The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

狙撃手と射手(感想補習)


 クリント・イーストウッド監督の最新作「アメリカン・スナイパー」は劇場公開時に観たんですが、ちょうど諸事情でブログ更新ができない時期でダラダラと感想が伸びて、じゃあ、どうせだからソフトが発売になったら見返してそれから書こうか、とか思ったら今度は自宅でblu-ray及びDVDが見れない状態になってしまい結局書くことができませんでした。今思い返しても主人公の父親「300」の時のレオニダス王ことジェラルド・バトラーかなとか思いながら観ててスパルタ的戦う民主主義*1と現代のアメリカを比べたら面白そうとか考えていたらm似てるだけで別の俳優だった、ということや、主人公のチームのシンボルとして「パニッシャー」の髑髏マークが使われているなあ、この点から考えるのも面白そう、と思ったこと。あとは敵役の狙撃手(オリンピック出演経験あり)が格好良く、主人公とこの敵の狙撃手の関係に絞って、この映画は実話を元にした社会派作品だけど、もっとエンターテインメントな娯楽作としても面白そうだなあ、とか。
 イーストウッドは役者としても監督としても大好きなんだけど、なんか色々考えてしまい逆になかなか感想が書けないことが多いです。「ジャージー・ボーイズ」も大分のびのびになってたなあ…


アメリカン・スナイパー (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

アメリカン・スナイパー (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 次!狙撃手の次は射手!「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」。これも大好きな作品ですが、なんだか感想書けず。もうすぐ3の後編「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」が公開されるので、その時に改めてこちらについても書こうとは思ってますが、その前に簡単に少しだけ。

 とにかく原作に忠実丁寧に作られている本シリーズ。1作目2作目も原作に忠実に丁寧につくられていましたが、本作は前後編に分かれ更に丁寧に。今回の映画は文庫版上下巻の上巻の出来事はほぼ網羅していますね(下巻は未読)。
 物語は滅んだと思われていた第13地区をメインに各地区がついにキャピトルに反乱。カットニスはレジスタンスの象徴として祭り上げられていく。ゲームとしてのハンガー・ゲームはもう登場せず、パネムは革命に突き進みます。「レジスタンス」はその前哨戦。ただ、アクション大作として宣伝もされている本作をその目線から見ると正直つらい部分も多いです。カットニスのアクションといえるようなのは中盤第8地区に行った時にキャピトルからの爆撃機を撃墜するシーンぐらい。後は各地区が反乱蜂起するシーンとか終盤のゲイル含む特殊部隊がキャピトルに人質になっているハンガーゲーム優勝者(ピータやジョアンナなど)を救出に行くところぐらいだけどここではカットニスのアクションはなし。アクション映画だと思うと物足りないことこの上ないです。
 心理的なシーンは爆撃されて滅んだ第12地区を訪れるカットニスやフィニックがカットニスに代わり演説をするシーンなど重厚な見どころも多いんですけどね。
 本作の(作劇上の)ヒロインはピータなわけだけど、今回はゲイルがやっとカットニス杯にフル参戦。でも時折現れるピータに持っていかれる感も強いですね。あとは直接カットニスとどうなるわけでもないのにフィニックが登場すると場をさらいます。他にも遺作となったフィリップ・シーモア・ホフマンや第13地区のコイン首相役のジュリアン・ムーア、今最も信頼できる女優の一人エリザベス・バンクスピッチ・パーフェクト2も待機中)のエフィー、そしてヘイミッチのウディ・ハレルソン、宿敵スノー大統領ドナルド・サザーランドなど大人のキャストがしっかりしていてドラマとしては見応え有りです。
 後編はアクションも増え、最後まで突っ走る事となると思うのでまだの方は是非(後編公開が11月20日全世界同時公開でソフトはその一ヶ月前10月23日発売なのでまだ間に合う!)


ハンガー・ゲーム3 上マネシカケスの少女 (文庫ダ・ヴィンチ)

ハンガー・ゲーム3 上マネシカケスの少女 (文庫ダ・ヴィンチ)

 というわけで書けずにズルズル伸びた作品を簡単に。「ハンガー・ゲーム」は後編は必ず書きますし、「アメリカン・スナイパー」も可能ならちゃんとソフトが見れるようになったらもうちょっとちゃんと書きたいです。後は「X-MEN フューチャー&パスト ローグ・エディション」も「ヒックとドラゴン2」もソフトは買って感想書くつもりだったんだけどこちらもまだ見れてないです…いずれ是非。
 といいつつ9月に観た作品の感想が色々たまっているのであった!

*1:「戦う民主主義」って本当はやられる前に非民主主義国家を叩く!みたいな意味とは違うらしいですよ。意図的に間違って使ってる政治家なんかも多そう