フランス人は女装癖、ドイツ人はスカトロ、中国人はニート、では日本人は?
僕がよく見るサイトに徹夜城さんのサイト「史劇的な物見倉」という歴史系サイトがあって(サイドメニュー、リンク先の「徹夜城の多趣味の城」から行けます)そこの掲示板には僕も時々書き込むのだがそこの常連さんNF氏(旧ブログで一番最初のコメントをもらった人でもある)が本を出されると言うので早速それを購入してみた。それが「ダメ人間の世界史」と「ダメ人間の日本史」山田昌弘&麓直浩・著(NFさんは麓さん)
ダメ人間の世界史―引きこもり・ニート・オタク・マニア・ロリコン・シスコン・ストーカー・フェチ・ヘタレ・電波 (ダメ人間の歴史)
- 作者: 山田昌弘,麓直浩
- 出版社/メーカー: 社会評論社
- 発売日: 2010/03
- メディア: 単行本
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ダメ人間の日本史―引きこもり・ニート・オタク・マニア・ロリコン・シスコン・ストーカー・フェチ・ヘタレ・電波 (ダメ人間の歴史)
- 作者: 山田昌弘,麓直浩
- 出版社/メーカー: 社会評論社
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で、この本は歴史上の偉人がその業績や本業とは関係なく私生活でヒトとしてかなりダメダメな部分を書き出したもの。ここに載っている偉人は偉人と言うだけあって基本的に皆さん、人類に多大な貢献をした人たちだけど*1私生活ではかなりのダメっぷり。
知っているのもあれば知らないものもある。モーツァルトのスカトロ趣味はそこそこ有名だけどその先輩として宗教改革のルターが挙げられている。というより、ドイツ自体が比較的そういう表現が豊富で寛容だったらしい。日本語や英語の「クソ!」や「shit!」にあたる表現が豊かってことですかね。むしろ衛生的に問題があると言われるブルボン朝のフランスの方がそういう表現多そうだけどね。
そのフランスはやはりブルボン朝期に女装癖の人が多いです。池田理代子は男装の女性の話ではなく、女装の男性の話を書けばフランスでも受け入れられたのでは?
ベルサイユのばら 完全版セット (集英社ガールズコミックス)
- 作者: 池田理代子
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では、日本はというとさすがに日本だけで一冊組んでいるのでさまざまだけど全体的にはロリ、二次元フェチが多い気が・・・日本人ってある意味変わらないのか?
後は天皇家がそりゃ長く続いてるだけあって結構奇人変人が多い。特に実権が伴ってた頃は変人が多い。
ここに出てる人たちはあくまで私生活ではダメという人たちでそれを本業の方に持ち込むことは少ない人たちであって、ジル・ド・レとかカリグラみたいに私生活が本業に影響して最終的に身を滅ぼしたような人は載ってない。なので僕も探してみた。
最近買った「テルマエ・ロマエ」にも登場するハドリアヌス帝とかもそんな私生活におけるダメ人間振りがうかがえる。愛人(男)が死んだ際に銅像をローマ中に創ったり、神格化したりした。
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後はプトレマイオス朝の人たち。特に誰と言うわけでもなくクレオパトラ7世を除く全員。プトレマイオス朝はアレクサンドロス大王の部下プトレマイオスが立てた王朝で、つまりエジプトなのにギリシャ人による王朝なのだけど、ギリシャでは軽蔑されてた近親相姦を繰り返して血統を保っていた。そんなところはエジプト風になっていたにも拘らず、肝心の言語はずっとギリシャ語で通し、クレオパトラは複数の言語を操る天才だったけどそれ以外の王室はギリシャ語しか分からず、国民と意思疎通が出来なかったそうで変なところばかりエジプトを見習ったダメダメ王朝。古代エジプト最後を飾ったのもむべなるかな。
この本はかなり面白いので少しでも歴史に興味のある方にはお勧め。ただ、少し注文を付けると漢字の人物名に振り仮名を振って欲しかった(特に「日本史」)。難しい読みの名前が多いので。
まあ、結論としてはあれだ。どんなに変態的な趣味を持っててもきちんと本業のほうで結果を出せば歴史に名が残る、と言うことだ。
サイドメニュー、「れきけん・とらっしゅばすけっと」からNFさんのサイトに行けます。