The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

時をかけるので永遠不滅!な映画オールタイムベストテン!(2017年12月現在)

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寒い中コウモリ退治に勤しむペンギンさんとキャットウーマンさん。

 2017年ももう終わろうかというこの頃、またしてもすっかりブログ更新が滞っておりました。いやまあ映画はたくさん(と言っても週一程度)観ていたんですよ。でもあまりに寒いので椅子に座ってキーボードを叩くのも辛かったりしたのです。と、言い訳はさておいて、長期間の更新停止が続いたあとはそうです、ワッシュさん( id:washburn1975 )さんのランキング企画です。今年は「映画オールタイムベストテン」!

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 ワッシュさんはブログを始めて12年、恒例のベンストテン企画が2007年からで10周年ということです。僕なんかまだブログ始めて9年なのでまだまだですね。9年ということは2007年時点の企画には当然参加していない(自分が参加したのは2009年の「映画ゼロ年代ベストテン」から)わけで、オールタイムのベストテンとしては今回が初参加ということになります。というわけでやってみましょう映画オールタイム・ベストテン!

 今回はワッシュさんが定めたルール以外の自分で決めたルールは特に無し。とにかく現時点で大好きな作品、よく見返す作品、この映画ならいくらでも語れるという作品を選びました。悩みに悩んだというよりはもうパッと頭に浮かんだ作品たち。あくまで2017年12月現在のベストテンということで、来年はもちろん明日にはやっぱりこっちのほうが・・・とかあるかもしれませんが、とりあえず以下のようになりました。

  1. バットマン・リターンズ(1992年 アメリカ ティム・バートン監督)
  2. マッドマックス2(1981年オーストラリア ジョージ・ミラー監督)
  3. 悪魔のいけにえ(1974年  アメリカ トビー・フーパー監督)
  4. 大脱走(1963年 アメリカ ジョン・スタージェス監督)
  5. 荒野の七人(1960年 アメリカ ジョン・スタージェス監督)
  6. ブレックファスト・クラブ(1985年 アメリカ ジョン・ヒューズ監督)
  7. 時をかける少女(1983年日本 大林宣彦監督)
  8. 小さな恋のメロディ(1971年  イギリス ワリス・フセイン監督)
  9. パラノーマン ブライス・ホローの謎(2012年 アメリカ サム・フェル&クリス・バトラー監督)
  10. ゴジラ(1954年 日本 本多猪四郎監督)

  上位3作品は不動(3作品内で上下はあり)。4位&5位は普段最もたくさん見返す作品。6~10位は気分によるので来週には別の作品のほうが好き!ってなってるかもしれませんがそれでもやはり大好きな作品、といったところでしょうか。それでは各作品ごとに簡単に(すでに過去記事で作品感想・解説がある場合はそちらへのリンクも)。

 まずは1~3位。

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 前作である1989年の「バットマン」も含め、自分が映画鑑賞というものを一生の趣味としようと決めた作品。特にこちらの「リターンズ」の方は毎年クリスマスが近くなると見返す作品です。

 バットマンの映画化作品としては2008年の「ダークナイト」のほうがよく出来ていると思うし、ティム・バートンの映画の中から順位をつけるなら「シザーハンズ」と「ビッグ・フィッシュ」が1位と2位になる。でもそれらをひっくるめて一番大好きな映画といえばこの「バットマン・リターンズ」なのです。コウモリ、猫、そしてペンギンの格好をした変人たちが互いに憎みあったり愛しあったり、とてもまともな作品とは思えませんが、これが心を締め付けるのです。その歪み具合からも偏愛すべき一本。 「シザーハンズ」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」とともに「バートンのクリスマス3部作」(この3部作自体は僕が勝手に言っている括り)の一本。

 日本の漫画作品「北斗の拳」にも強い影響を与えたバイオレンスSF作品。前作からうって変わって文明の崩壊し石油を巡って弱肉強食の闘いが繰り広げられる世界。そこで一人彷徨うマックスの物語。物語は単純ながら力強く神話的。主人公は寡黙ながら強い印象を残します。2015年には待望の続編「マッドマックス 怒りのデス・ロード」も制作され再び見るものの度肝を抜きました。

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 トビー・フーパー監督の芸術的にも価値の高いホラー映画の傑作。テキサスを旅する若者たちが突然食人鬼一家の犠牲になる!

 人皮をかぶったチェーンソーを振るう殺人鬼はその後のホラー映画に大きな影響を与えました。おそらく監督の資質的には続編の「悪魔のいけにえ2」などの狂騒的なホラー映画のほうが本来の志向なのだと思います。多分この作品はあの時、あの場所でなければ撮られない作品でしょう。

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悪魔のいけにえ 公開40周年記念版 [Blu-ray]
 

 以上1~3位は20年来の僕のベストスリーで、おそらくもう一生変わらないでしょう。いずれも同じ監督によるシリーズ1作目(「悪魔のいけにえ」は2の方)も含めて大好きです。

 この3作はそれぞれ何らかの形で今もシリーズが継続中。バットマンクリストファー・ノーランの3部作のあと今はDCFUとして映画に出演中。「悪魔のいけにえ」は続編が3作作られたあと、リメイクシリーズが2作作られ、2013年には1作目の直接の続編として「飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」が作られました。そして「マッドマックス」は「怒りのデス・ロード」の衝撃も記憶に新しいところ。これらは新作のほうが好きだという人も多いかと思います。とはいえ僕にとってこの三本は単に作品の出来以上に十代の最も多感な時期に見たということも大きく、人生に影響を与えている作品です。

 続いて4位&5位。

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 ジョン・スタージェス監督による作品が4位5位。「荒野の七人」は黒澤明の「七人の侍」の西部劇リメイク。ここでスティーブ・マックィーンチャールズ・ブロンソンジェームズ・コバーンなどが人気を博し、そのまま「大脱走」でも重要な役を務めることとなります。どちらもオールスター映画。それぞれ個性豊かで魅力的なはぐれ者達にによるチーム物という点でも共通ですね。

 とにかく暇さえあれば見返している2作品。シリアスながらもどこかカラッとしているゲーム的な部分も高得点です。「荒野の七人」は「マグニフィセント・セブン」としてリメイクされ、こちらも良い作品でしたが、やはり選ぶならオリジナルの「荒野の七人」です!

 

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  後半戦。

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  • ブレックファスト・クラブ

 ここからしばらく青春映画が続きます。まずは「ブレックファスト・クラブ」。高校におけるスクールカーストというものを知らしめた作品。それぞれ違う集団(カースト)に属する5人の生徒が問題をおこし、放課後に集められ反省文を書かされることに。普段は互いに挨拶もしない5人はやがて自分をさらけ出していき…

 90年代以降はファミリー映画の旗手として知られたジョン・ヒューズですが、80年代は青春映画の旗手だったのです。僕はこの映画の主題歌シンプルマインズの「Don't You(Forget About Me)」が流れると自然と涙腺が決壊する仕様に身体がなっているので、泣かせたいならこの曲ですよ!(そういうことじゃない)


Simple Minds: Dont You Forget About Me 

 筒井康隆の同名小説を大林宣彦が映画化した「尾道三部作」の2作目。筒井康隆の「時をかける少女」は何度も映像化され(この大林宣彦版は映画化としては最初だが、映像化としては二度目)、この後もその時代を代表する女優・アイドルを主演に迎え作られてきましたが、やはり決定版はこの原田知世主演の大林宣彦版でしょう。

 映画の魅力はたくさんありますが、まずは原田知世につきます。主題歌はもちろん、劇中の「桃栗三年柿八年」の歌も途中のセリフまで含めて空で言えるぐらい好きです。原田知世は時をかけるので永遠不滅!


原田知世 - 「時をかける少女」

 ワリス・フセイン監督の、というよりアラン・パーカー脚本といったほうが通りが良い恋愛映画。イギリス本国やアメリカではヒットせず、日本ではなぜか大ヒットしたという作品。もちろん僕はリアルタイムで当時のことなど知らないが、まあ作品内容(小学生の恋愛)的に欧米よりも日本で受けたというのは分かる気もします。とはいえ、内容的にはポルノ的な要素は全くなく、純愛を描いた作品、そしてそれだけでなく大人と子供の対立、イギリスならではの階級社会など一恋愛映画にとどまらない要素を含み、でもけっして深刻ではなく最後は痛快に終わっているのもこの映画の良い所(その意味では日本でこの映画に近いのは「ぼくらの七日間戦争」かもしれない)。全編を彩るビージーズの楽曲も素敵です。

小さな恋のメロディ オリジナル・サウンドトラック

小さな恋のメロディ オリジナル・サウンドトラック

 

 オールタイムのベストというとどうしても子供の頃から10代にかけて見て強烈な印象を残した作品というのが多く、大人、それも30を越えてから観たような最近の作品は質的に出来がいいことはわかっていても、どうしてもランク外になってしまう事が多いのですが、そんな中でも一番新しいのがこの「パラノーマン」。SF映画などの特撮技術としてはもうほぼ使われなくなってしまったが、人形劇として逆に実写やCG,通常のアニメでは表現し得ない独特の手段として確立したストップモーションアニメーションによる作品。制作会社のライカはバートンの「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」などを手がけたスタッフが設立し、ヘンリー・セレックの「コララインとボタンの魔女」で名を知らしめました。最新作は中世の日本を舞台にしたファンタジー「KUBO 二本の弦の秘密」で、こちらも素晴らしいですが、個人的に一番好きなのはこの「パラノーマン」多数のホラー映画のオマージュもありながら、最後は互いに分かり合うことを目指した物語は何度見ても感動的です。

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 最後は怪獣映画「ゴジラ」。こちらは邦画では多分一番多く見返していて、「削るところも増やすところもない完璧な映画」といういう印象を僕は持っています。第1作から60年を越えて今なお愛され、かつその作品テーマは輝きを失わない。日本では「シン・ゴジラ」、ハリウッドでもモンスターバースの「GODZILLAゴジラ」が作られましたが、本作は一作目にしてマスターピースなのです。

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 こちらの記事で「ゴジラの東京襲撃ルートは東京大空襲におけるB29編隊のルートと同じ」というようなことを書いたのですが、どうも間違っているというのが最近…。定説のようになっていたので特に疑いせず書きましたが、もし明確に間違いだとわかれば修正等するかもしれません。

 というわけで以上オールタイム・ベストテン映画でした。この10本を挙げたあと思い出した作品に「キング・コング(1933年版)」「ムーラン・ルージュ」「スターシップ・トゥルーパーズ」「ダーティハリー」「続・夕陽のガンマン」「猿の惑星」などがありますが、6位以下は先に頭に浮かんだ作品優先。あくまで2017年12月現在のランキングであることは繰り返し書いておきましょう。とはいえ6~9位と青春映画とでもいえるものが続いたのは自分でも意外ではありました。

 以前のランキング企画はこちら(それ以前はその記事からさかのぼっていただけると助かります)。 

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 ブログはサボりまくっていましたが映画はたくさん観ているし、感想書きたい作品もたくさんあって、もう公開終わってしまったようなのはともかくまだやってる作品は幾つか書きたいとは思います(年内に3本書ければ御の字かな)。そのあと一応の劇場鑑賞映画下半期リストと2017年のベストの記事を挙げて終わりですかね。

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水をくれ。氷入りの水だ・・・f:id:susahadeth52623:20171217081328j:image