明日のパンツがあればいい
全然前情報を得ないまま見始めて「こりゃ、今年一番面白いかも」と思ったのが「仮面ライダーOOO(オーズ)」だ。前作の「W」が面白かったのでそんなに期待してなかった。多少原点回帰なところもあったW(サイクロン=ジョーカー)のデザインに比べるとなんだか野暮ったいし。
でも、見始めたら実にテンポが良くて面白かった。オープニングテーマもキャッチーだし、何よりメイン脚本が「仮面ライダー電王」「侍戦隊シンケンジャー」の小林靖子氏だったんだね。
そう思うと、映司とアンクの関係は「電王」の良太郎とモモタロスに似ている。もちろんそのままではないけれど。
「W」が縦に2分割するスタイルなのに対して「オーズ」は横に3分割。変身する時、またはフォームを変える時の串田アキラの声での
「タカ! トラ! バッタ!
タ・ト・バ!
タトバ!
タ・ト・バ!」
が心地よい。5話だったかな、グリードの一人ウヴァと戦う時の音楽は異様にテンションがあがりましたね。
それともう一つ、ヒロイン。アンク(が憑依している刑事の)妹、比奈とグリードの女番長メズールの人間体(を演じている未来穂香)が素晴らしい。比奈の方は最初はそんなに美人じゃない感じがして印象が薄かったのだが、「ふんにゃ〜」と迫力のない声を出しながら怪力を発揮するシーンでイチコロ。メズールは初登場した時の蔑むような表情にしてやられました。
映司は飄々としながらも芯がしっかりしていてヒーローにふさわしい。僕に限らないとは思うのだけど、時々、何もかも投げ出して旅に出たくなるときってあるよね。普段から持っている物が少なければそういうことも可能だろうけど実際はなかなかそうも行かない。現在の社会は定住をよしとするしそれには金も物もかかる。だからフィクションの世界とはいえ映司みたいなバガボンドに憧れる。
いけますって!ちょっとのお金と、明日のパンツさえあれば。
うらやましい限りである。
ところでグリードってそんなに悪い人たちじゃない気がするなあ。
朝からの長い付き合いだから。
至極の名言。
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