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1/5 と 1/40 と 1/21 仮面ライダーフォーゼ&特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE

 いよいよ「仮面ライダーフォーゼ」も最終回に向けて盛り上がり、同時に夏休みに入ったこの時期はTVシリーズとは別に単独映画で盛り上がる時期でもある。「スーパーヒーロー大戦」で少し後退してしまったが、今度のフォーゼ映画は「仮面ライダーW 運命のガイアメモリ」、「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX」の坂本浩一監督!ということで期待していたのだった。

特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!

 
 同時上映は「特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!」。いつものことだが夏の映画、スーパー戦隊の方は30分程度、通常のTV放送のちょっと豪華版、という印象が強い。今回も同様。ただ例年は通常の敵組織とは別の新勢力が登場したりして外伝としての趣が強いのだが、今回は味方のほうで新戦力が登場するものの、敵はいつもどおりヴァグラス。全体的に「ゴーバスターズ」というこれまでの戦隊ではやらなかった新機軸である基本設定を丁寧に復習した、という感じ。バディロイドとメガゾード(ひいてはヒロムたちと)の関係や、メタロイド(ヴァグラスの怪人)とは別に登場するメガゾード*1という展開やヒロムたちのウィークポイントについて。ウィークポイントはリュウさんについては短期決戦のため自ら熱暴走した感じだが、他の二人については想定外。特にヒロムは鶏を見るとフリーズする、という設定だが、擬人化されたイラストとかでもダメなのね。スーパーマンスパイダーマン風の劇中劇ヒーロー「キャプテンロースター(鶏男)」のポスターを見てフリーズしてしまったりしていた。結構日常に差し支える弱点だぞ。ヨーコのお菓子不足(いわゆるシュークリーム分が足りない状態)はもう少しユーモラスに描いても良かった気はするなあ。
 舞台は東京エネタワー。要するに我々の世界における東京タワーのことで、スカイツリーでなく東京タワーを持ってきたのは面白い。劇中世界ではこのエネタワーにエネトロンを集積し一気に転送エネルギーを放出、あたり一帯を亜空間へ転送するというもの。この作戦の遂行のために邪魔なゴーバスターズのメガゾードを出撃不可能にするためメタロイドにバディロイドを錆びさせる特殊な蒸気を出させる、という事態に。
 そのままTVシリーズ中盤のクライマックスに持ってきてもいいんじゃないか、というぐらい基本設定と構成に忠実ながら盛り上がりが上手い作品。エンターさんのコスプレも出てくるしね。しかしただ基本に忠実というだけではなくて、イプシロンというどうやら過去に(13年前?)に登場したことがあるらしいメガゾード(エンターが自ら操縦する)やTVシリーズでも登場しそうな新バディロイド*2・エネたんとバスターマシンFS−00フロッグとかTVにフィードバックされそうな展開も目白押し。短い映画ではあるが充実した内容でした。
 

仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!

 こちらは66分というちょっと半端な上映時間の「仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!」。見所は「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン」に引き続き往年のヒーローをモチーフにしたキャラクターが登場。ひとつはフォーゼのビジュアル発表時に似てる、と言われたスカイゼルこと「宇宙鉄人キョーダイン」で、もうひとつは「大鉄人17」。この2つのシリーズをモチーフにしたキャラクターが登場する。「ゴーカイVSギャバン」と違ってキャラクターそのものが登場するわけではなくあくまでモチーフ。グランゼルはグランダイン、スカイゼルはスカイダイン(女性化)と変わり明確に悪役になっている。そのせいかパンフレットでは元の番組については特に触れられていない。

 僕はオリジナルの作品は「キョーダイン」も「大鉄人17」も見ていないので具体的にはどのような番組かは知らない。書籍などで読んだことがあるだけ。実際僕の世代でそうなのだから実際に見る子供たちにはなんの問題もなかっただろう。おそらく完全オリジナルのキャラであるブラックナイトも含めてオマージュ的な表現をそれとは知らず受け入れられるようになってると思う。 

 物語は財団Xと蒲生理事長の取引から始まる。財団Xに提供するホロスコープスイッチ*3を狙って謎の女性が乱入。スイッチを奪われてしまうのだった。財団Xが出てきて「おお!」となるが今回はここだけ。ちなみにここで財団Xの女性幹部を演じているのは「地球戦隊ファイブマン」にファイブイエロー役で出演し「ゴーカイジャー」にも同役で出演した成島涼さん。今回の劇場版はTVシリーズのどの話の間に位置するのかいまいち不明なのだが、とりあえずまだ理事長の正体が仮面ライダー部に知られておらず、速水校長がまだ理事長の仕えている状態。その割に仮面ライダー部補欠の草尾ハルが元気に登校しているがTVシリーズでは前回(8月5日放送分)ではまだ入院中であり、TVシリーズに挿入しようとすると多少の矛盾が生じる。まあそんなことは小さな事だが。
 敵役であるグランダインには「運命のガイアメモリ」のSOPHIA松岡充に続きミュージシャン出身の俳優岡田浩暉。この人はアニメの「メトロポリス」でロック役を演じていたのが記憶に残ってるかな。スカイダインには「デカレンジャー」のジャスミンこと木下あゆ美。この二人はあまり生身のアクションは無かったのが残念。特に木下あゆ美はそれなりにアクション出来るはずだしね。代わりに生身のアクションを見せてくれるのが謎の工作員インガ・ブリング役の原幹恵。彼は流星役の吉沢亮となかなか素晴らしいカンフー殺陣を見せてくれる。この二人は同じ流派で「星心大輪拳」というらしいです。これはつまり「仮面ライダースーパー1」における赤心少林拳のパロディ、あるいはオマージュ的なネーミングなのだな。とはいえこの世界にはスーパー1もいるはずだけれど。
 「MEGA MAX」は素晴らしかったがオーズ、W、そして7人ライダーとのコラボ作品でもあって仮面ライダー部はそれほど描かれず、主人公如月弦太朗に絞った作りになっていた。今回の作品は勿論弦太朗が主役を張りながらも仮面ライダー部全員に光が当たる作りになっていた。特に最近影が薄かった大文字、美雨、JK(本名は神宮海蔵)の3人が久々にダイザー(それぞれのカラーがある)が登場し活躍したのが嬉しい。一方友子はもっぱら流星とのペアで描かれる。最初の頃は同じ一年生ということでJKとつるむことが多かった友子だが、流星が登場し進級した辺りから流星とのペアで描かれることが多い。ある雑誌での友子役志保とJK役土屋シオンのインタビューによると、彼らなりに推察していておそらく2年進級時にクラス替えがあってそれでバラバラに成ったためなんとなく話さなくなってしまったんじゃないか、などと言っていて、なるほどと思った。そういう些細な事で話さなくなったりするよね。
 大文字は未だに美雨に惚れているが美雨は相手にせず、ユウキちゃんはそういうのと無縁。ということですっかり友子と流星がカップルと化しつつあるが、映画のエンディングでちょっとしたハプニングがあるのが面白い。
 
 弦太朗は相変わらず誰とでも友達になるパワーを発揮して、機械生命体である衛星兵器XVⅡ(エックスブイツー、大鉄人17のフォーゼ版)とも友達になろうとする。当然周りは無理だというけれど劇場版に限って言うなら弦太朗は既になでしこという人間以外の存在ともダチになってるからなあ。
 フォーゼとメテオの二人はキョーダインにやられてしまい、コズミックステイツを構成する40のスイッチすべてがラビットハッチに戻ってしまう。そして新しいスイッチ、フュージョンスイッチをマテリアライズするために40のスイッチをこれまで仮面ライダー部とか変わった人たちに押して貰う展開がベタだが燃える。ここでは今回初登場の教師、小松(演じるはアンガールズ山根)を除くとすべてTVシリーズに登場したキャラクター達で生徒、卒業生、教師が総登場する。中にはそんなに関わってなくね?という人物もいるがそこはまあ、TVに映ってないところで弦ちゃんやユウキちゃんと友情を深めていたんだと思う。大体、過去の登場人物にきちんとケアしてるぐらいだし。
 で、パワーを込められ完成したフュージョンスイッチはフォーゼとメテオのパワーが一体化、デザイン的にもメテオ(メテオストーム)のボディにフォーゼの頭部が乗ったようなデザイン。この間流星は生身になる。ここはいっそ、仮面ライダーWのように一つのボディに弦太朗と流星の意識が共存するほうが良かったかなあ。
 
 全体としては「運命のガイアメモリ」、「MOVIE大戦MEGA MAX」に比べると全体としてのカラーが陽性のためテーマ的な部分において劣るかもしれないが、全体としては面白かったと思う。アクション部分は素晴らしいが多少ごちゃごちゃしていてわかりづらいかもしれない。40個のスイッチのギミックをすべて見せてくれるのとかはもう少しゆっくり見せてくれても良かったと思うがその辺は尺の関係だろうなあ。後はキョーダインの設定が先にありきだと思うのでちょっと無理やりだったかもしれない。これが普通の映画並に90分以上あればまた違ったかもしれない。そこはソフト化された場合のディレクターズ・カット版に期待したい。

 これ、坂本浩一監督と「アベンジャーズジョス・ウェドン監督の対談載ってます!必読! 
 

One Up!!!/苺牛乳

 で、話は映画を観ただけでは終わらない!この日は僕の大好きなアイドルグループ、アイドリング!!!が新曲「One Up!!!/苺牛乳」のリリースイベントをやっていたのですな。当然参加。何と言ってもフォーゼに出てきたスイッチを押した40人の一人に19号橘ゆりかさんが出ていたのですから。今回は5期加入、11号森田涼花さんが卒業してから初のシングル。総勢21人全員勢揃いでした。前回は13号長野せりなさんが来なかったんだよな。新曲を3曲フリーライブ。
 MCは主に橘さんと12号河村唯さん、23号野元愛さんが担当。また、前日8月6日が28号石田佳蓮さんの誕生日だったこともあって皆で祝いました。・・・でも実は河村さんも8月5日誕生日なんだよなあ。その辺で自虐的なコントがあるかな、とか思ったけど無かったな。後は五期生の29号玉川来夢さんが半年前の1月のリリースイベントの時普通に客として見ていた、というのを聞いて(僕もその場にいたのです)ちょとびっくり。
 今回も握手会に参加して参りました。

 家に帰ってCDを取り込もうと思ったらCD情報がなぜか香田晋の「心のきず」というタイトルで出てきてちょっと呆然としてしまった。これは正式な発売日が8日だから情報がまだないんですかね?
心のきず

心のきず

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MAMORE!!! アイドリング!!!

 そういえば、完全新作として(でもきちんとした続編として)「宇宙刑事ギャバン」が単独映画になるんですね!そしてそこでコム長官の姪という設定(オリジナルにおけるリリィ役に相当)で元11号森田涼花さんことすぅちゃんが出ますよ!

*1:メガゾードという呼称は元々米版スーパー戦隊である「パワーレンジャー」で戦隊側の巨大ロボを指す呼称だが、ゴーバスターズでは敵味方双方の巨大ロボの総称である

*2:実際は初期型

*3:おそらくコピー的なものだと思われる