2作は映画単体としての評価とは別に、「アイアンマン3」の方はヴィランであるマンダリンの正体に納得がいかない。そして「MOS」の方は「自分の理想とするスーパーマン」は違うなあ、という思いが強いです。ちなみに「MOS」に関してはもう一度書いておきますが良かったと思うにしろダメだったと思うにしろその責任・功績は監督のザック・スナイダーに帰せられるべきで制作のクリストファー・ノーランのせいにするのは無理筋だと思います。制作事情を知ればノーランはザックにスーパーマンは暗くするな、と言い撮影現場にはほとんど顔を出さなかったようですし、現場で脚本をいじったりしたのはやはりザックだそうなので褒めるにしろ貶すにしろそれはザックに対して行うべきでしょう(と言いつつ僕もあとでダブスタしますが)。
 

ワースト3

 さて、最後は2013年のワースト3!。僕のワーストを選ぶ基準というのは事前の期待値と実際に観た後のガッカリ度の落差の大きさで決めていることが多いです。なので例年言っていますが絶対値でここで上げた作品より出来が悪いと言う映画もあります。例えば「飛びだす 悪魔のいけにえ」や「サイレントヒル リベレーション」なんかは楽しみだったし期待していたけれど、作品の出来を高く見積もっていたわけではないのですね。それで実際観た後も「まあこんなもんだろうなあ」という範囲を大きく逸脱しませんでした。不思議だけど映画とかだとこの「楽しみだけど出来は期待していない」という物があるわけです。そういう作品や最初からどんな映画かよく分からず期待していない作品とかは特にマイナスにならないのですね。
 じゃあ、期待せずに事前に情報を仕入れず見ろよ、というのもひとつの意見ではあるし、実際最近はそういう情報仕入れずに観た時に新鮮な驚きに満ちた良作と出会えることも多かったりするんですが、やはり大作系の作品だと期待しちゃうし情報も欲しくなっちゃうのが人情というものです。というわけで前置きが長くなりましたがおそらく多くの人がベストの方に入れている作品がワーストに入っていると思うので予めご説明。
 

  1. パシフィック・リム
  2. スプリング・ブレイカーズ
  3. LOOPER/ルーパー


パシフィック・リム」は多分今年多くの人がベストの方に入れている作品だと思うのだけれど僕は全然合わなかった作品。物語的にはTVシリーズの総集編+完結編みたいな盛り込み過ぎなバランスの悪さを感じました。実際にそうならそれに対して文句はいいませんがそうではないし。またあくまで個人的な感想ですがこの作品からは監督のギレルモ・デル・トロらしさを感じられませんでした。監督に勝手にイメージを持って少し違うと文句をいうのは悪いファンかも知れませんがずっと監督のファンではあるので許してもらいたいです。まあ僕は「パシフィック・リム」はあくまで脚本のトラヴィス・ビーチャムの作品だとすることでデル・トロは悪くないんだ、と思いこもうとしています(先ほどの「MOS」で述べたダブスタ」です)。続編の制作が決まったとか決まらなかったとかですが、個人的にはやはりこの続編よりも「ヘルボーイ」の新作だったり長年の企画であるラブクラフトの「狂気の山脈にて」をデル・トロには手がけてほしいなあと思うところです。
スプリング・ブレイカーズ」は美人のお姉さんたちが楽しく青春を謳歌する作品だと思ったら青春どころか死臭が漂うような作品でした。おなじ「スプリング・ブレイク」を描く作品でも「ピラニア3D」の方が(たとえ悲惨な目にあったとしても)楽しいですよ。
「ルーパー」も事前に期待し過ぎた作品ですね。何度も言ってますが「SFというには矛盾が目立ち、寓話というには理詰めすぎ」という感じです。「未来から現代にやって来る」ではなく「30年後の未来に60年後の未来からやってくる」というのも拍子抜けでした。その割にあんまり近未来設定は活かされていなかったし。そして実は同一人物である主役2人が激しく互いを相手にアクションを繰り広げるのかと思ったら中盤ほぼ別行動で絡みが少なかったのも物足りなかったです。
 
 というわけで、ちょっと盛り込み気味に今年のベスト、ワースト&moreをお送りしました。年内この時点以降に観た作品で面白いのがあったとして、それは来年のベストになります。個人的には「ハンガー・ゲーム2」にちょっと期待しています。あのシリーズどうにも嫌いになれないです。
 来年は「ソー」の新作、「キャプテン・アメリカ」の新作が公開されます。「キャプテン・アメリカ」の方は現代に舞台を移しての個人主演作第一弾、ということで改めて楽しめる作品になっているかと。また世界観は別ですがマーベル作品だと「アメイジングスパイダーマン2」と「X-MEN フューチャー&パースト」も見逃せない!後はやはり公開が延期されてしまった「ホビット」ですね。こちらに関してはもう何の心配もしておりません。ただ見届けるだけです。とりあえず年明けの楽しみは「獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦! さらば永遠の友よ」と「エンダーのゲーム」かな。
 この後も一応ちょこちょこ更新する予定ですが今年も一年ありがとうございました。