ヘイ!彼女、一緒にスリザろうぜ! スリザー
寝る前にPS3「torne」を使って深夜の番組を予約録画することがあるわけだが、上手くPS3起動前に寝てしまえれば幸い、逆にそれまで目が冴えてると起動音がうるさくて眠れなかったりする。
先日もその状態に遭遇してしまいほとんど眠れない事態に陥った。それでその録画した番組に対して
「俺を寝かさなかった以上、面白いんだろうな。つまらなかったらタダじゃおかねえぞ!」
と対象不定に突っ込みながら少し構えて見たのが映画「スリザー」だった。以前に「映画秘宝」で監督・脚本のジェイムズ・ガンのインタビューが載ってたのを思い出して録画したのだが、結果として言うとこれが非常に面白かったのだ!
傑作!というほどではないけど十分佳作。多分、ジャンルとしては「SFホラー」ということになるんだろうけど、これはコメディだよ。あからさまな描写ではなく真面目にやればやるほど笑いが起きるタイプの。雰囲気としては「スペル」が近いかな。
物語
鹿猟の解禁日を控えた、アメリカ南部の田舎町。宇宙生物が飛来する。美人高校教師スターラは町の金持ちグラントと結婚しそれなりに幸せな日々を送っている。
ある日、グラントから迫られたが「今日はスイッチが入らないの」とか言ってはぐらかしたら拗ねたグラントは酒場に行ってしまった。酒場でグラントは昔の知り合いブレンダと意気投合。森へ行ったところ謎の卵のようなものを発見。そこから発射された「何か」に寄生されてしまう。その日を境にペットやブレンダ含む行方不明者が多発するようになる。そして保安官はグラントを容疑者として追い始めた。醜く腫れ上がりスターラにまで暴力を振るうようになったグラントは保安官に邪魔され行方をくらます。その時、彼の腕はまるで軟体動物のようにしなっていた・・・
そして3日後・・・
これ、日本できちんと公開されたのかどうか知らないけど日本でも知られてるレベルの有名どころはほとんど出ていない。僕が知っていたのは「バフィ〜恋する十字架」の第7シーズンで破戒神父を演じたネイサン・フィリオン、「スパイダーマン」シリーズでベティ・ブラントを演じたエリザベス・バンクス、「ヘンリー」のマイケル・ルーカーぐらいか。どちらにしろ凄いスターが出てる映画というわけではない。
先ほども述べたとおりあからさまなコメディ描写はないので普通にホラーとしてみる人も多いと思う。例えば冒頭、町に迫る宇宙生物を乗せた隕石と平和すぎて暇をもてあます保安官たちの描写が交互に映る。そして普通の映画なら隕石が落ちる音で何かに気付く保安官、とかの描写を入れると思うけどこの映画だとスポッと森の中に消えてしまう。そしていかにもな盛り上げる音楽とともに隕石(?)にズームアップするのだが、肝心の隕石を見つけた瞬間軽快なロックに変わってしまうのだ。これは作り手もギャグとして作ってると思う。
さて、ではそんなスリザっぷりをみてみよう!
画像でみる「スリザー」ダイジェスト
やあ、俺がグラントだ。ウディ・ハレルソンが物質転送機で転送しようとしたら急に蟹江敬三が乗り込んできたような容姿をしているぜ!
ちなみにウディ・ハレルソンといえば「ナチュラル・ボーン・キラーズ」だがこっちだって「ヘンリー」だからナチュラル・ボーン・キラーっぷりでは負けてないぜ!
そして、スリザられた後はこんな感じに。
露出狂じゃないよ。
最終的にはこんな感じに。
どうだい?苦みばしったいい男だろ?
一方そのころ、スリザーなナメクジたちは通称スリザリン寮で巣立ちの時を待っていた。
「ハリー・ポッター」でもおなじみ不良の巣窟、スリザリン寮。
↓その寮母のブレンダさん。
スリザリン寮が(寮母さんごと)破裂して巣立ちの時。それぞれのナメクジがスリザるために次なる目的地(宿主)を探しに行く。
スリザられかけた女子高生。ちなみにスリザられる時にこれまでスリザられた人たちの記憶を共有できます。
一方、完全にスリザられた人たち。食欲旺盛なゾンビもどきになる。グラントの意識を享有してるので愛するスターラは丁寧に取り扱う。他のやつらは食っちゃる!
そしてスリザられたゾンビたちは最終的にグラントの元へ。吸収合併!
グラントがスターラ愛の告白、
「へい!彼女!一緒にスリザらない?」
果たして人類はスリザられることなく生き延びることが出来るのか?
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