The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

Gの残光 11月12月に観た映画(2018年の忘れ物)

 新年明けて2019年ももう2ヶ月が経過。皆さんいかがお過ごしでしょうか?この間僕はというと寒さに震えていたり、「GODZILA:King Of Monsters」の新しい予告編を繰り返し見ていたり、ドラクエ6をプレイしていたり*1、胸が痛くなって「死ぬのかな」と思いつつ痛みに慣れたり(数日寝た結果治りました)要するに布団にくるまって寝ていた2ヶ月でした。あったくなってきたんでそろそろブログ更新。とりあえず今回は2018年の残務整理。年内に記事を上げたのは2018年10月までだったので、11、12月に観た映画です。それではまずはリストから(例によって順番は公開順で自分が観た順とは異なります)

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2018年11月

2018年12月

  というわけでなんだかんだ週1~2ぐらいの感じで観てはいるのですね(複数回観てるのも4本ほど)。続いて簡易感想。ちゃんと記事書いたのは(もうほとんど無いけど)リンクの方もご参考に。

2018年11月

  • ヴェノム

 アメコミ版「ど根性ガエル」或いは「寄生獣」。元はスパイダーマンの敵キャラであったヴェノムを主人公としてフィーチャー。シリアスと見せかけてわりとコメディライクな作品。ちょっとどっちつかずな印象も。やっぱり映画の方はスパイダーマンがいない世界(MCUともアメスパともリンクしていない)でその敵キャラのオリジンを描くという物語なのでちょっとつらかったのも確か。エンディング後のおまけシーンでクレタス・キャサディ=カーネイジ?をウディ・ハレルソンが演じてたので続編あるならそのへんは楽しみかな。

 イギリスのバンドQUEENを描いたノンフィクション。2018年最も話題になった作品。僕も何回も劇場に足を運んだ。もしかしたらまだやってるところもあるのかな。アカデミー賞も主演男優賞で最優秀賞を獲ったみたいです。おめでとう。とはいえ監督のブライアン・シンガーは途中で降板、少年への性的虐待疑惑で多分もう商業映画は撮れないでしょう。好きな映画監督だっただけに残念ですが、致し方ない。映画はそしてきちんとブライアン・シンガーの色が出ているのも皮肉なところ。 

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ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

 

 アニメのゴジラ第3弾。前作で脳筋ブラックホール第3惑星人が退場して、X星人との宗教バトル。前回、前々回にも増してアクションがない。怪獣プロレスはやらない方針だったらしいですが、さすがに動かなすぎるだろ。何のためのアニメーションなのか?物語はいいんですよ。別に全面肯定ではないですが、宗教的なマインドゲームが中心でもソレはソレで形而上のモスラやギドラも興味深くはありました。ただどうせなら宗教バトルの末に実体がなく物理攻撃が効かなかったギドラに実体が現れ、ソレをゴジラが倒すとかそういう展開が欲しかった。 

  • A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー

 淡々ファンタジー

Ost: a Ghost Story

Ost: a Ghost Story

 

 J・K・ローリング原作「ハリー・ポッター」シリーズのスピンオフ第2弾。今回もローリング脚本でスタッフ・キャストはほぼそのまま。前作がわりと単体として完成されてたのと比べると今回は大河ドラマ的な流れの一片というか、続編への含みを多く残して終わります。物語的にもかなり暗めです。ちょっとクリーデンスのあたりとか描写が雑になってる気もしますが、観客側がある程度あの世界の知識があるのを逆手に取った展開などもあり面白かったです。今回タイトルロールにもなっている黒い魔法使い、グリンデルバルトのクライマックスの演説シーンは圧倒されます。ダンブルドアの若いころとしてジュード・ロウも出演。

 

  • ヘレディタリー/継承

 顔が怖い映画。顔は怖いが映画そのものは世間で言うほど怖くはなかったかな。

ヘレディタリー 継承 [Blu-ray]

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 チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」を原作としたファンタジー映画。僕は知らなかったのだが、もともとバレエ「くるみ割り人形」には童話の原作があってちゃんと物語がある代物だったのですな。映画は「アリス・イン・ワンダーランド」系の作品だがわりと色々狂っていて面白かったです。主演のクララ役、マッケンジー・フォイが美少女。「インターステラー」に出てた時はまだそばかすの残る幼さで利発そうだけど特に美少女という感じではなかったけれど、今回は神々しいほどに美しい。彼女の動く姿だけでも観る価値はあります。 

 

2018年12月

来る

 ごった煮オカルト映画。多分「ヴァン・ヘルシング」と同じ世界の物語(違)。

来る

来る

 

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 「来る」「ヘレディタリー/継承」「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」「ヴェノム」の4本まとめての感想記事。

 原作は「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」にも影響を与えたスース博士の古典的童話。緑の怪人グリンチがクリスマスを盗む映画。過去にはジム・キャリー主演で実写映画化もされていますね。今回グリンチの声を演じているのはベネディクト・カンバーバッチさん、なのだけど僕は吹替で観たので大泉洋でした。原作付きだけあって、イルミネーション作品としてはおとなしめ。爆笑というよりはクスっと笑う感じ。オチがグリンチが村人に素直になって受け入れられてめでたしめでたしってなるのはまあ分かるんだけど、それでもクリスマスをぶち壊してめでたしめでたしになってほしいと思ったりしました。あの村の住人は全員病気です。 

 そんな「グリンチ」の同時上映。待望のミニオン最新作。「怪盗グルーのミニオン大脱走」の挿入か、或いはあの時脱走するの忘れたのか、ミニオンが刑務所を脱走する短編。一応日本語吹替でしたがほぼセリフは無いです。癒やし。

  • メアリーの総て

 昨年の僕のナンバーワン作品。「フランケンシュタイン」を描いたメアリー・シェリーの物語。映画を観て、「フランケンシュタイン」を読んで欲しい。そこに尽きます。  

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メアリーの総て [Blu-ray]

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フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))

フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))

 

 ゲームのキャラクターたちがゲームセンター閉店後になると電源を通して交流してたよ、って物語の第2弾。前作はレトロゲームの悪役(を演じている)ラルフが別のゲームでヒーローをやろうとして混乱を招きつつ、バグ扱いされてた少女ペネロペと友情を深めるという物語であったが、今回はゲーセンを飛び越えてインターネットの中へ。個人的にはもうちょっとレトロゲームのできれば実在するゲームのキャラクターたちとの絡みが見たかったのでちょっと飛躍し過ぎのような気がしてちょっと残念。ただ、その辺を取り払えば映画自体は面白かったです。劇中複雑なのはゲームのキャラクターという設定上、おっさんと少女の友情をどこまで外見で分かる部分で捉えていいのか、ということ。前回悪役としての自分に意義を見出したラルフはすっかり保守おじさんとなっていたりするが一方でペネロペとの友情への想いはちょっと気持ち悪いぐらい。クライマックスで出てくるラルフをコピーした量産バグはラルフのペネロペへの妄執を具体化したようでかなり気持ち悪かった。一方で自分のゲームを捨ててネット上のより過激なレースゲームに鞍替えしてしまうペネロペは無責任のような気もする。

 新しいキャラクターのシャンクは超格好いいです。ディズニーのパロディも多いのだけど、逆にディズニー好きな人は賛否分かれそうな。メリダの扱いなあ。

シュガー・ラッシュ:オンライン(オリジナル・サウンドトラック)

シュガー・ラッシュ:オンライン(オリジナル・サウンドトラック)

 

 

 平成という元号は12月31日で終わるうのではなく4月いっぱい続くので前作で終わり!と思っていたシリーズも一応続いて今度こそ最終作。もちろん名を変えてまだ続くでしょうけどね。新しい仮面ライダー仮面ライダージオウ」は平成仮面ライダー20周年作品というわけで「仮面ライダーディケイド」同様平成ライダー全てをつなぐ作品。とはいえパラレルワールドものだった「ディケイド」と違ってタイムトラベルをテーマにしている。本作はそんな「ジオウ」と前作「仮面ライダービルド」を中心に「仮面ライダー電王」のデンライナーがつなぐ、という形。仮面ライダーファンがイマジンへの願いとして実際の仮面ライダーと会いたい、と想いそれがかなった世界ということでちょっとメタ的な構造も持つ。カズミンを見て「音也じゃないよね?」と言われるような俳優ネタとか。あ、カズミンの活躍が予想外に多かったのは嬉しかったです。

 一番のサプライズは電王パートでの佐藤健の登場。多分この20年の平成ライダー出演者では(活躍する者はたくさんいるけど)、オダギリジョーに次ぐ活躍、ブレイクをしているのは佐藤健だろう(その次が菅田将暉あたり)。「電王」は作品人気からシリーズは長く続いたが、途中から佐藤健は出演しなくなってしまった。もうこの手の作品には出ないのかな?と思ったところで今回の出演ですよ。もちろん野上良太郎として。ただその出演シーンはほぼウラタロスが憑依したスーツにメガネのウラ良太郎として。そこはちょっと残念だったけど、これはもしかしたらその前まで出ていたNHK朝ドラの「半分、青い。」ということで青いウラタロス憑依だったのかな?

 ライダー映画としての完成度は前作「「平成ジェネレーションズFINAL」の方が高いと思うけれどイベント映画としてはよく出来ていたと思います。 

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER メドレー D.A. RE-BUILD MIX

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER メドレー D.A. RE-BUILD MIX

 

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 さて、次は2019年の1,2月に観た映画だ!

*1:資格マニアのごとく全部の職業をマスターさせた結果、全員が勇者かパラディンという徳の高いパーティーとなったが戦闘はほぼ肉弾戦でダークドレアムも撃破するぐらいの感じに