The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

家族でヒーロー夏休み! 8月に観た映画

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 さあ、やっと劇場鑑賞リストも最後。8月に観た映画で終わりです。次からは全部で無くとも単独感想記事をあげられるといいな。それでは平成最後の夏行ってみよう!

8月

 自分では珍しく邦画が多いです。まあ仮面ライダースーパー戦隊やアニメは置いといてもわりと珍しいですね。9月は更に「累」と「響」を観に行ったりしたのでなんとなく今年の夏は邦画の印象が強いです。

8月

 ブラッド・バード監督のスーパーヒーローアニメ第2弾。前作の「Mr.インクレディブル」はピクサー初の人間がメイン登場人物と成る作品で(当時はCGでは髪の毛の表現などが難しく、その必要がないおもちゃ題材の「トイ・トーリー」が長編第1弾として製作された経緯なんかがある)、「ファンタスティック・フォー」のキャラで「ウォッチメン」をやる、というスーパーヒーロー映画となった。今回は前作のラスト直後から始まる物語で、こういうあたりはアニメならでは。今回はどちらかと言うとイラスティガールが中心の物語で、ミスター・インクレディブルは子育てに難儀したりする。

 ヒーローが先かヴィランが先か?前作もそうだが、今回もメインヴィランはヒーローに無自覚に裏切られた人物がヴィランとなってヒーローに復讐する物語。この映画にとっては明確にヒーローがヴィランを生むのだ。ところどどころもやっとするところもないではなかったけど、スーパーヒーロー映画としてよく出来ていいました。 

インクレディブル・ファミリー オリジナル・サウンドトラック

インクレディブル・ファミリー オリジナル・サウンドトラック

 

 ブラッド・バードも過去に監督を務めたトム・クルーズのライフワーク「スパイ大作戦」の映画化シリーズ第6弾。監督は前作に引き続きクリストファー・マッカリー。このシリーズ、毎回新たに監督を迎えるのが恒例だったので監督の続投は異例。それだけトムに信頼されているということか。

 前作もそうだが、今回もちゃんとした物語があるというよりはアクションシーンを先に決め、それをつなぐための物語を考えて構築した、と言う感じだった模様。ちなみに前作のラスト、ソロモン・レーンをガラスの箱に囚えるラストは、現場で思いついて実行したもので製作の偉い人はあのラストを絶賛したものの、もし脚本段階であのラストが書かれていれば「地味だから」と許可しなかっただろうとのこと。撮影中にはトムの怪我があって一時中断されたりしたが、その逸話から分かる通り今回もトムがほぼすべてのスタントを担当。ますますトムのジャッキー・チェン化が著しい。キャストもほぼ前作から引き継いで、物語もつながっている。それだけでなく1作目に登場した武器商人マックスの子どもたちが登場したり、2冒頭のクリフハンガーアクションを思わせるアクションが登場するなどシリーズ集大成と言った趣も。マクガフィンは分かりやすく核爆弾だがシリーズを見てきた人なら何の問題も無く楽しめるでしょう。

 新キャストに一人としてナポレオン・ソロことヘンリー・カヴィルがいて実は敵なのだが、彼とトムのコンビが実に息が合わなくてその意気の合わなさが逆に物語のテンポとなっているのも面白い。 

 

susahadeth52623.hatenablog.com

 前作の記事。

Mission: Impossible - Fallout (Music from the Motion Picture)

Mission: Impossible - Fallout (Music from the Motion Picture)

 

 堀越耕平原作のTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」の劇場版。「ONE PIECE」や「HUNTER×HUNTER」「銀魂」「NARUTO」といった原作者が直接参加するジャンプアニメ劇場版の系譜に連なる作品。一年目の夏、一学期期末試験と夏合宿の間の時期を舞台に人工的な島を舞台にデクたちが活躍する。

 冒頭にオールマイトの若い頃、デビューのきっかけとなる出来事が描かれその後現在の話となる。個人的には全く外伝としてこのオールマイトの若いころに絞った物語でも良かったんじゃないかな、とも思う。というか僕はそれが観たい。

 全体として「HUNTER×HUNTER」の天空闘技場を舞台とした劇場版「The LAST MISSION」に酷似している。また1-Aの生徒のうち①メインで活躍するもの、②登場するけど活躍しないもの、③出番が全く無いものと分かれていて、①は全然問題ないものの、②と③はなぜ分けたのかよく分からない。②のキャラクターたちも救助活動などで活躍するのかな、と思ったら全く活躍しなかったし。舞台設定的にも全員出す必要はないわけで、あんな感じで出すなら最初から出さないほうが良かったような。 

僕のヒーローアカデミア (ジャンプコミックス)
 

仮面ライダービルド Be The One」の同時上映作品。名探偵エルロック・ショルメが来日。来日早々新聞記者に変装したギャングラーを見破るなど活躍するが、実はそこには陰謀が…。エルロック・ショルメはモーリス・ルブランのオリジナル「アルセーヌ・ルパン」で登場するイギリスの名探偵。元はシャーロック・ホームズその人だったが諸事情(というか当然のようにコナン・ドイルからクレームが来た)によりエルロック・ショルメ(英語読みならハーロック・ショームズ)としてルパンの好敵手となった(慣例的に日本ではホームズとして登場することが多い)。

 ルパンレンジャーの相手としては申し分ないわけだが、このショルメをココリコ田中が演じている。で登場するギャングラーの名前はウィルソン。このウィルソンはホームズの相棒ワトソンのことである。ウィルソンが怪人ということは当然ショルメも…しかしここで疑問はそもそもエルロック・ショルメなる名探偵は最初からギャングラーだったのか、それともギャングラーがその名声を利用した形なのかどっちなのか?色々気になりますね。ちなみに僕は温水洋一演じるコグレさんはカリオストロ(Cogliostro)のアナグラムなのではないかと思っていおるのでだとしたらぬっくんも敵かもしれません。

 物語的には中盤のルパンレッド魁利とパトレン1号圭一郎がギャングラーの世界に飛ばされ一時的に手を組んで脱出するのが見せ場。ルパンレンジャー側も合体してルパントリコロールになったりするが、それを思うとやはり青白赤のフランス三色旗カラーにするべきではなかったのかなどと思ったり。

 TVシリーズも無事終わった「仮面ライダービルド」の劇場版。ちょっと時間軸とTVの終わり方を比べるとズレが有るように思うので微妙にパラレルなのかも。統一された日本の新しい指導者たちが仮面ライダー狩りを指示、洗脳された民衆たちが戦兎たちを襲う!実は彼ら新しい指導者はブラッド族と呼ばれるエボルトと同じ火星の生命体で、影からエボルトをサポートしていたが、エボルトがのらりくらりしているので自ら打って出た、と言う設定。彼らを勝村政信松井玲奈藤井隆が演じていて、勝村政信仮面ライダーブラッドにも変身したりします。

仮面ライダービルド TV主題歌&挿入歌 ベストソングコレクション(ALBUM)
 

 これまでシリーズを劇場で観たことは無かったんだけど、予告編があまりに魅力的だったので公開初日に見てしまった「オーシャンズ11」のリメイクにして続編。ダニー・オーシャンの妹デビーは出所したと同時に次の獲物に狙いをつける。獲物は女優ダフネ・クルーガーがファッションの祭典で身につける特大のダイヤのネックレス。そのためにデビーは相棒のルーとともにそれぞれ特殊技能を持つ仲間たちを集める。

 まあとにかく手際が見事である程度オチは読めるものの、とにかく爽やかに楽しめる犯罪映画。登場するキャラクターが皆個性的で誰か一人はお気にい入りができるはず。僕はリアーナ演じるナインボールがお気に入りです。 

「オーシャンズ8」オリジナル・サウンドトラック

「オーシャンズ8」オリジナル・サウンドトラック

 

 昨年大ヒットの空知英秋原作「銀魂」の実写映画第2弾。個人的には前作の正統なパワーアップ続編。もちろん「銀魂」という題材や福田雄一作品の特にギャグ部分は人を選ぶので誰にでもおすすめできる作品ではないけれど(でも大ヒットしているから凄い)、それでも福田作品の弱点であるところの物語の弱さも前作同様原作の人気エピソード(真選組動乱篇)を持ってくることでカバーしているし大真面目にバカをやっているキャスト陣の頑張りもあって楽しくも感動できる作品になっていると思います。

 でもまあ一番の見所は勝地涼演じる将軍に尽きる!

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 前作の記事。

 

 2010年の韓国映画「サニー永遠の仲間たち」の日本リメイク。現代パートが2018年になっていて、その分過去も10年ほどずれて1996年辺りを舞台に。物語自体は驚くほどオリジナルに忠実でなんならカメラワークとかも同じなところもあったように思うのだけど、一部登場人物が削除されたり統合されたり(凶暴文学少女クムオクとライバルグループ少女時代をイ・サンミと統合しちゃったのはダメだと思う)したことや時代のズレなどもあって個人的にはやはりオリジナルには遠く及ばないなあ、といったところ。例えば音楽。今回は音楽映画、という位置づけにもなっていて確かにミュージカルシーンなどもあるのだけど、その楽曲がすべて日本のJポップ。洋楽と韓国の歌謡曲をバランスよく組み合わせていたオリジナルに比べると、確かにあの時期Jポップが強かったがそれでも内部に閉じこもる印象が強くなる。グループ名の「サニー」の由来も全然別のものに。そこぐらいオリジナルと同じ楽曲を使えばよかったのに。

 また90年代コギャル文化とやらが過去編のキーワードらしく僕は(ほぼ登場人物と同年代だが田舎なので)知らないが、それが「援助交際=援交」という形で語られることが多いのが気になった。探偵役のリリー・フランキーが「あんたたちもやってたんでしょ」みたいなこといったり、主人公たちも「私たちはやらなかったけど」みたいな感じでさも当時の女子高生に取っては援交が当たり前みたいな形で語られていくのだ。監督は「バクマン。」の大根仁。「バクマン。」もマンガの実写映画化としてはよく出来ていたと思うが、妙に原作とは別の性的な葛藤描写を入れたりしていたが、なんかこの他人の原作である作品にも絶対性的描写を入れてやるぜ!と言う強い(そして邪悪な)意志を感じてしまう。

 キャストは過去も現在もみな良かったと思います。僕もオリジナルを見て以来、定期的に「もし日本でリメイクするならこのキャスト」とその時々のアイドルなどを想定して妄想していた。もちろん今回のキャストには全くかすりもしていないのだが。そういえばラストの現在のところ。池田エライザさんが大人になって誰が出てくるのだろうと思ったら唯一池田エライザさん本人がそのまま出てきたのでびっくりしました。てっきり石田ゆり子あたりを特別出演のサプライズとして用意していると思ったので。

 最終的にはちょっと泣けてくる部分もあるんですよ。そりゃ物語自体は全くオリジナルのままなのでね。過去のナミと現在のナミが交差するところとか(主人公の名前は日本版もナミです)。でももしこのリメイク版を見て興味を持ったらオリジナルも観てほしい。やはり総合的にはオリジナルのほうが何倍もよく出来ていると言わざるをえないです。

「SUNNY 強い気持ち・強い愛」Original Sound Track

「SUNNY 強い気持ち・強い愛」Original Sound Track

 

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 オリジナル版の記事。

サニー 永遠の仲間たち デラックス・エディション Blu-ray

サニー 永遠の仲間たち デラックス・エディション Blu-ray

 

 最小ヒーロー第2弾。MCUは「アベンジャーズ インフィニティー・ウォー」ラストで大変なことになってしまうのですが、あそこで登場しなかったアントマンは一体何をしていたのか?という物語。シビル・ウォーでキャップ側に加担したことでFBIの監視下に置かれていたのです!そこに量子の世界から妻であり母親であるジャネット・ヴァン・ダインを救い出そうと試みるハンク・ピム博士とホープヴァン・ダインの親子が接触を試みて…。

 MCU作品としては初の女性ヒーローの名前がタイトルに刻まれた作品。もちろんこれまでもブラックウィドーやガモーラなどチームの一員として女性主人公と言えるキャラクターは登場していたのだけど、明確にタイトルに刻まれたのはこれが初。そしてここで言う「アントマン&ワスプ」はスコット・ラングとホープだけでなくハンクとジャネットも指しているのですな。ジャネット役はキャットウーマンことミシェル・ファイファー

 物語は予定調和的に「インフィニティー・ウォー」と同様の結末となるのだが、その時スコットは量子世界の中に取り残されてしまう。このことが果たして来るべき「アベンジャーズ4」で打開策の何かのきっかけとなるのか否か?

 次のMCUはやはり過去編。しかしもうちょっとさかのぼって80年代を舞台に描かれる「キャプテン・マーベル」。「アントマン&ワスプ」に続き女性主人公!しかも単独クレジット!サミュエル・L.ジャクソン叔父貴も若返りSFXでまだ両目があるニック・フューリーとして登場するよ! 

susahadeth52623.hatenablog.com

前作の記事。 

Ant-Man and The Wasp (Original Motion Picture Soundtrack)

Ant-Man and The Wasp (Original Motion Picture Soundtrack)

 

 というわけで一応これで全部終了。次からはなるべく(一週間に一度くらい)の感じで単独感想記事を上げたいと思います。お付き合いありがとうございました。

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将軍かよー!!!