The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

熊、半魚人、黒豹、雀2018年1月~3月に観た映画

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 3~4ヶ月ぶりのブログ更新でございます。この約3ヶ月何をしていたのかというと、まあ特に何もしていなかったのでございますね。最初の1ヶ月は確かにブログを更新できない諸事情があったのですが、残りはずっと「なんかいっか」と惰性で更新をサボっていました。6月中に一回でもやる気出しとけばよかったけど、7月入ったらもう暑さで何もやる気が起きなかったしね!

 しかしそんな中でも映画は観ていましたよ!というわけで2018年の夏も終わり。本当なら6月終わった時点で上半期の観賞リストとその時点のベストとかを出しとくべきだったと思うのですが、とりあえず劇場観賞作品を上げたいと思います。長くなりそうなので何回かに分けて。

  • 2018年1月

パディントン2

  • 2月

スターシップ・トゥルーパーズ レッド・プラネット

グレイテスト・ショーマン

 

  • 3月

15時17分、パリ行き

ブラックパンサー

シェイプ・オブ・ウォーター

リメンバー・ミー(同時上映アナと雪の女王/家族の思い出

トゥームレイダー ファースト・ミッション

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

レッド・スパロー

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

ヴァレリアン 千の惑星の救世主

1月2月何にも観てねえじゃん!と思ったけど急に3月になってめちゃくちゃ観てた。なのでとりあえず今回は3月まで。好きなジャンルの話題作がある月に集中するからこういうことも起きるのだけど、観てない月はだいたい新作をたくさん見るより好きになった作品を何度も観るパターンが多かったりします。「パディントン2」も「グレイテスト・ショーマン」も3回ぐらいづつ観ましたしね。

 それでは各作品簡単に感想を(もう今となっては数少ないですがちゃんと感想記事書いたのはそこへのリンクを)。

 

パディントン2 
susahadeth52623.hatenablog.co

スターシップ・トゥルーパーズ レッド・プラネット

  ロバート・A・ハインライン原作、ポール・バーホーベン監督による傑作SF作品のアニメ版。このシリーズは実写映画が3作、CGアニメによるTVシリーズ、そして日本で作られたTVシリーズとはパラレルなCGアニメ映画があって、本作はその2作目。僕は前作「インベイジョン」は観ていなくて、あくまで日本オリジナル作品かな、という程度の認識で観に行ったのだが、脚本が3作目の監督でシリーズの脚本家でもあるエドワード・ニューマイヤーで、登場人物もジョニー・リコ、ディジー・フローレンス、カルメン・イヴァネス、カール・ジェンキンスといったシリーズ第1作のキャラクターが出ていて、しかもジョニーとディジーに関してはそれぞれキャスパー・ヴァン・ディーンとディナ・メイヤーが担当しているという正統な続編であった。最も僕が観たのは日本語吹替版だけども。ちなみにディジーの声が日本語だと上坂すみれさんでちょっと1作目から知ってるディジーのキャラには合ってなかったかな?という気も。とはいえよりアニメっぽくデザイン化されたディジーには合っていたと思われます。

 アラクニド・バグズとの争いというよりは地球連邦内での揉め事と陰謀が中心だけれど、スターシップ・トゥルーパーズらしさは失っていない面白さがありました。

 

グレイテスト・ショーマン 

  19世紀アメリカ、稀代の山師P・T・バーナムを描いたミュージカル映画。と言っても伝記映画ではなく、あくまでバーナムをモデルにした作品といったところ。描かれる出来事は実際には何十年にも渡るが、劇中では1〜2年ぐらいの出来事として描かれている(バーナムの2人の娘がほとんど成長しない)。バーナムは年老いた黒人女性を「ワシントン大統領の乳母」といって見世物にしたような人物だが、現在のサーカスの基を作った人物でもある。トロイ遺跡発掘で有名なシュリーマンが幕末の日本に来た際、独楽回しなどの大道芸を見て「バーナム氏は(ワシントン大統領の乳母とか見世物にしてないで)今すぐ彼らをスカウトするべきである」といったような内容の手記を残していたりする。ちなみにバーナムと日本の関係だと日本製の人魚のミイラ(猿の上半身と魚をくっつけたもちろん偽物)を展示していたりしたらしいですね。

 実際のバーナム氏はもっと一癖も二癖もあって単なる情熱の人では無かったと思うけれど、映画でヒュー・ジャックマンが理想に燃える熱い男を演じています。ジャックマンやレベッカ・ファガーゾン、ゼンディヤ、キアラ・セトル、ザック・エフロンといった歌も一流な俳優たちによって奏でられる楽曲はどれも見事。音楽は「ラ・ラ・ランド」のベンジ・バセック&ジャスティス・ポールのコンビだけれど断然こっちのほうが耳に残り素晴らしいです。  

グレイテスト・ショーマン(オリジナル・サウンドトラック)

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  • 3月

15時17分、パリ行き
susahadeth52623.hatenablog.com

 

ブラックパンサー 

susahadeth52623.hatenablog.com

 

シェイプ・オブ・ウォーター
susahadeth52623.hatenablog.com

 

リメンバー・ミー(同時上映アナと雪の女王/家族の思い出

  同時上映の「アナと雪の女王/家族の思い出」は雪だるまのオラフが主人公の短編。ただちょっと短編というには長い印象もあり、またオラフはかなりうざったいキャラなので脇役として主人公の周辺にいる分には良いキャラクターだが、主人公となるとちょっとイラッとしちゃうかな。

  本編はメキシコが舞台のファンタジー。音楽が禁じられた靴職人一家に育った音楽大好き少年ミゲルがふとしたことで死者の世界に迷い込み、すでに死んでいる家族たちやそこで知り合ったヘクターと現世に戻るべく奮闘する。音楽と思い出がテーマでよく出来ているものの、ちょっともやっとする部分も。最近のディズニー/ピクサー作品とか無理に悪役を作らなくても成立しそうな話が多くて、でもそんな中無理やり悪役にされてる人がやられてもなんかすっきりしないんだよね。とはいえそこはピクサーなので作品の質は高いです。

 フリーダ・カーロエル・サントなんかも出てるよ(死者として)。

 

トゥームレイダー ファースト・ミッション

 人気ゲームの映画化第3弾。とはいえ以前に映画化されたアンジェリーナ・ジョリー姐さんの2作とはつながっているのかも不明(僕はゲームの方は全く遊んでいません)。時間軸的にもララ・クロフトが冒険家としてデビューする話なので最初の物、という感じなのだろう。日本史永遠の謎「邪馬台国卑弥呼」のナゾ・埋葬地などが明らかに!

 主人公ララ・クロフトアリシア・ヴィキャンデルは「エクス・マキナ」のアンドロイド、エヴァの人。夫はマイケル・ファスベンダーです。悪役のイメージ強いドミニク・ウェストが最後までいい人だったのと、粗暴なチンピラやらせたら右に出るもの無しのウォルトン・ゴギンズがまさかの知的なラスボス!っていうのが意外でしたね。アクション映画としては及第点。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

 今の日本では公文書偽造が当たり前のように起きている異常事態なのだけど、そんな状況の中公開され、今の日本のあわせ鏡だ!と話題になった映画。ニューヨーク・タイムズのスクープから始まりワシントン・ポスト紙が後追いするベトナム戦争に関する国防総省の機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」をめぐる報道の自由と政府による弾圧と闘う物語。物語はワシントン・ポスト氏の編集部を中心に発行人である社主のキャサリン・グラハムと編集長ベン・ブラッドリーの対立や友情を描く。キャサリンはファミリー企業の二代目(初代である父親の後は夫が継いだが自殺したため社主に就任)なため政府上層部とも付き合いがあり、その中で友人づきあいと報道のどちらを選ぶか苦悩したりする。

    スピルバーグ監督作品なので音楽は当選のようにジョン・ウィリアムズなのだが、時折ジェリー・ゴールドスミスっぽい部分も。

 そしてこの映画ノーラ・エフロンに捧げれていて、なぜ今ごろ(ノーラ・エフロンが亡くなったのは2012年)と思ったりしたけれど主演のトム・ハンクスメリル・ストリープとの仕事が多かったって以外に元夫がウォーターゲート事件の記者カール・バーンスタインでその時期のことをエフロン自身による脚本で映画化していたり(「心みだれて」)、テーマ的な部分で関係したりするのですな。

レッド・スパロー

susahadeth52623.hatenablog.com

 

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

  高度に発達した特殊メイクはチャーチルヒッチコックの区別がつかない。

 ゲイリー・オールドマンアカデミー賞を取った映画。変人扱いされていたチャーチルが首相に就任し、ダンケルクの作戦を実行するまでの葛藤を描く。かなり一面的な描き方なのでこの映画だけ見てすべてを知った気になるのは危険だとも思うけど面白かったです。

 クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」が徹底的に現場だけを描いた作品だとすればこっちは逆に現場を一切描かず後方の事情だけを描いた作品。見事なまでに裏表なのでセットで見たりなんなら時間ごとに交互に見たりすると面白いかも。とはいえ演出のテンポも違うあくまで別作品ですけどね。

 

・ヴァレリアン 千の惑星の救世主

  リュック・ベッソン監督のスペース・オペラ。正直ヴィジュアルだけの空疎な大作映画だろ、って感じでたいして期待せずに観に行ったんだけど凄え面白かったです。アメコミとも日本の漫画ともまた違うBDの面影をきちんと残しつつ、でも(作品の雰囲気的にも物語的にも)決して難解ではなく一級の娯楽品として仕上がっている作品。テーマ的にちょっと訴える部分もある。

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 主演はデイン・デハーンとカーラ・デルヴィーニュの美男美女コンビ。二人と年齢的には十分大人だけど外見的にはまだ美少年美少女といっても良い。でもその辺が二人の天才という設定に説得力を与えている。そしてこれだけ美男美女のカップルなのに何処か幸薄い感じも共通。その幸薄さが脳天気になりすぎず程よい緊張感をもたらしているとも言える。

 日本の作品だと寺沢武一の「コブラ」が一番近いかな。「コブラ」って実写化の噂を聞いてもう5年ぐらい経つな、とか今なら全然実写化出来そうだな、とか思いながら観てたので劇中出てきた3人組エイリアンが「コブラ」に出てくるアヒル型エイリアンにしか見えませんでした!

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 邦題は「千の惑星の救世主」より原題直訳の「千の惑星の都市」のほうが良かったかな。

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  さて、1月2月に対し、3月がいっぱいだったのでとりあえず今回はこの辺で。次も4月以降観た作品を一気に紹介の予定です(なるべく早く)!