The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

歌うは砂漠かネバーランドか 2015年冬に観た映画

 うむ。2016年1月も、もう終わり。順調に怠けグセ継続でございます。とりあえず単独で記事書くぞ!と決意していないいくつかの映画についてまとめて感想あげますね。いずれももう2ヶ月以上経っている上、パンフとかも買っていないので記憶がおぼろげだったりもするのですが、観た直後の自分のツイッターなんかを頼りに簡単に。

ピッチ・パーフェクト2


 女子大生アカペラグループの活躍を描いた第2弾。前作では制作だったエリザベス・バンクスが初メガホンを取った作品。もちろん引き続き解説者としても出演しています。

 今回は新キャラに母親がバーデン・ベラーズだったという新入生エミリー(ヘイリー・スタインフェルド)を迎え、今度は王者の立場で他のグループを迎え撃つ…と簡単にも行かず全国ツアーが取り消されドイツのグループと戦ったりする。
 個人的にはちょっと前作には及ばないかな、という気もするがキャラクターの魅力は健在。特に世界一魅力的なデブ、ファット・エイミーことレベル・ウィルソンは今回も全力です。前作の嫌なやつバンパーとの恋もいいアクセント。
「ブレックファスト・クラブ」の主題歌、シンプル・マインズの「Don't You(Forget About Me?)」が効果的だったのに比べるとちょっと印象に残る曲も少なかったかな(このへんは個人の思い入れの違い)。でも第3弾も待っているようでそちらも楽しみ。

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メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮


 こちらも第2弾。ジェームズ・ターシュナーのヤングアダルト小説「メイズ・ランナー」シリーズの2作目。1作目の日本公開が遅れたせいで半年も間をおかず続編が公開されたのも「ピッチ・パーフェクト2」と共通。
 前作が周りを巨大壁(その向こうは巨大な迷路)に囲まれたところに集められた少年たちのサバイバル!というかなり限定されたシチュエーションのワンアイデア一発勝負だったのに比べると、本作は世界観が判明し、舞台も二転三転するので世界観とキャラクターたちは共通しても、映画のジャンルとしてはもはや別物、といった感じもします。映画の「バイオハザード」3作目以降の雰囲気とよく似たアフターホロコースト物として作られていて、企業主体の権力者、それに対抗するレジスタンス、荒廃した町で権力を握る者、などどこかでよく見たものばかり。実際ゾンビみたいなクリーチャーも出てきますしね。

 そしてヒロインは相変わらずカヤ・スコデラーリオのテレサというよりもニュートやミンホと言った少年たち。特にラストでテレサが主人公トーマスを裏切り、一方でミンホが敵勢力に捕まる、というクリフハンガー方式の終わり方を迎えることで明確にヒロインはミンホ!という形になりました。この終わり方からも分かる通り、第3弾が待っています。世界観的にはそれほど独自性はないのでちょっとそんなに期待はできないかな。続編は2017年公開予定ででちょっと間が空きますね。

PAN〜ネバーランド、夢のはじまり〜


 2005年の「プライドと偏見」の監督ジョー・ライトが撮った「ピーター・パン」の前日譚。ただ「オズの魔法使」の前日譚だった「オズ はじまりの戦い」と同様、一応原作(ジェイムズ・マシュー・バリーの戯曲)を元にしているが、原作の映画化というよりも映画オリジナルの前日譚といった感じ。時代も第二次世界大戦中になっていますしね。「ピーター・パン」というと日本でもミュージカルが毎年公演されてたり、ハウス名作劇場のアニメもあったりします。僕は子供の頃、子供向け劇団の芝居で見たのが最初かな。ワニがチクタク鳴らしながら、観客の子供に「フック船長の行方を訪ねたりするの。
 映画ではやはりディズニーのアニメ映画「ピーター・パン」が有名で、ティンカー・ベルなんかはもう独立した人気を持っていたりするが、この映画はワーナー・ブラザーズ。これはMGMの映画で現在はワーナーが権利を持つ「オズの魔法使」の前日譚「オズ」がディズニー映画だったのと逆転現象が起きていて面白いですね。後はスピルバーグの「フック」。

 映画の「パン」はピーターがあのピーター・パンとなるまでのお話で、ウェンディたち以外の主だったキャラクターは登場。ただ、フックがハン・ソロ的な(かなり意識していると思う)主人公の兄貴分となり、味方のキャラクターに。ワニやティンカー・ベルも登場するがもしあるのであれば、本格的な活躍は次回以降か。フックがどういう経緯を経て手を失い、海賊となってピーター・パンと敵対する事になるのか?興味はあるけれど果たして作られるのか?あとこれ邦題はもうちょっと何とかならなかったのですかねえ。「パン」だけではちょっと間延びしてて、普通に「ピーター・パン」でよかったんじゃないかと。「パン」だと牧神のパンの方が先に連想されちゃうんだよなあ。
 で、僕がこの映画を観た目的はヒュー・ジャックマンが敵となる海賊黒ひげを演じているから。登場一番Ramonesの「Blitzkrieg Bop」を歌ったり、NIRVANAの「Smells like Teen Spirit」を歌ったりします。他にもあったかな。キャラクター自体はそんなに魅力的ではないけれどヒューの魅力で保っている印象。
 ヒロイン(この場合のヒロインはピーターが子供なので、ハン・ソロ役のフックの相手ということに)がルーニー・マーラ。あれですね、人の印象って浮世絵的な輪郭がくっきり浮かぶタイプと水彩画のようなぼんやりしたタイプに僕の場合分けられる気がするのですが、姉のケイト・マーラは前者、妹のルーニー・マーラは後者って気がします。でもどちらも美人。

 とういうわけで、今回はこの3本の感想を簡単に。いずれも続編が期待される*1のでは有りますが、さて、次はどうなることやら。

*1:パンは無理っぽい