The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

ハードボイルド仮面ライダー!MOVIE大戦CORE

 世間では「トロン」だ、「ヤマト」だ、「キック・アス」だと騒いでおりますが、男は黙って仮面ライダー

 いや、まあ他の映画も観に行くんですけどね(「ヤマト」は不明)、一応最近のライダー劇場版はTVの方と連動してることが多いので公開初週に観に行ったほうがいいかなと思って。
 タイトルは「仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE」!長え!
 昨年同様3部構成で第一部、二部はそれぞれ「仮面ライダー」と「仮面ライダーOOO(オーズ)」で第三部においてその二つが融合するという構成。子供に混じって見てまいりました。
 

仮面ライダースカル メッセージforダブル

 所長と照井竜の結婚式当日。ドーパントではない謎の怪人とWが戦っていた。そこに照井が応援に駆けつけるがなぜかアクセルに変身しない。なんと亜樹子に仮面ライダー禁止令を出されたというのだ。戦いに割って入った亜樹子はその謎の怪人―プテラノドンヤミーの持つガイアメモリの力で1999年の鳴海探偵事務所の記憶を覗くことになる。父・鳴海壮吉は歌手メリッサのボディーガードを依頼されていた。メリッサは謎の蜘蛛男に狙われてたのだ・・・

 実質的な主役は鳴海荘吉・仮面ライダースカル。吉川晃司堂々の主役です。「ビギンズナイト」の時はあくまで翔太郎とフィリップの出会いがメインで荘吉は補助、という感じだったのだが。
 1999年(特にナイトクラブ)が本当の1999年とは思えない。1930年代の上海とかシカゴ、50年代くらいの東京とかああいうイメージなんだろう。翔太郎は「ハーフボイルド」だが吉川晃司演じるスカルは立派な「ハードボイルド」。しかし僕にとっては「仮面ライダーキバ」の1986年は昔、という感じだったんだが1999年なんてついこの間、という感じ。時代の経つのは早いものだ。
 TVの方にも出てきた的屋のおっさんや小さい頃の翔太郎、亜樹子なども登場。またシュラウドが荘吉の幼馴染であり、このころは探偵事務所のラボで生活してたことも判明。亜樹子とメリッサを同じ女優さん(山本ひかる)が演じているのだがこの設定だと別の役者が演じてもよかったか、と思う。一番エロいのはガイアメモリの売人の人(かでなれおん)。
 
 物語「W」としての進展はほとんどなく亜樹子が現代に戻ってきたところで第一部終了。
 

仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望

 鴻上コーポレーションが織田信長の遺骸を発見。セルメダルで作った肉体にノブナガの魂を宿らせることに成功する、がノブナガは脱走してしまう。
 謎の怪物の殺害現場に遭遇した映司は怪物を追うが名前以外何も知らないノブナガと出会う。映司は面倒を見るがノブナガはあっという間に現代知識を吸収し、大企業の社長にまでなる。鴻上はノブナガに仮面ライダーバースに変身することの出来るベルトを渡す。一方比奈の先輩明智よしのとノブナガが出会いノブナガが謎の怪物だったことを映司は知る。

 こっちは現在進行中の「オーズ」。第六天魔王織田信長が現代に復活する、というある意味使い古された設定。アンクもびっくりのノブナガIT企業社長とか、そのくせ趣味は変わらず茶器集めかよ!とか色々と突っ込める。TV以上に映司の無欲が強調され、さらにノブナガの欲望と対比される。鴻上さんは未だに何が目的なのかよく分かってないしね。映司の無欲は最早悟りの域に達し、アルバイトの給料も全部他人(お母さんが入院してる人とか)にやってしまったり、それを比奈に言われて(「あの人たち嘘ついてるかもしれないですよ」)「不幸じゃないなら良かった」と言ってしまう。
 個人的には比奈の怪力をもっと見たかった。
 第一部と二部は色々対になっているシーンが多い(図書館とウェディングシーンなど)。また、多分今後TVで出てくるんだろうけど新しいグリードの存在もほのめかされている。これまでの鳥類、大型獣類、猫類、水棲類、昆虫類のほかに恐竜類が出てくるのだから。
 

MOVIE大戦CORE

 で、「オーズ」において話が終わったところで謎のコアメダルと記憶のガイアメモリが融合し、過去の仮面ライダーの記憶とやらから仮面ライダーコアが誕生する。これまで巨大なライダーというと「J」がいるが今回はCG。炎の化け物見たいな描写である。また、過去のライダーたちの記憶といっているが「W」と「オーズ」の世界観だけだとスカルしか過去のライダーはいないわけだが、どうも1号からディケイドまで含めた意味のようだ。
 これまでのクロスオーバーではなかった素顔の役者同士の共演もあったり、映司たちとバースが顔を合わせていないため、TVと矛盾しない(ちょこちょことした矛盾はある)ちょっとしたサプライズが嬉しい。
 以前、僕が怒ったような余韻を台無しにする仕掛けは今回はないのも評価できる。
 
 クロスオーバーは矛盾も出てくるけど純粋に嬉しい。アンクのコアメダルによるコンボ(タカ!クジャク!コンドル!)が超格好良かった! 
 で、早くも来年の特報も。来年は(平成ではなく1号からの)仮面ライダー誕生40周年ということでまた「仮面ライダー全員集合」!軸となるのはまたしても「電王」。