The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

超人。をプロデュース キン肉マンetc...

 いつのまにやらもう6月突入!「X-MEN フューチャー&パスト」の3回目が観たいスーです。感想はもうちょっと待って!
 今日は久々に最近買った書籍など。
 

キン肉マン

 去年の「キン肉マン総選挙」から一年。まだまだ復活した「キン肉マン」の勢いは止まらない(ちなみに現在AKB総選挙のTVを見ながらこの記事書いてます)。

キン肉マン総選挙2013 栄光の29位超人は?!

 とはいえ、正義・悪魔超人連合VS完璧・無量大数軍の対抗戦も終わり、新章に入るともう正義超人の出番が殆ど無くもっぱら悪魔超人の活躍が目立ちます(ジャンクマン勝利!)。これもひとえに将軍様の活躍に尽きますね。旧シリーズではかつて超人の神さまの一柱だったゴールドマンが弟シルバーマンとの争い通称「天上兄弟喧嘩」の結末に納得行かず魔界のサタンと取引し姿を変えたのが悪魔将軍でしたが、ここに来て実は完璧超人の始祖の一人であったことが判明!シルバーマンとともに神様から神に近い超人へとちょっとランクダウン。とはいえキン肉マンの世界では105人いる超人の神様も随時入れ替わり可能なようなので整合はいくらでも付けられるんだろうけど。
 そんな「キン肉マン」の作者ゆでたまごの新著を購入。新著といっても漫画の方ではなく新書。「ゆでたまごのリアル超人伝説」を読んだ。

ゆでたまごのリアル超人伝説 (宝島社新書)

ゆでたまごのリアル超人伝説 (宝島社新書)

 これはゆでたまご自身*1によるキン肉マンオフィシャルガイドブックみたいな趣もあって、作者による簡単なプロレスガイド、キン肉マン創作秘話あたりは普通の読み物・裏話と言った感じだけれども、単に漫画家とキャラクターと言うよりはプロレスのプロモーターとプロモートされたリアル超人レスラーという体で書かれているのが面白い。
 作者によるベストバウト(ベスト興行という言い方をしてるのが面白い)。そしてスーパースター超人20、ベストプロレスラー20などが紹介されている。すでに知っていたことから初めて知ることもあって、キン肉マンがマスクマンとなったのは山本小鉄に一言がきっかけだとか(でも初期のギャグ時代にミートやママがキン肉マンの顔から型とってマスクを作り代わりに怪獣と戦うエピソードなどがあったのでそういうのが「キン肉マン=マスクマン」だと思い込んだ原因じゃないかと思う)、バッファローマンのベビーターンが当時の担当編集者の何気ない一言だったりというのは有名な話だが、僕が初めて知ったのは連載初期は原稿料が安くそれを2人で分けると生活できないため、森永製菓に文字通りスポンサーになってもらい毎週一コマ商品を劇中に出すと5万円もらえたという話。最初はコマの隅に商品を置いておくだけだったが、やがてギャグに絡めたりするようになった。キン肉マンといえば牛丼が好物として有名だが*2、森永のポテロングとかココアとかも出てきてたね、そういえば。牛乳なんてキン肉マンの苦手なものだったはず。
 こういうエピソードをゆでたまごは現実のプロレス興行になぞらえて書いていく。そして超人紹介やベスト興行の章では作者が創りあげるというより、現実に存在するキャラクターがどうやればレスラーとして輝くか、というプロデューサー的な立場で書き、また現実のプロレス興行に比べてキン肉マンの劇中での興行がいかに凄かったかなども書いていく。
 悪魔将軍が優れているのは悪役としての風格だけでなく、レスラーとしての基本がきっちりできるレスリングができるキャラクターだから、だとか、ネプチューンマンが外見のモデルはハルク・ホーガンだがファイトスタイルはむしろカール・ゴッチなどヨーロッパ式のレスリングをモデルにしており、このホーガンの派手な魅力と堅実なレスリングの二面性がネプチューンマンの魅力だ、とかは言われてなるほど目から鱗が落ちる思いである。
 ちなみにラストはテリーマンゆでたまごの特別対談!決して架空対談ではありませんよ!
 そして肉ファンにはお馴染みのあの有名な「悪魔将軍にリバースフルネルソンで振り回されるジェロニモとそれをリングサイドで見ているジェロニモ、という間違い、これにも触れられています。作者も知っていたのだな(当然か)。

 そしてそういう間違いを修正しない一方で、デザインが不評だったりすると何の説明もなく翌週デザインが変わっていたりすることもあって、最近だと完璧超人始祖の一人漆式(セブンス)ガンマンが登場週とその次の週でデザインがガラッと変わってファンを狂喜させましたね。

小覇王スー (@susahadeth52623)さんが2014年3月10日 - 2:07amにツイート:

ここまでの流れ①ガンマン初登場。完璧超人らしからぬ愛嬌溢れるデザインと粗暴な言動で注目を集める
②翌週、何の説明もなくデザインが変更。若干格好良くなり皆驚嘆するも読者の殆どは「歴史的瞬間に立ち会えた」と歓喜
③更に翌週。ガンマン「私は変身などしなーい!」←今ココ!#キン肉マン (https://twitter.com/susahadeth52623/status/442708278351376384)

掲載時の僕のツイート。

ネットからの拾い物。
 補完するとこの時ガンマンと対峙していたのは悪魔騎士の一人スニゲーターで彼の変幻自在の変身に対しての「私は変身などしなーい!」であって、読んでいた読者はもう皆「いや変身しとるやん!」とツッコミまくったことでしょう!
 現在は悪魔騎士の一人プラネットマンと実は始祖の一人だったグリムリパー改めサイコマンが激闘中。どうもプラネットマンが勝つ姿が想像できないので負けちゃうかな、と思うのですがその次は因縁のあるバッファローマンか同じ宇宙つながりでブラックホールか。ブラックホールまさかの3連勝はありえないかな、とも思うけど今のブラックホールなら成し遂げてしまいそうな気もする。正義超人は完全に蚊帳の外だけれどおそらくプラネットマンが死に際にかつて人質とするために使用した「魔技・人面プラネット」をパワーを与えるために正義超人に使用し、それで傷ついた正義超人が再びリングに上がれるようになるのかな、などと予想します。

 とにかく今も「キン肉マン」は最高!

悪魔将軍の勇姿も凛々しい46巻。近々47巻も発売! 

ONE PIECE

 最新刊はドレスローザ編クライマックスへのつなぎともいうべき巻。前巻の最後にサボが登場し、ファンを狂喜させましたが、まだ正体は完全には表さずルフィの代わりにコロシアムに出場。色々と注目点はあって、黒ひげ海賊団の幹部ジーザス・バージェスが「10人の巨漢船長」と紹介されていること。つまり黒ひげ海賊団はもう少数精鋭の海賊ではなく、大きな艦隊を率いる大海賊団に成長しているということだろう。ちなみにこのドレスローザ編ではルフィたち麦わらの一味のシンパとでもいうべき海賊たちが次々登場してやがて麦わらの一味も複数の海賊を配下に持つ海賊団となるんじゃないかってことが示唆されていて、このへんも黒ひげ海賊団との対比で読み取ると面白い。
 新世界編に入ってからはかつては丸々一冊使用していた回想話が短く分割されて挿入されている気がするがこの辺は物語への没入感を妨げることがなくいい進化だと思う。

ONE PIECE 74 (ジャンプコミックス)

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白暮のクロニクル

 ゆうきまさみの新作。オキナガと呼ばれる不老長寿の人間たちが普通の人間と共に暮らしている世界。厚生労働省の新人伏木あかりはオキナガの所在などを管理する「夜間衛生管理課」の所属となる。彼女は見かけ十代の少年、実際は88歳となる雪村魁の連絡係となる。雪村魁は12年毎に起きる通称「羊殺し」と呼ばれる事件を追っていて… 
 新作は伝奇ものとでも言えばいいのだろうか。現在のところユーモラスな描写の狭間に時折シリアスな展開が展開する形。2巻では雪村魁と伏木あかりの間に実は本人たちも知らぬ縁があったというのが判明(当人たちは未だ知らず)。連載中の物語は小野不由美屍鬼」をなぞりながらでもギャグっぽいという外しがゆうきまさみっぽくて見事。

 
 とりあえずこんなところで。読書関連は漫画もその他も含めて思い付いたら(あるいは映画を劇場で観れてなくて間が開いたら)書く、という形なのであんまり定期的ではないけれど今後も時々書くのでよろしくお願いします。
野ブタ。をプロデュース DVD-BOX

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タイトルはこちらから。
 そして今日はアイドリング!!!25号後藤郁さんの卒業ライブの日です。僕は行けませんがまいぷるの時は大雪、後藤さんは大雨といかにもアイドリング!!!らしい天候っちゃ天候ですね。卒業おめでとうございます!!!
キュピ 初回盤A

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キュピ 初回盤B

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キュピ 通常盤

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*1:作者はゆでたまご名義だが実質嶋田隆司著だと思う

*2:当時不振だった吉野家キン肉マンのヒットのおかげで経営を持ち直したというのは有名な話