The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

今年は手堅い!小覇王のベストテン(&ワースト)映画2016!


今年のマスコットデッドプールさん。
 やあ!オレちゃんだよ!もう大晦日だけど、急いで今年のベストを発表するってさ。今年は全然観れてない&感想書けてないけど、一応やるらしいよ。前回までの観た映画のリストで大体予想も着く気がするけど、慣習だからね。テレビも紅白ぐらいしか観るのないしね。デップー行きまーす!
 
 というわけで大晦日。急いでベストでございます。紅白観ながら書くよ。デップーも言っているように今年は映画観賞数が少ないし、感想もあんまり書いてないんですが、それでもおお!これは!って作品には出会えたりしたのでありました。まずはベストテン。

  1. シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
  2. ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
  3. デッドプール
  4. ズートピア
  5. 死霊館 エンフィールド事件
  6. パディントン
  7. ONE PIECE FILM GOLD
  8. トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
  9. オデッセイ
  10. スーサイド・スクワッド

 今年は割りと大作の、家族で揃って見れるような作品が普通に面白かったですね。なんだかんだハリウッド大作はお金だけでなくて色んな意味できちっとしているのは多いのですよ。ベストテンに漏れた作品などで客観的に「凄え!」てのはあるんですけど、自分が好きかどうか、ってことに重きをおくとこんな感じのランキングに。逆に欠点だらけだけど「これは好き!」なんてのもあるわけで。
 では各作品ごとに簡単に振り返りましょう。

1位 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

 前作「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」に引き続き一位。なんでしょう、この完成度は。今回はヒーロー同士に対決ということでもあり、キャップ単独主演タイトルでありながら、これまでの登場人物の多くが再登場。その多くは超人なため、脚本的にもアクションの見せ場的にもよほど上手くやらなければ混乱してしまうはずなのに、そんな混乱はほとんど見受けられません。物語やキャラクターもこれまでの積み重ねが魅力として伝わってくるのでシリーズとしても一本の作品としてもかなりの完成度を誇ると思います。
 MCUの作品としては今年はこれ一本だけですが、2017年は「ドクター・ストレンジ」「スパイダーマン ホーム・カミング」「ガーディンアズ・オブ・ギャラクシーVol.2」と公開されます。いずれも新ヒーローだったり関わりの薄いGotGだったりちょっと異色な作品が続くことに。まだまだマーベルの快進撃は続くのです。

2位 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」オリジナル・サウンドトラック

「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」オリジナル・サウンドトラック

 ハリー・ポッターシリーズの新作。でも同じ世界であるけれど、時はさかのぼって1926年のニューヨーク。ハリー・ポッターより大人向けの、でも陽性のキャラクターたちが新しい魔法を魅せてくれました。こちらも「シビル・ウォー」に劣らない完成度。続編も3部作とかでなくもっと続く形で考えられているそうなので、今後も我々にマジックを見せてくれることでしょう。

3位 デッドプール

 20世紀FOXのマーベルシリーズ、X-MENの世界に属するアンチ・ヒーロー、デッドプールの紆余曲折を経ての大活躍。程よく肩の力の抜けた作品で、ライアン・レイノルズもやっと自分にあったアメコミヒーローと出会った。今後は2が予定されていて、でもX-MEN本体の方はもう完結してしまっているのだが、あんまりそのへん気にせず気楽にやって欲しい。「やる気のあるものはされ!」という「タモリ倶楽部」感覚で身守りたい。

4位 ズートピア

 もふもふ社会派映画。見かけに騙されるな!more than meets the eye!ある意味今年公開されたどの作品よりも一番社会派かもしれない。最近はピクサーよりもディズニー本体の作品のほうが出来が良くなっている気がしますね。

5位 死霊館 エンフィールド事件

 一応実際にイギリスで起きた事件を基にした「死霊館」シリーズ第2弾。長く淡々とした展開の割に飽きることはなく、エモーショナルな部分も多いのでホラー映画と言うよりは家族の絆を描いた映画といえるかも(もちろんホラー映画としても優れていると思います)。まあ、実際に起きたこととはいろいろ乖離した部分もあるのだけれど。

6位 パディントン

 そしてイギリスを舞台にした映画がもう一本。登場する人たちの多くがしゃべる熊ってところ自体にはそんなに価値をおかず普通にパディントンの人格(熊格)で判断してるところが良いですね。逆に敵役がその「しゃべる熊」ってところしか見ていないといえるわけで。お母さん役サリー・ホーキンス(「GODZILLA」で渡辺謙の助手だった人)がキュートでした。

7位 ONE PIECE FILM GOLD

 今年は邦画が大豊作と言われていて、そのうちの何本かは僕も観ているのだけど、その中では大ヒットだったのはこちら。多分数字的にはヒットしているけれど、評判としては「シン・ゴジラ」や「君の名は。」に隠れてしまったんじゃないだろうかって印象を受けるのだけど、こちらも完成度は高く、原作へのフィードバック要素はいまのところそんなにないんだけど逆に一本の映画として最高でした。

8位 トランボ ハリウッドに最も嫌われた男

ジョニーは戦場へ行った [DVD]

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 第二次世界大戦後の冷戦が始まる時代に赤狩りによって業界を追われた男、ダルトン・トランボを描いた作品。悲惨な時代を描いているはずなのに偉そうにしてる奴が大嫌いというトランボのキャラクターで映画そのものは暗くならないのも良い。メディアが権力におもねることの怖さを教えてくれます。ちなみに劇中で出てきたユル・ブリンナーのような容姿のクリスチャン・ベルケル演じるオットー・プレミンジャーは俳優としても活躍していて、1966年のTVシリーズ「バットマン」ではミスター・フリーズでありました。

9位 オデッセイ

 火星の鉄腕ダッシュ。深刻な事態だけど最後まで明るく、決定的に深刻にならない作風は良かったですね。マット・デイモンは天才役者(天才役を演じるkとが多い)の面目躍如!

スーサイド・スクワッド

 DCの悪役大集合。まあ欠点だらけですが、嫌いになれません。「マン・オブ・スティール」の時は監督のザック・スナイダーのヒーロー観、命の描写の雑さ、など受け入れがたい部分は多かったんですが、もう今となってはDCの混沌さ、闇鍋さがこのユニバースの特徴なんだな、と思って受け入れることにしました。MCUの完成度に対抗するには闇鍋しかない!というのはある意味正しい!
 DCEUは「ワンダーウーマン」と「ジャステス・リーグ」が2017年公開。「ワンダーウーマン」は第一次世界大戦が部隊の前日譚、「ジャステス・リーグ」は「BVS」を受けての物語です。

 惜しくもベストテンに漏れた作品は「スター・トレックBEYOND」「X-MENアポカリプス」「バットマンVSスーパーマン」「シン・ゴジラ」「この世界の片隅に」「キング・オブ・エジプト」などでしょうか。アメコミ映画の2作は世界観を共有する作品がランクインしたのであえて除きました。「X-MENアポカリプス」は評価が分かれてて大作としては今年一番ダメな映画という評価もあるみたいですが、この辺「X-MEN FC」からのファンと2000年の最初の「X-MEN」から見てきたファンとでちょっと意識が違ったりするのかもしれませんね。
 「バットマンVSスーパーマン」が「スーサイド・スクワッド」に負けた理由はレックス・ルーサーの秘書だったマーシー・グレイブスを劇中で殺しちゃったから!ザック許すまじ!
 「シン・ゴジラ」と「この世界の片隅に」は凄かったんですが、もっと言葉に出来ない部分で好きか嫌いか、と言われるとあんまり好きじゃないかも…ってなっちゃう作品でした。客観的に素晴らしいとは思うんですけどね。
 
 続いて、ベストアクションヒロイン!と思ったんだけど、今年はもうワンダーウーマン(ガル・ガドット)、ハーレイクイン(マーゴット・ロビー)、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(ネガソニ子)とかアメコミヒロインだけでいっぱいいっぱいなので終わり!

 最後はワースト。例年最も他の人と自分の違いを痛感する部分かもしれませんね。世間で評判の作品がランクインしてしまう。

  1. 貞子VS伽椰子
  2. シークレット・オブ・モンスター
  3. ブレア・ウィッチ

「貞子VS伽椰子」は個人的に全く貞子&伽椰子という日本を代表するホラーキャラクターへのリスペクトが感じられませんでした。驚く部分はあったけれど怖いと思うところも無く。また登場する霊能力者のおばさんがこの上なく不快で(途中で悲惨な死に方をするとしても)許せない感じ。一方で玉城ティナ山本美月の両ヒロイン、途中から登場する安藤政信演じる常磐経蔵と盲目の少女珠緒というコンビは良かったので、最初からこのコンビを主役として早めに出せばよかったのに、とは思います。
「シークレット・オブ・モンスター」も扇情的なだけで結末と途中の物語がつながらない。特に意味のない余計なエロがある、と正直つまらなかった。
「ブレア・ウィッチ」はいまあの題材でPOVやる必要があるの?って思いましたね。何回か書いてますがあの世界観(ブレアの魔女伝説)を使った作品なら観たいけど。劇映画にしたほうが良かったのってのはあの物語(森に行って迷う話)を劇映画にしろってわけではなくてもっと初期構想の部分での話ですよ。

 さて、来年はまたアメコミ映画が多く公開されますね。とりあえず年明けは「ドクター・ストレンジ」。あとは「荒野の七人」のリメイク「マグニフィセント・セブン」が楽しみです!
 それではみなさんまた来年も宜しくお願いします。良いお年を!