愛国とか反日とか売国とか

　中国との外交関係で日中共に「デモ」とかが起きたりしているようです。
　中国の方は情報統制が取れているであろう内陸部のほうで行われていて、どうやら官製デモという噂も。
　一方日本の方はデモといってもなんだか方向性が不明。相変わらず単なる差別主義者によるヘイトスピーチ大会になってる模様。

秋葉原反中デモをウォッチしたよ - Danas je lep dan.
　
秋葉原で開催された、排外主義者たちのデモ「尖閣諸島と秋葉原をシナから守れ！デモ行進」と周辺行動を撮影してきた。 - workshop PCエンジンおしゃれ計画

　まあ、主張自体に１mmも共感できないのだけれど一万歩ぐらい譲って対中国デモをやるとしても普通、
「中国製品の不買運動」
でしょ。まあこれだけ中国製品があふれてる現在では不可能だと思うけど。それを同じ日本人に向けて「中国人向けに商売するな」と脅すって言うのはバカだねえ、としか言いようがない。同じ日本人の邪魔してどうすんの。秋葉原の経営者達はしかるべき所に訴えた方がいいんじゃないの？立派な営業妨害でしょ。まあ彼らの主張によると守りたいのは「現代の日本人なんかではない！」らしいので、やはり戦前の侵略戦争して調子に乗ってたころの日本人なんでしょうね。この場に居合わせた外国の人たちには「こんなバカは一握りなので、日本を嫌いにならないでね」と言いたい。まあ、なんだろう、こいつらはネオナチと一緒。そういう意味では全世界どこでもある現象なんだろうけど。
　
　で、こういう人たちが声高に叫ぶのは
「自分達は愛国で逆らう奴は（外国人なら）反日、（日本人なら）売国」
という主張なんだけど、以前から疑問に思ってたことがある。
　例えば日本は天皇という君主がいる君主制の国だ。そしてそれに反対する日本人（消極的ではあるが僕もそうだ）が全体の割合としては少なくても絶対数で見ればそれなりにいる。それでは彼らは愛国者ではないのだろうか？少なくとも彼らだって日本のためには天皇制が無いほうが良い、共和制の方が良いと考えてる以上愛国者といってもいいだろう。かつての学生運動だって日本のためを思ってやった結果があの大惨劇なのだ。そういう意味では今回のデモに参加した奴らも同じ穴の狢である。「愛国」という言葉を弄んでいるだけだ。もっと言うとだから「愛国」なんてろくなもんじゃないのだ。多くの人が日の丸を見たときこのデモを連想し嫌なイメージがついてしまうかもしれない。
　最後に一言。
　ああいう場に幼い子供を連れてくんな！
　
　この現場を取材した上記ブログその他の皆さんにはお疲れ様と言いたい。