嗚呼、それぞれのエイリアン移民たち
「第9地区」のBD(とDVD)を購入。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/08/11
- メディア: Blu-ray
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公開時に書いた記事はこちら。
で、ついでといってなんだけど、そのときに比較で挙げた「エイリアン・ネイション」のDVDも一緒に購入。
エイリアン・ネイション
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: DVD
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ただ、異星人の不時着場所がアメリカ(中でもカリフォルニア)ということは大きく、アメリカ政府は彼らを新移民(ニューカマー)として迎え入れ、彼らは法律上まったく制限を受けていない。
「貴方達人間も変わってますね。
私達を社会で平等に扱ってくれるなんて、こんなこと初めてですよ。
しかも自由に生きる権利を与えてくれたのに、特に何の代償も求めようとしないんですからね。
私達から見れば珍しい社会です。
人間っていうのは本当に素晴らしいですよ。
だけどそれを知ってるから尚更分からなくなるんです。
どうして貴方達人間の大多数は、自分が定めた理想をしっかり守って生きていけないんですか?」
「俺は関係ないぞ。元々理想なんてないんだ。
お前はいい奴だ、ジョージ」
もちろん一般市民の間には差別感情が根強くあるし、新移民の方も品行方正なものたちばかりではない。強盗に走るものいれば組織犯罪を計画するものもいる(だから物語が始まる)。それでもアメリカは彼らを受け入れる道を選んだ。ここ最近の日本*1はどうよ、といいたくなる。
第9地区
一方、南アフリカに不時着した異星人たちはほぼ同時期*2に地球に着いたのに大変酷い目にあわせられる。なんといってもほんの少しまでアパルトヘイトで地球人同士が法的に差別されてたような国である。不時着場所を間違った。が何よりも彼らは地球人と生態が違いすぎた。
最初に劇場で見たときは正直物語中盤まで「これは隔離されてもしょうがない」と「エビ」達に対して思ってたりしたのだがクリストファーに感情移入してる今回は最初から完全にエビの側に立ってみてたりする。まだ吹き替えで一回しか見てないのだが劇中エビ語に英語字幕が付くシーンはきちんと日本語で喋ってくれるのでもうすっかり気分はエビ。あと何度見ても小エビちゃんは可愛い。
日本語吹き替えで見ると冒頭とかの偽ドキュメント部分がNHKスペシャルとかのようでよりドキュメンタリーっぽい。
以前に書いたようにエビたちは真社会性の昆虫と人類の中間のような生物で「エイリアン・ネイション」のように奴隷*3ではないが生物学的に働き蜂種族が存在する。クリストファーがもともと支配者種族だったのか、働き蜂だけになった集団の中で進化したのかは不明だが隔離地区のえびを糾合できなかったところを見ると後者なのかな、と思う。ただ、それだけに仲間に対してもそれなりに愛情があり実験施設で実験材料にされた仲間の死体を見て呆然とするシーンはこちらも辛い。もしも不動明なら人間を焼き尽くす展開(実際その場に来たMNUの傭兵達はエイリアンの武器で阿鼻叫喚と化すけれど)。
外道!貴様らこそ悪魔だ!
俺はからだは悪魔になった、だが人間の心は失わなかった!
貴様らは人間のからだを持ちながら悪魔に、悪魔になったんだぞ!
これが!これが!俺が身を捨てて守ろうとした人間の正体か!
地獄へ堕ちろ!人間ども!
とまあ、これは本来ならヴィカスの役割だね。
↑長編の基となったオリジナルの短編。
まだ、特典の方を見ていないので見てみて興味深いことがあったら又書きます。
そして全然関係ないが、ナイジェリア人ギャングの女呪術師が老婆だと思ってたがよく見たら結構若かった!