愛だろ愛 フィリップ、きみを愛してる!
さて、1日に観に行った「プリンセスと魔法のキス」に引き続きもう一本はジム・キャリー、ユワン・マクレガー主演の「フィリップ、きみを愛してる!I Love You Phillip Morris」だ。いい年こいた独身の男が1人で何を観てるんだろ・・・
物語
スティーブン・ラッセル(ジム・キャリー)は警察官としてよき夫よき父親だったが自動車事故で九死に一生を得て自分らしく生きることを誓う。彼はゲイだったのだ。妻子と別れフロリダに越したスティーブンはジミー(ロドリゴ・サントロ)と言う恋人とともに暮らす。恋人へのプレゼントや豪華な暮らしをしていたが、その生活を維持するためには金がかかる。スティーブンは詐欺を働いて金を稼ぐがそんな生活が長続きするはずもなく警察に捕まってしまう。
刑務所の中でスティーブンはおとなしそうな青年を見つける。刑務所には似つかない彼にスティーブンは一目惚れ。弁護士と嘘をついてその青年、フィリップ・モリス(ユワン・マクレガー)に近づく。意気投合し愛し始める二人。スティーブンはフィリップへの愛のために詐欺を働き続ける。そのことをフィリップは知らない・・・
僕は性的趣向としてはまったくノーマル*1で残念ながらゲイではないが、ミュージカル映画が好きだったりゲイでないのが不思議なくらいゲイ的なものは好きである。まあ、もちろんそれ以外のホラーやバイオレンスな映画とかも好きなんだけど。後は歴史的に世界を問わず男色が一般的であったことも知っているので偏見はないと思う。
だから別にこの作品も別に普通同性愛がテーマだからといって別に特別なものを観るという気負いはなかった。
と言うかユワン・マクレガーがかわいすぎ!「ムーラン・ルージュ」でユワンの歌の上手さにメロメロにやられた身なのだけれどユワン・マクレガーには男性女性関係なくノンケもゲイもしてやられる魅力があると思う。大体僕がこの映画を観ようと思ったのもジム・キャリーの相手がユワン・マクレガーというその一点のみで観に行こう!って決めたぐらいなので。
この話は実際にあった出来事らしく主人公は現在も終身刑で服役中らしい。華やかなゲイライフをするために様々な詐欺を繰り広げるがこれは全てスティーブンの一方的な愛の形である。恋人であるジミーやフィリップは必ずしも贅沢を望んではいない。スティーブンが望んでかどうかは分からないがジミーやフィリップは働いてなさそうでヒモっぽいところは多分にある。恋人が詐欺してることに薄々気づきつつ生活のレベルを落したくないため黙ってると言う感じではないかなあ(ジミーは死ぬけどフィリップは共犯として服役した。もし本当に知らなかったら無罪じゃないの?)。
ジム・キャリーは得意の顔芸やオーバーな演技で詐欺師としてのリアリティを増している(映画のリアルと実際のリアルは違う)。
結局、二人は別れ、スティーブンは幾度もの脱走が祟って厳重な警備の元終身刑と言う運命だが、なぜかラストは爽快な気分にさせてくれる不思議な映画。
ジム・キャリーとユワン・マクレガーのキスシーン!
ああ、ユワン、かわいいよ。40近いオジサンなのに。
ちなみに最初の恋人役ジミー役のロドリゴ・サントロはあの「300」でアケネメス朝ペルシアの皇帝クセルクセスを演じた俳優。パンフを見るまでまったく気づかなかった。役者って凄いね。「300」だとクセルクセスは変態みたいでイランから文句が来たらしいけど。
あ、そういえば「プリンセスと魔法のキス」のとき、「トイ・ストーリー3」の予告編(というかティーザー)が流れたのだけれど、バズの声は所ジョージではなかったっぽい。多分大塚芳忠さん。ウッディはちょっと分からなかった。まあ、本編はどうなるか分からないけど。
*1:まあ、そりゃ人に言えない性癖の一つや二つはあるが平均的にはノーマル