The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

小覇王の2013年上半期ベスト!


 早いもので2013年ももう前半終了。そこで上半期に観た作品の中からベスト10を選んでみたいと思います。例年は12月にトータルでのベストしか作らないんだけど、今年は後半、特に夏から秋にかけては諸事情でちょっとそんなに映画が観れなくなると思うので。もっとも元々そんなに観ているわけでもないし、後半も大作系や一部の映画は絶対何とかして観るけれど。
 それでは上半期ベスト10!

  1. パラノーマン ブライス・ホローの謎
  2. 華麗なるギャツビー
  3. インポッシブル
  4. キャビン
  5. シュガー・ラッシュ
  6. アウトロー
  7. イノセント・ガーデン
  8. チャイルドコール 呼声
  9. マリーゴールド・ホテルで会いましょう
  10. G.I.ジョー バック2リベンジ

ってところですかねえ。意外と「クラウド・アトラス」「ライフ・オブ・パイ」「ジャンゴ」といった大作系はそんなにガッツリ心に残るということはなくて5〜6月にかけて観た映画が多いですね。それではそれぞれ簡単に。
 

パラノーマン ブライス・ホローの謎

 観た直後は同じアニメ作品である「シュガー・ラッシュ」と並んでいたのだけれど少し時間を置いたらこっちのほうが僕の中での大きなウェイトを占めてきました。ストップモーション・アニメーション作品。多分余程の作品が出てこない限り、一年通してのベスト1も動かないかなあ。
魔女?死者?あの子と話そう パラノーマン ブライス・ホローの謎

 

華麗なるギャツビー

 バズ・ラーマン監督がアメリカ文学に燦然と輝く名作を映画化。しかし、まごうかたなきラーマン映画でもあります。「ロミオ&ジュリエット」「ムーラン・ルージュ」と並べて3部作とでも言いたい作品。
偉大な男の華麗なる人生 華麗なるギャツビー

ミュージック・フロム・バズ・ラーマンズ・華麗なるギャツビー

ミュージック・フロム・バズ・ラーマンズ・華麗なるギャツビー

 

インポッシブル

 今年のユアン・マクレガーはこちら(もう一作は「ジャックと天空の巨人」)。ナオミ・ワッツと夫婦役を演じ、津波によって離れ離れになった家族の苦難と再会を描いた実話を元にした物語。震災後の日本にもぐさっと心に刺さる作品です。
それでも諦めない インポッシブル
 

キャビン

 昨年「アベンジャーズ」で一躍ヒットメーカーとなったジョス・ウェドン製作の過去のホラー映画のオマージュに溢れた作品。定本となっているのはサム・ライミの「死霊のはらわた」で、今年はそのリメイクやサム・ライミ製作のホラー映画「ポゼッション」などが公開されたけれど一番サム・ライミらしいユーモアを備えていたのは関わっていないこちらではないかな、などと思います。
キャビン 「バフィー」「エンジェル」に連なるジョス・ウェドン渾身のモンスター映画!

キャビン [Blu-ray]

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シュガー・ラッシュ

 観た直後は「しばらくこれを超える作品は現れまい」と思ったぐらい勢いに溢れたディズニーの3DCGアニメーション作品。日本人にも馴染みの深いキャラクターも出てきて親近感も抜群。最終的にちょっとランクは落ちてこの位置だけどそれでも良かったですね。
Bugってヴァニー! シュガー・ラッシュ

 

アウトロー

 トム・クルーズはこちらを(もう一本はこれも良かった「オブリビオン」)。どことなくきちっと完結しない所、微妙にゆるい展開、決してトムを格好良く見せようと思っていないけれどそれでもトムは格好良い!この後の「チャイルド・コール」「イノセント・ガーデン」もそうだけれど僕はきちっと作品内で完結する作品より少し違和感を残して終わるような作品が好きなようです。
トム&クリフ 危ない奴ら アウトロー

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イノセント・ガーデン

 韓国の映画監督パク・チャヌク監督のアメリカ進出第一弾。脚本はウェントワース・ミラー!既存の脚本を演出した形だが見事にパク・チャヌク印を刻んだ一作。他にもキム・ジウン監督もシュワルツネッガー復帰作でアメリカ進出しましたが、こちらも気負うこと無く己を刻んだ作品でしたね。
残虐性が埋められた無垢の庭 イノセント・ガーデン

Stoker

Stoker

 

チャイルドコール 呼声

 試写会で観た一本。名前も初めて聞くノルウェーの映画監督ポール・シュレットアウネの2011年作品。2005年製作の「隣人 ネクストドア」も公開されました(僕は両方共試写で観賞)。一応の説明は付けられながらも最後まで違和感が残る不条理サスペンス。2度3度見たくなる作品です。
どこまでも広がる精神の迷宮 チャイルドコール 呼声

 

マリーゴールド・ホテルで会いましょう

 過去に何度もスクリーンで観ているけれど、彼女を目当てに観に行ったのは初めて!「007」シリーズのMことジュディ・デンチ主演、ほかもほとんど老人キャストという異色の青春映画(だよね)。
長寿とご繁栄を マリーゴールド・ホテルで会いましょう

 

G.I.ジョー バック2リベンジ

 アメコミ(に限らないが)ヒーロー映画前半戦、まさかのランクインは「G.I.ジョー バック2リベンジ」。前作の要らない部分(パワードスーツアクションとか)を排して、ミリタリー的なリアルさとニンジャアクションの荒唐無稽さが絶妙に共存している。物語もお馬鹿と言うよりは徹底的に荒唐無稽を追求した感じでテンポが良かったです。
アタマが悪いんじゃない、子供のほうを向いているんだ! G.I.ジョー バック2リベンジ

G.I.ジョー バック2リベンジ (帯付き直輸入盤)

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 アメコミやヒーロー映画ということで言うと「アイアンマン3」よりも「HK 変態仮面」「ジャッジ・ドレッド」「G.I.ジョー2」の方がランク付けした場合上に来る結果となったのは自分でもびっくりですね。決して出来が悪いというわけではないし、映画のシリーズだけ見ている人には何も問題ないとは思うんですが僕は、あの映画の悪役マンダリンの描写にはものすごくがっかりだったので。もちろん僕の知らないだけで他の作品などでも原作と設定を変えている、という物はあると思うのでこれはあくまで個人的な意見。でも決してワーストのような作品ではないんですが。
 他には旧作だとジョン・スタージェス監督の「大脱走」「荒野の七人」の2本も劇場で観賞。どちらも家で何度も見ている作品だけれどやはり大きいスクリーンで見るのは格別でした。
 
 一応ワースト作品も。
 ただ、単純に出来が悪いと言うよりは、期待した割に・・・とか、出来はいいんだろうけど個人的には嫌い、とかですね。

とりあえずこの2本。「ルーパー」はちょっと期待しすぎた部分もありましたね。SFとしては矛盾が目立ち、寓話というには理詰め過ぎという感じでしょうか。日本人が担当したということで話題になったジョゼフ・ゴードン・レヴィットの(ブルース・ウィリスに似せた)メーキャップもせっかくの彼の表情を殺してしまって残念。個人的に特にメイクで似せる必要は感じなかったです。
 「スプリング・ブレイカーズ」は多分同じ話だとしてももっと爽快感を出すやり方もあったと思うんですよね。ちょっと生理的に受け付けない映画でした。
 後は作品は面白かったけど字幕のあり方に疑問を抱いた「TED/テッド」とかも微妙なところですな。
 
 さて、後半戦は「スター・トレック イントゥ・ダークネス」、「パシフィック・リム」、「マン・オブ・スティール」、「ウルヴァリン/SAMURAI」などが公開されます。是非、後半戦でたくさんの作品がランクインして欲しいですね。もちろん、今回のランキングがそのまま1年トータルランキングになってしまう可能性もありますし、今回ここで漏れた作品が後々、「やっぱりあれは良かったなあ」と思い直してランクインする可能性もありますね。
 それでは、アディオス!