The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

「進撃の巨人 オンライン」を夢想した

 えー、先日ふしぎな夢を見ましてですね。まあ、夢なんて基本的に変な物ではあるのですが、今話題のですね「進撃の巨人諫山創)」の夢を見たんですね。それもあの舞台に入り込むとかでなく、オンラインゲームとしてアクションゲーム「進撃の巨人」をプレイする、という夢です。立体機動する兵士を操ってネットでつながった他のプレイヤーとチャットしながら巨人の首の後ろを狙う、というそういうゲームをプレイする夢です。
 オンラインゲームなんて2008年に「メタルギア・ソリッド4」を購入した際「メタルギア・オンライン」をプレイしたぐらいなので、何でそんな夢を見るか不可解(原作の漫画も読んではいるが凄いファンというわけでもなかった)なのですが、冷静に考えると意外にいけそうな企画ではないかと思い、ここに紹介してみます。

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

進撃の巨人とは

 現在のところ3巻まで発売されている「進撃の巨人」は別冊少年マガジンに連載中の人気漫画です。

 突然現れた巨人(人類のみを捕食、ただし食べる行為より殺す行為が重要らしい)によって人類の棲息圏は人工的に作られた巨大な壁の中に限られる。5年前に現れた50m級の超大型巨人によって一番外側の「ウォール・マリア」を破られ、これを放棄。さらに内側の「ウォール・ローゼ」まで後退を余儀なくされた。
 5年後、調査兵団を希望するエレン・イェーガーは訓練課程を修了するが突如現れた超大型巨人によって平穏は破られ、エレンは巨人に喰われてしまう。エレンの幼馴染のミカサも危機に陥るがそれを救ったのは味方であるはずの巨人と戦う謎の巨人だった。それこそが実はエレンだったのだ・・・

 というわけでダークファンタジーとでも言うんですかね。元は「週刊少年ジャンプ」に持ち込んだけど「ジャンプらしくない」といわれてマガジンに変えたらしいですよ。でも「バクマン。」劇中漫画の「TRUE HUMAN」とか亜城木夢叶が目指す「王道でもある邪道」ってこういう感じのではないですかね。
 勿論批判要素もたくさんあります。
 まず、絵が下手。キャラクターの描き分けがあまり出来ていない部分が多々あります。場面によって手足のバランスがおかしかったりします。ただ、その下手さがある種の迫力を生み出しているし、特に巨人の描写に関しては妙に人間臭い(髪型とか)ルックスなのに知性をまったく感じられなかったり、かといって通常の生物と違って狂気に満ちているのを上手く表現していると思います。そのくせ筋肉むきだしの超大型巨人はきちんと知性を感じられたりとかね。
 次におそらくゲーム世代らしい設定の細かさ。勿論細かい設定は他の作品でもありますし僕自身設定厨なところがあるのでこういう設定の妙は高揚します。ただ、それを劇中に上手く生かせてない。本編で上手く紹介が出来ていない。だから作品本編とは別に解説ページが必要になる。しかもこの説明が作者本人が書いているのか編集者が書いているのか分からないけどあまり上手くない。「左のわかりやすい図」「下のわかりやすい図」とか繰り返したりとかね。
 ストーリーの面でも人間描写が上手いとは言えません。でも類型化された一種の学園物としても見ることが出来る。
 上記は全て欠点でもあり美点でもあります。
 でも、言いようもないパワーを持っているのも事実で確かに「このマンガがすごい!」ではあるのだ。
以下絶賛系レビューと批判系レビューをそれぞれ代表として参照どうぞ。

確かにこのマンガはすごい!『進撃の巨人』 - くりごはんが嫌い

諫山創「進撃の巨人」 を絶賛する「自称漫画好き」には右端脚を見舞うべき。 « おれせん。

このマンガがすごい! 2011

このマンガがすごい! 2011

進撃の巨人(2) (講談社コミックス)

進撃の巨人(2) (講談社コミックス)

進撃の巨人 オンライン

で、僕が夢に見たゲーム「進撃の巨人」。先ほども書いたけどこの作者はゲームのそれもプレイステーション以降のゲームの影響を受けている世代だと思う(まだ23歳らしい)。限定された環境、主人公達の扱う装置、敵の特徴と弱点。というのは非常にゲームらしい。そしてこの作者の絵はポリゴン(それもかなり粗くても可)に向いてるような気もします。何と言うか初期プレステポリゴンゲームっぽい。 まず、夢の中でのゲームはプレイヤーキャラを後ろから見るタイプのゲームだった。
 敵である巨人は基本3〜15m程度。砲撃などで頭を吹き飛ばしても多少の足止めは出来てもすぐに復元し基本不死身です。しかし首の後ろのうなじの部分を切り取ることで消滅することが出来る。そのため、兵士達は立体機動という装置を使って空中を動き回り巨人の後ろに回る必要があります。この立体機動装置は圧縮したガスボンベを使用うしているので無限に飛べるわけではありません。また弱点部分を刈り取るための刀はしなりをよくするため折る刃式のカッターナイフのような構造をしています。これの耐久度も重要。そのため表面に出てくるパラメーターは「ライフゲージ」「ガス容量」「刃の耐久度」の3つ。それ以外にチャットの台詞が表示される欄。そしてこの手のゲームには欠かせない現在位置表示(ソナーみたいな奴)。でゲーム画面はこんな感じ。

 下手くそでスイマセンが。左上が消費ゲージ3つ。右上にソナー。そして下にメッセージ欄。ソナーを頼りに敵巨人や仲間、あるいはガスの補給所などをチェックする。勿論折る刃以外の武器を使用してもよい。ガスがなくても走ったりワイヤーを使って屋根に上ったりはできます。
 
 キャラクターメイキングをし、トレーニングモードもあり。基本はオンラインで他のプレイヤーとチームを組んでウォール・マリア内の巨人を狩る。原作の進み具合によっては壁の外なんかを追加パックしてもいいかもしれない。
 勿論、原作準拠でオフラインゲームとしてもいいかもね。というかぶっちゃけ僕が考えるまでもなくこれだけの人気作だとゲーム化とかすでに進んでる気もしますが。まあ、作品紹介もかねて夢で見た妄想ゲーム「進撃の巨人 オンライン」を書いてみました。

進撃の巨人(3) (講談社コミックス)

進撃の巨人(3) (講談社コミックス)

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