The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

ゾンビランド それは夢の王国


 ゾンビはいい。心がぎすぎすしてる時はゾンビ映画を見ると癒される。世間一般で言う癒し映画なんて本当に心がささくれ立ってる時に観たって癒されないね。癒されるのはグサッと来るホラー映画だよ。
 というわけで心を癒すべく観てきたよ「ゾンビランド」。ゾンビ大量発生でアメリカが最早ゾンビランド合衆国」と化した世界を舞台に繰り広げられるホラー・コメディ。この映画のゾンビは最近流行の走るゾンビ。だけどゆっくり動くとか走るとかは小さい問題だよ*1。もう最初のゾンビに襲われる人たちをメタリカをバックに紹介するオープニングクレジットの時点で十分満足。

ゾンビから生き残る為の32のルール!

 主人公は元引きこもり。サバイバルのために独自に32のルールをつくり、それを遵守することで生き残っている。
ルール1「有酸素運動

 今回のゾンビは走るゾンビなのでこっちも逃げる時は全速力で走らなきゃならない。デブは真っ先に餌食になる!そのせいかこの映画のゾンビはデブが多い。
ルール2「二度撃ち」

 一度目は動きを止めるため。二発目は頭を撃って止めを刺す。ゲームとかでも一緒ですな。一度目で安心して油断してるとガブッと殺られるぜ!
 などなどが紹介される。これらのルールが劇中で上手く引用される。主人公(両親の住むコロンバスに向かって移動するため通称「コロンバス(=ジェシー・アイゼンバーグ)」)は旅の途中でいかにもなワイルド系「タラハシー(=ウディ・ハレルソン)」と出会いともに旅をする。さらには世界崩壊前から詐欺を生業にしてきた美人姉妹「ウィチタ(=エマ・ストーン)」、「リトル・ロック(=アビゲイル・ブレスリン)」と出会い、何度も騙されながらも結局一緒に旅を続ける。西海岸にたどり着いた4人はどうせならハリウッド一の大スターの豪邸を満喫しようぜ!と選んだ先は果たしてトム・クルーズ邸かジャック・ニコルソン*2か?そこはなんとビル・マーレイ邸!マーレイ邸を勝手に使用していたら(BGMは当然「ゴーストバスターズ」!)なんと御本人登場!ゾンビの特殊メイクすれば襲われないんだってさ。一つ利口になったね。
 クライマックスは遊園地でのサバイバル。32のルールの一つ、「ヒーローになろうとするな」を守るべきか否か!
 登場するキャラクターは少ないながらもそれぞれ個性的。特にひ弱なコロンバスとタフなタラハシーは対照的ながらもいいコンビ。ハレルソンはいつものハレルソンといった感じ*3で楽しい。途中で無人と化したインディアン風の土産物店で物を壊したり、棚をひっくり返したりする時の爽快感はたまらない。過去のゾンビ作品でもショッピング・モールとかこういう描写があったけど爽快感という意味ではこちらの方が上。「ゾンビ」でははしゃぎながらも終末感が半端なかったけどこっちはもう少し純粋に楽しそうなんだよね。
 
 で、やっぱり一番はヒロイン・・・

エマ・ストーン

 もう、今年ナンバー1のアクションヒロイン決定!*4非常に魅力的です。世界がゾンビランド化する前は妹と30ドルの指輪を4000ドルと偽って800ドルに替える詐欺をしていた。このときのカモが「スクール・オブ・ロック」の脚本、出演のマイク・ホワイトなのだが彼は後にトイレでくつろいでるところをゾンビに襲われます。 
 エマ・ストーンに一目ぼれしたので帰ってからパンフを見るのを楽しみにしてたのだが思ったより彼女の写真が少なかったので代わりに幾つか載っけておく。




 主人公コロンバスは自分の決めたルール「ヒーローになろうとするな」を彼女のために破るかどうか葛藤するのだが、僕に言わせればそのずっと前、既に滅んだ故郷に行くのを止め、彼女たちを守る為に同行するのを決断した時に彼は既にヒーローだったと思うね!

予告編

*1:心に余裕があるときは重要な問題

*2:ニコルソン邸はロマン・ポランスキー監督が事件を起こした場所

*3:近いのはやはり「ナチュラル・ボーン・キラーズ」なのであろうか。ただ途中でそのイメージをひっくり返す描写もある

*4:ナンバー2は「プレデターズアリシー・ブラガ