150年に1年足りない
かの織田信長公は「敦盛」の一節
人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
を好んで舞ったとされますがその生涯は五十歳に一歳足りない49で終わりを告げました。
一方現在の日本ではその3倍の人生を生きようとする人たちがいます。
文久元年というからいわゆる幕末の生まれですね。ペリーの来航(1953)より8年後、大政奉還と戊辰戦争による徳川幕府の崩壊のおよそ6年前。もしも現行の制度だとちょうど小学校に入学した頃に一大転機を迎えていたことになります。
これは一連の100歳以上の高齢者が行方不明になっていて実は「非実在高齢者」なのではないか、という事件を受けて始まった調査によるもので120歳以上の非実在高齢者が228人もいるというから驚きです。
まあ、大阪が特に杜撰なだけかもしれませんが世界に誇る(と一部の人が主張する)戸籍制度なんて所詮この程度と言うことですね。いっそこれを機に戸籍制度なんて廃止すればいいのに。
昔何かで「人間は健康を保てれば理論上150歳まで生存が可能」、という話を読んだことがあります。残念(?)ながら今回それには1歳及ばなかったわけですが実際は歳を取ると病気に対する免疫や体力などが衰える為、もっと早くに亡くなります。それでも食の安定や医療の充実などで先進国では寿命が延び特に日本は世界一と言うことになっていたので余計に今回の騒動はショックが大きいのでしょう。
ちなみによく聞く「平均寿命30歳」とかは一見「30歳になると死ぬ」と勘違いしそうですが児童(特に生後何ヶ月とか)の死亡率と高齢者の死亡率が高いので平均すると30歳になるわけで、ある程度の年齢まで生き残るとぐっと生存率が伸びます。閑話休題。
以前僕はこんな記事を書きました。
その中で、
むしろ歴史なんて当事者が全員死に絶えて客観的に史料のみによって判断できるようになって初めて「歴史」とされると思うし。だからある事件が起きてから100年ぐらいは経たないと歴史とはいえないとも思う。
と述べました。
しかし実際には結構な数の100歳以上がいるわけで歴史って難しいですね。
ところでこの大阪の人は実のところ何歳まで生きていたのでしょう?まさか泉重千代さんを超えるという事はないと思いますが仮に戦前までさかのぼっても70代ですからねえ。
ちなみに
文久元年(1861年)生まれの同級生は
など。
さあ終わろう、と思いきや又、次のニュースを発見。
152歳・・・1857、安政4年生まれ・・・
あっさり150歳超えちゃった。上には上がいますね。安政四年ってまだ井伊直弼が生きてるよ!(桜田門外の変は安政7年)
ギャフン!
ちなみに
安政4年(1857年)生まれの同級生は
- 植木枝盛
- 伊藤巳代治
など。
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