R・I・P 今年亡くなった方々
年の終わりに近づいてチャーリー・シーン死亡、なんていうデマもありましたが今年も様々な人が亡くなりました。主に映画関係者に絞りつつ物故者紹介。
アーヴィン・カーシュナー(1923年4月29日 - 2010年11月27日)
「スター・ウォーズ帝国の逆襲」「ロボコップ2」など続編職人として名を馳せた映画監督。ジョージ・ルーカスの南カリフォルニア大学時代の恩師だったとか(ルーカスは「帝国の逆襲」で”カーシュナー・フィルム”とクレジットせず”ルーカス・フィルム”としたためアメリカ監督組合から干されその後長らく監督できなかった)。ヒット作はこの2本ぐらいだがどちらも名作(「ロボコップ2」は迷作?)
ボブ・グッチョーネ(1930年12月17日 - 2010年10月20日)
ポルノ雑誌「ペントハウス」総帥であり「カリギュラ」などで知られる映画プロデューサー。ハードコアポルノを大予算、スター出演で撮るという大それたことをやった人。
ピーター・グレイブス(1926年3月18日 - 2010年3月14日)
TVシリーズ「スパイ大作戦」のジム・フェルプス君。それ以前はロジャー・コーマンの「金星人地球を征服」とか巨大バッタが登場する「地球終末の序曲」などで活躍。ちなみに兄貴は物体X。
レスリー・ニールセン(1926年2月11日 - 2010年11月28日)
裸の銃を持つ男、カナダの産んだ偉大なるコメディ王、と言うイメージが強いが「フライング・ハイ」以前は普通に名優として知られていた(ちなみに「フライング・ハイ」には前述のピーター・グレイブスも出演)。SF映画の古典的傑作「禁断の惑星」、「アニマル大戦争」など。
パク・ヨンハ(1977年8月12日 - 2010年6月30日)
「冬のソナタ」などで知られる韓国の俳優。実は以前の勤め先の客に熱心なファンのおばさんがいてよく話を聞かされた。全然興味なかったのだが死亡した後の記事などで同い年で身長などのがほぼ一緒だった事を知ったため、急に他人事とは思えなくなった。
フランク・フラゼッタ(1928年2月9日 - 2010年5月10日)
「北斗の拳」の原哲夫にも多大な影響を与えたイラストレーター。ロバート・E・ハワードの「コナン」シリーズなんかの筋肉隆々の男が活躍するファンタジーの挿絵などで知られる。
ディノ・デ・ラウレンティス(1919年8月8日 - 2010年11月11日)
「にがい米」「道」などの小粒な良品から「戦争と平和」「天地創造」などの文芸大作。そして「バーバレラ」「キングコング」などSF作品まで幅広い作品を製作したイタリア出身の映画制作者。僕なんかが一番最初に映画制作者として認識したのは彼だった。91歳なので大往生といえるだろう。
飯田馬之介(1961年4月30日 - 2010年11月26日)
「機動戦士ガンダム第08小隊(後半)」などを演出したアニメ監督。個人的にはOVA「デビルマン誕生編」「デビルマン妖鳥死麗濡編」の印象が強い。「最終戦争編」が創られなかったのは返す返すも惜しい。実写版「デビルマン」はこのOVA版をそのまま実写化するだけで良かったんだよ!
郷里大輔(1952年2月8日 - 2010年1月17日)
声優。「機動戦士ガンダム」のドズル・ザビなど巨漢の声、と言う印象。後は悪役とか。最近(でもないか)だと「ドラゴンボールZ」のミスター・サタンがはまり役だった。
谷啓(1932年2月22日 - 2010年9月11日)
クレイジー・キャッツ。トロンボーン奏者。コメディ俳優。この人の訃報は秘宝まつりで下町コメディ映画祭のチラシを読んでいるときに知った。ちょうど谷氏を招く企画があった所だったのに。
野沢那智(1938年1月13日 - 2010年10月30日)
声優。ちょっとクセのある美青年の役はこの人。アラン・ドロンのフィックスでまったく映画とかに詳しくないうちの母でさえファンであった。僕も個人的にファンで、その艶っぽい声がもう聞けないのは残念。