The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

カエルの復讐 プリンセスと魔法のキス

 今日は4月1日!と言うことでなにかエイプリル・フールネタを書こうと思ったけど全然面白いものが思い浮かばなかったので却下!代わりに徹夜城さんの恒例の「史劇的な物見倉 ニュースな史点4月版」がいつにもまして秀逸だったのでそちらを紹介したい。

ニュースな史点・2010/4/1

 
 特に後段二つのネタは歴史上の出来事に上手く現在の時事ネタを絡めていて面白い。
 
 さて、では僕は何をしていたのかと言うと、本日は映画の日と言うわけで映画を見に行っていたのでありました。しかも2本も!昔は結構映画のはしごもしたんだけどブログに感想を書くようになってからは(なるべく観たその日に感想をアップするようにしているため)やってなかった。でも今日は上手く時間(電車で言うところの乗り換え時間)が作れたのではしごした。そのうちの一本を今日は紹介したい。

 最初に見たのはディズニーのアニメ映画「プリンセスと魔法のキス」。童話「カエルの王子」を基にしたファンタジー。これまでディズニーヒロインと言えば白人をメイン*1にインディアン(「ポカホンタス」)中国人(「ムーラン」)中東の人(アラブ人?ペルシャ人?「アラジン」)等人種的に配慮した選択になっていたが意外に黒人はいなかったと言うことで本作が初のディズニー初黒人ヒロインである。

物語

 ニューオリンズ。ティアナは自分のレストランを持つことを夢に働く勤労女性。そこにどこぞの国の王子様が嫁探しにやってくる。ティアナの幼馴染で町一番の金持ち有力者の娘シャーロット(白人)は自分が御后になれると期待する。ところがその王子ナヴィーンは放蕩が過ぎて勘当されて一文無しのダメ王子だったのだ。ニューオリンズに着いた王子一行はヴードゥーの魔術師につかまる。いいように騙されたナヴィーンは・・・
 一方、レストランの場所を確保したと思ったティアナはシャーロットの仮想パーティーで不動産屋に現金払いの客を優先すると言われてしまう。落ち込むティアナの前に喋るカエルが現れる。彼こそ魔術師に騙されたナヴィーン王子だった。ティアナをプリンセスと勘違いしたナヴィーンはキスをすれば魔法が解けると説得。嫌々ながらティアナはキスをするがティアナまでカエルになってしまった!
 二人は魔法を解くべく沼地を冒険する!

カエルと人類(主語が大きい)

 突然話は変わるが田舎の子供に比べて都会の子供は生き物と触れ合えないので命の重さを知らない、などということがあるがとんでもない大嘘である。田舎のガキの生命の弄びぶりは異常である。僕の子供の頃、カエルといえばもっぱら口の中に爆竹*2を仕込んで敵(往々にしてそれは女子)に投げるというのがデフォであった。また自転車のチューブみたいなカエルの卵の帯をガラスの花瓶で飼ってた(?)けどそれが孵化しておたまじゃくしになったらあまりの数にビックリしてトイレに流したこともある。そのほかザリガニと戦わせたり田舎では普通にやっていた。カエルは田舎のガキの格好のおもちゃである。
 かくも人類(主語が大きい)はカエルに対して酷いことをしてきたので自らがカエルになるなどと言うのはかなりのホラーである。カエルのその身体に似合わない太い太ももの脚力も人類の前では取るに足らない。から揚げの運命が待っている大好物)。
 
 ティアナとナヴィーンも人間に襲われたり、ワニに食われそうになりながら情を深めていくのだがそれをサポートするのがトランペット好きで人間と一緒にジャズをセッションするのが夢のワニ、ルイスや一番星を蛍と勘違いして恋焦がれる蛍のレイ。この辺の擬人化されたキャラはおなじみだけど重要だね。そういえば学生のときに極端なカエル嫌いと言うか恐怖症(擬人化されたのもダメ)の女の子がいたが彼女はこの映画は観れないだろうなあ。
 
 ラスト近く、カエルのまま人間に戻れない!覚悟を決める。勿論最後は人間に戻るのだが、これティアナの側に母親がいなければ*3カエルのままハッピー・エンドでも良かった気がするなあ。「モンスターVSエイリアン」でヒロインが最後まで巨大女で善しとしたように。カエルになったティアナが妙に色っぽい(それは太ももが強調されるから)のでね。後は王子様史上に残るへたれ、ナヴィーンの成長振りも楽しい。
 
 さて、今日観たもう一本は「フィリップ、きみを愛してる!」。これの感想も近いうちに載せます。しかし30越えた男が一人で見るラインナップではないな・・・

*1:逆に最近は少ないけど

*2:爆竹と肥後の守は田舎の子供の必需品

*3:父親は既に死去している