古今東西、ロビンを集めてみた
ゲームの「バットマン アーカム・アサイラム」に引き続き「キリング・ジョーク」も発売(再販だけど)されるからこんなタイトルで書いてみた。
まあ、まずは全てのオリジナルから、
1)ヨーロッパコマドリ=ロビン
ロビン=コマドリが一般的だけど実際はこのヨーロッパコマドリのことのみをさしてロビンというらしい。非公式ながらイギリスの国鳥。詳しくはこちらをどうぞ。
で、おそらくそれをモチーフにしたのが、
2)ロビン・フッド
イギリスの伝説に残る義賊。シャーウッドの森を拠点にしていたアウトロー集団の首領。
映像化作品はいとまがないがこれはケビン・コスナー主演の1991年作品「ロビン・フッド」。モーガン・フリーマンやアラン・リックマンが出てる。
そして、ロビン・フッドがモデルであろうキャラが、
3)ロビン(初代)
本名、ディック・グレイソン。別名ロビン・ザ・ボーイ・ワンダー「脅威の少年ロビン」。もともとは空中ブランコを得意とする軽業師一家の出身。家族をギャングに殺され、その運動神経をバットマンに見込まれブルース・ウェイン(バットマン)の被保護者で相棒のロビンとなった。
いわゆるサイドキック*1の走りでほぼ唯一の成功例*2。ニュー・ティーン・タイタンズのリーダーなどを務めた後、大学進学を機にバットマンから独立、スーパーマンから教わった惑星クリプトンのヒーローに習い「ナイトウィング」を名乗る。現在はゴッサムの近隣都市ブルードヘイヴンで警察官を務める傍ら街の守護者として活躍している。
バットマンとの関係は長く1966年のドラマでも活躍したことで一般的にロビンといえばディック・グレイソンの事を指す。ナイトウィングになる前後からバットマンとの関係は壊れていく*3が後述の二代目ロビン殺害事件を機に友情は復活した。現在ではバットマンがゴッサムを不在にしたときは後事を託すほどの信頼を受けている。バットマン同様肉体的には常人だが潜在能力はバットマンよりも上とされ、それはバットマン自身も認めている。次世代ヒーローのリーダー格。
そのディックがナイトウィングになった後に出てきたのが
4)ロビン(二代目)
本名、ジェイソン・トッド。もともとはキャラ的には全くディックのコピーとして登場したが徐々に独立した性格、オリジンが登場した。
バットモービルのタイヤを盗もうとしてたところをバットマンに見つかりその度胸を買われて二代目ロビンになった*4。直情型の性格でバットマンの命令に従わないことも度々だった。母親がジョーカーの一味で単身ジョーカーのアジトに乗り込んだ結果、母親と共にジョーカーに撲殺されて爆殺された。
ロビンの生死は読者投票によって決定され僅差で死亡が決まった*5。先立つフランク・ミラーの「ダークナイト・リターンズ」でジェイソンの死が暗示されていたことも読者の投票に影響を与えたか。当時のライター、デニス・オニールはバーで仕事を聞かれ「バットマン」の編集を担当している、と答えたところ「コイツがロビンを殺しやがった!」と罵声を浴びせられたことがあるらしい。
ジェイソンの死は長らくバットマンのトラウマだったが「HUSH」でその生存の可能性が示唆され、遂に復活した。ラザラスピットで蘇生したのだがその副作用で精神はおかしくなっている。皮肉にも自分を殺したジョーカーの前身であるレッドフードを名乗っている。どうやら極端な正義に走るリーパー系のキャラらしい。
二度あることは三度ある。
5)ロビン(三代目)
本名、ティム・ドレイク。現在活躍中のロビンはこの人。現代っ子らしくパソコンなどが得意で、独力でバットマン及び歴代ロビンの正体を突き詰め、おしかけ相棒となった。さすがにバットマンは二度とロビンを持たないつもりだったらしいが。珍しく親が健在だった(後に殺害)。父親に心配をかけまいと活動を自粛してたこともある。
ブルース・ティムのアニメ版ではジェイソンが登場しないため2代目ロビンとなったが案の定ジョーカーに酷い目に合わされた。「バットマン ザ・フューチャー 甦ったジョーカー」参照。
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後は4代目とか5代目とかもいるんだけど一時的だったり、一発屋だったりするので省略。とりあえずロビンになると大抵悲惨な運命が待っている。
で、「バットマン」のロビンと同様ロビン・フッドを下敷きにしてるっぽいキャラが、
6)ロビン・マスク(キン肉マン)
第19回超人オリンピックチャンピオン。イギリス代表。第20回超人オリンピック決勝でキン肉マンに敗れ、世界を放浪したりした。アメリカではキン肉マンと再戦するも破れ復讐のためウォーズマンを弟子にした。二度と戦えない身体であったはずだがその後何事もなかったように正義超人の一人として活躍した。正義超人のリーダー格(年齢的にも一番年上)、正義超人軍幕僚長。
「キン肉マン」では僕が一番好きなキャラクターで、キン消しで遊ぶときは大概主人公だった。
「キン肉マンⅡ世」ではマスクの上から髭を生やして貫禄を増し、正義超人のリーダー格に変わりはなかったが息子のケビンは非行に走った。
アニメと原作でカラーリングが異なりアニメの方が超人ぽい。声を郷里大輔氏が演じていて凄みのある重低音な声だったが、現在だったらもっとイケメン風の声の人がキャスティングされているだろうね。郷里大輔氏の冥福を心よりお祈りいたします。
もともとロビンという名前は男のものだけど(女性だとロビーナか)女性の名前としても登場。その中でも代表的なのが、
7)ニコ・ロビン(ワンピース)
別名「悪魔の子」。懸賞金8000万ベリー。考古学者の村オハラ出身。元バロックワークス副社長のミス・オールサンデー。悪魔の実「ハナハナの実」の能力者。
登場初期から凄い美人、という評価がなされ実際スタイルは抜群なもののそれまでの尾田栄一郎の描く美人*6とは大分異なるため、個人的には
「整形美人っぽい」
とか
「ウソップの親戚じゃねーの」
などと思っていたが、だんだん普通に美人に見えてきた。特にエニエス・ロビーを経て正式に仲間になってからは表情も柔らかくなったように思う。
28歳とほかの麦わらメンバーとは少し年上(フランキー、ブルック加入前)だった。危機にあってもクールに拒否する様は素晴らしい。「ワンピース」ではビビ・ネフェルタリ、ボア・ハンコックと並んで好きな女性キャラ。
さて、この辺から説明がおざなりになります。
8)ロビンちゃん(がんばれ!ロボコン)
僕の兄貴の初恋の人。実はロボットではなく宇宙人。ただし厳密に生物ではなくトランスフォーマーみたいな超ロボット生命体かも。演じるは島田歌穂。リメイク(「燃えろ!ロボコン」)の二代目を演じてるのは加藤夏希だがこっちはロビーナなので省略。
9)レインボー戦隊ロビン
僕が生まれる前の作品なので正直名前しか知らない。とりあえずOP,ED。
10)ロビン・ゴッド(ガムラツイスト、ラーメンばあ)
ビックリマンに始まるおまけシールブームでは一番ビックリマンに肉薄したのではなかろうか。ラーメンスナック、ガム、アイスと菓子媒体を広げたのが良かったか。アニメ化もされた。
ロビンは主人公的存在でドン・ゴッド理事長の末っ子。正直、集めてたのにほとんど内容を覚えていないが、ロビンよりも兄貴のベン・K・ゴッドやドリー・ゴッドのほうが人気があったように記憶する。とりあえずこちらもアニメのOP,ED。
息子がいるっぽいね。
お次は海外ドラマから
11)ロビン(恐竜家族)
エッ、ロビーの間違いだろうって?いやいや待たれよ。ジム・ヘンソンプロダクションによる着ぐるみドラマ「恐竜家族」はその見た目と違い意外とシビアな話で、最後は寒冷化で恐竜の滅亡(それも主人公のせいで)を暗示して終わる、という素晴らしいファミリードラマなのだが、ロビーは主人公一家の長男で、比較的良識人である。
で、その中にロビーが筋肉増強剤に手を出す、一種のドラッグを扱ったエピソードがあるのだがそのラストでロビーが
「やあ、どうもロビーを演じている、ロビンです」というメタなシーンがある。つまり「恐竜家族」自体が恐竜世界で放送されているドラマ、という設定なのだ
12)ロビン・ウィリアムズ
別名パッチ・アダムス。西城秀樹が出てくれば東条英機を捨て、アンソニー・ホプキンスが出ればアンソニー・パーキンスを捨て、ロビー・ウィリアムズが出てくればロビン・ウィリアムズを捨てる。つまりそういうことだ。
とりあえず以上。多分最近のアニメとかで僕の知らない「ロビン」も多数存在すると思うけど、この記事の間違いも含めて教えてくれれば幸い。
おまけ。
こまどり姉妹