4月の新ヒーロー!
番組改編時期ということで、新しい番組も始まった。何本か和洋折衷というか日米合作的な作品があるので紹介。
「ヒーローマン HEROMAN」
なんとあのスタン・リー御大が原作。しかし「ヒーローマン」とはなんと力強いネーミングだろう。第一話を見た限りだと「少年とロボットの友情」って感じなのかなあと思う。主人公のジョーイはデザイン的に美少年だが中身はかなりピーター・パーカー。両親がおらず、勤労少年。まあ、スタン・リーの話は設定こそリアルだけど(当時冴えないガリベン高校生がヒーローになったり、ヒーローがヒーローであるがゆえに入居を断られたりする話はどこにもなかった)どこか牧歌的でほのぼのしてる物が多いけど、今回もそんな感じではある。
昔から
とはよく言われたけどスパイダーマンなんか「AMZING FANTASY」最終号だけで終わってたら、
蜘蛛の力を手に入れていい気になった少年が取り返しの付かない痛い目にあう
という教訓話以上の何物でもなかったわけで、確かに民話的ではある。
「ヒーローマン」はデザインとかは日本でやっているわけだけど、比較的僕の好きな絵でこれは楽しんで見れそうだ。しかし、スタン・リー御大は1922年生まれと言うことで御年88歳!元気だなあ!ちなみに御大は自分の原作作品にはカメオ出演することで有名だけどこの作品にもジョーイが働く喫茶店の客役で出演してた。多分アメリカで放映する際は本人が声をあてるんだろうな。僕の好きなスタン・リー出演映画はケビン・スミスの「モールラッツ」だけど。
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2004/04/02
- メディア: DVD
- クリック: 30回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
- 作者: 太田多門,スタン・リー,BONES
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2010/03/20
- メディア: コミック
- クリック: 35回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
「トランスフォーマー アニメイテッド TRANSFORMERS ANIMATED」
2007年の実写版「トランスフォーマー」を受けて作られたアニメ新シリーズ。「アニメイテッド」というよりは「カトゥーンド」といった方が近い感じにデフォルメされている。一応コレまでのシリーズとは関係ない新シリーズ、といったところだが第一話冒頭で過去の記録映像としてG1(「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」)の映像が出てきたり、オプティマス・プライム(コンボイ)がオートボット(サイバトロン)の単なる部隊長で総司令官ではなかったり、微妙に過去作との関連も見受けられる。まあ、もちろん単なるお遊びという可能性もあるけど。
トランスフォーマーは時系列的に繋がらない全ての作品がパラレルワールドとして一応関連付けられている(実写版にしても同じ)。その多元宇宙を行き来できる唯一のものがユニクロンという設定なのでユニクロンだけは全ての作品で同一人物らしい。
関連で言うとブラックアラクニアは「ビースト・ウォーズ」とデザインが一緒の上、日本版だと演じてる声優さん*1まで一緒なので関連を疑ってしまう。吹き替えの乗りも「ビースト〜」っぽいしね。「ビースト・ウォーズ」は最初G1と関係ないふりをしながらまんまと騙されたからなあ。
ああ、そうそう吹き替えの名称は実写映画準拠なのでコンボイ(次回予告でネタにされてた)、デストロンなどではありません。ちなみにメガトロン様のお声は若本規夫閣下。何だか加藤精三や千葉繁とは違ったねちっこい演技である。
トランスフォーマー アニメイテッド セットA オプティマスプライムVSメガトロン
- 出版社/メーカー: タカラトミー
- 発売日: 2010/03/27
- メディア: おもちゃ&ホビー
- 購入: 1人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
「KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT(仮面ライダードラゴンナイト)」
いわゆる「パワーレンジャー」方式で撮影された作品。オリジナルは「仮面ライダー龍騎」。僕はオリジナルの方は10話ぐらいまで見てやめちゃったんだけど(設定があまりに違うので「こんなの仮面ライダーじゃない!」って思ったのとその当時ケーブルTVに入って視聴のメインがそっちに映ったのが原因)、現在はそんな妙なこだわりは少ない(完全に無いわけではない)。
だから楽しんで見てみようと思っている。これスーツとかは完全流用のようだけど、昔の「パワーレンジャー」みたいに特撮部分だけ日本、素面の役者部分だけ新撮とかなのかな。
「仮面ライダー」は昔(それこそ「パワーレンジャー」ブームの初期の頃、「仮面ライダーBlack RX」が「マスクド・ライダー」としてローカライズされてたが今回はまんま「KAMEN RIDER」。変身ポーズでは「カァメン、ライダー」と英語っぽく叫ぶ。オリジナルの放映当時から思ってたけどウィングナイト(仮面ライダーナイト)はフィギュアとかのバットマンスペシャルバージョンみたいな感じで格好良い。
公式ホームページhttp://www.dragonknight.jp/
「仮面ライダーW」
新番組ではないけれど新展開でライバル的悪役としてウェザー・ドーパントこと井坂深紅郎が登場。彼を演じているのが檀 臣幸氏でこの人は「ダークナイト」「バットマン・ビギンズ」におけるクリスチャン・ベールことブルース・ウェインですね*2。ヒーローの中のヒーローを演じた人が悪役を演じるとは非常に興味深いぜ!
ちなみに石ノ森章太郎の原作版「仮面ライダー」はバットマンの影響を強く受けている。にもかかわらず、時折
とか言い出す輩がいるから不思議だ。なんで口に出す前にせめてそれぞれの制作年代を調べてみないんだろう。
「W」は風がテーマになってたり、初期を髣髴とさせる描写が多い(照井 竜のエピソードは「V3」の風見士郎を思わせる)ので平成ライダーを食わず嫌いしてた人にもオススメ。