死霊まつり・後夜祭
前回に引き続き、ホラー映画を借りてきて鑑賞。
呪怨 パンデミック
御存知日本のホラー映画「呪怨」シリーズのハリウッドリメイク第二弾。ビデオの2本と日本の劇場版2本は多少矛盾もありながら同一の世界観だが、ハリウッド版は別の世界のよう。オリジナル同様清水崇監督が監督した「THE JUON 呪怨」はオリジナルのファンだったことに加えサラ・ミシェル・ゲラーが出演してたこともあって劇場で鑑賞。ホラー版「ロスト・イン・トランスレーション」とか言われてた。
2作目は公開時期が短かったし吹き替えしか上映してなくてさらにその吹き替えがハリセンボンだったり森三中だったりとおよそ考えうる最悪な吹き替えだったので観る気にならずスルー。しばらく存在すら忘れていたのだがこの間レンタル店でパッケージを見たらタレント吹き替えのほかにプロの声優さんのバージョンも収録されてたので観てみようと思った(僕は家で見るときは吹き替えで見ることが多い。いわゆるタレント吹き替えでなければ日本の吹き替えは非常にレベルが高い)。ちなみに一応芸人版も見てみたけどあまりの酷さに途中で声優版に変えた。
呪怨 パンデミック-ディレクターズカット・スペシャル・エディション- [DVD]
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物語はおおよそ3つのグループによって展開され
- 前作の主人公の妹とジャーナリスト
- 例の家を心霊スポットとして訪れたインターナショナルスクールの女子高生
- アメリカのとある一般家庭
これらの話が実際の時間軸とは別に同時期に進んでいく。1)でサラ・ミシェル・ゲラーの妹を演じるのはアンバー・タンブリン。父親はラス・タンブリンで「略奪された七人の花嫁」とか「ウエスト・サイド物語」とかに出てた人、と言うより一部の人には東宝特撮映画「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」に出てた人、と言った方が分かりやすいかも。アンバーの方もこの前にやはり日本のホラー映画リメイク「ザ・リング」に冒頭リック・ベイカー渾身の酷い顔で死ぬ女子高生(日本版における竹内結子の役)で出てたし親子揃って日本とは(それもジャンル映画と)縁が深そうですね。
アンバーを補助するジャーナリスト役としてエディソン・チャンが出てるのだがどうしてもあの事件があるため、アンバーに近づくのがナンパしてるようにしか見えない。で、こいつらがよしゃいいのに例の家に入ってしまうのでまた伽椰子&俊雄親子の餌食になってしまう。
2)の女子高生はやはり劇場版「呪怨2」の市川由衣たちに相当する。ということはこの話は実際は未来の話だ。ちなみに若い女の子がたくさん登場するこの作品の中で一番可愛いと思ったのは3人組の中の唯一の日本人、ミユキ役の子。
3)は舞台を一変してアメリカのアパートになるのだが住人の一人(ラスト近くで判明する)が例の家帰りなのでついに伽椰子&俊雄親子の呪いは海を越える、今後はアメリカで呪いが!という話(これがいわゆるパンデミック=爆発感染というわけだ)。この親子は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」でちょっとでも関係したら問答無用なのだなあ。ところで伽椰子は同じ人が演ってるけど俊雄君はもう何代目?相変わらずの神出鬼没っぷりだぜ。関係ないがこの二人を殺した佐伯剛雄はどぶろっくのハゲの方に似てるなあ。
伽椰子の出自をオカルト的なものに変えてしまったのは個人的につまらない。後は前作で折角生き残ったヒロインを続編冒頭であっさり殺すのは勘弁(この映画に限らないが)。
あああああ、にゃー!
死霊伝説 セーラムズ・ロット
スティーヴン・キング「呪われた町」の2004年に再ドラマ化したもの。DVDで2枚組み。
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ヒロインはサマンサ・マシス。アヒル口(日本的な意味とは少し違うかも)が魅力的な人で「若草物語」とか「今夜はトーク・ハード」「ブロークン・アロー」とかに出てた*1。
対する吸血鬼軍団は親玉のバーロウにルドガー・ハウアー、それを支える人間としてドナルド・サザーランド、そしてジェームズ・クロムウェルというロブ・ロウが束になってもかなわないような百戦錬磨のベテラン怪優陣。キャストだけ見るとTVムービーとは思えないぐらい凄い豪華だなあ。
収録時間的にはフーパー版「完全版」とほぼ同じなのだが町全体が吸血鬼に犯されていく様子はかなりじっくり描かれている。
あ〜!原作読みてえ!
僕らのミライへ逆回転
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僕がこれを借りて見ようと思ったのはこちらがきっかけ。
スパイク・ジョーンズとかミシェル・ゴンドリーのPVは日本で注目されるまで時差があったように思うので戦々恐々してる日本の映像関係者は結構いるんじゃないかなあと思う。人を告発する前に足元を確認した方がいい。
よく「○○は△△をパクった!」と大騒ぎするが事実は逆だったりすることも少なくない。
僕が見たのでは「バットマンは仮面ライダーのパクリだ!」というもの。正確には逆で石ノ森章太郎の原作はバットマンの影響を多大に受けている。
パクリとかリメイクとかについて少し考えてたらちょうどこの映画をみつけたので見てみた次第。