「崖の上のポニョ」をすごーい表層的に批評してみる
昨夜、放映してた「崖の上のポニョ」を非常に浅く、適当に批評してみる。まずは熱心なファンもいると思うので逃げを打つ。
- 多分、ここで書いていることは公開当時いろいろな人が既に書いていると思います。
- 放映は「ながら見」かつ時折ほかのチャンネルに変えてました。
- 「批評」というより「悪口」といった方が正解かもしれません。
- とりあえず口調だけは丁寧にしてみました。
それではどうぞ。
海の生き物を水道水にあててはいけない。
ポニョはたまたま大丈夫でしたが、大抵の生物は水道水だとカルキなどで消毒してあるので死にます*1。ましてや海洋生物だと拷問するみたいなもの。ダメです。お子さんが真似しようとしたら親御さんは止めましょう。
親を呼び捨てにするな!
人間側の主人公の宗介は母親を「リサ」、父親に対しても名前を呼び捨てにします(なんて呼んでたか忘れた)。友達みたいな関係を表現したいのかもしれませんがやりすぎです。アメリカだって他人ならどんなに歳が離れてても名前で呼び合うことがありますが、自分の両親はきちんと「Mom」「Dad」などと呼びます。「クレヨンしんちゃん」のしんちゃんだって「みさえ」「ひろし」と呼ぶのはおどけるときだけで普段は「かあちゃん」「とうちゃん」とを呼びます。別に昔の家長制度みたいな家族をとはいう気がまったくないけどこれはやりすぎです。
日本に見えない。
「となりのトトロ」ではあれほど緻密に日本の田舎を描写してたのに「ポニョ」では日本の田舎には見えませんでした。かといって完全なファンタジーというわけでもなくどこか地中海沿岸あたりの港町に見えます。老人たちの出てくるシーンは明らかに現実味のある日本ではない。
背景が手抜きに見える。
前項にも絡みますが、まるでクレヨンで描いたような背景が(実際の作業とは別として)手抜きに見えます。というか人物とマッチしていません。人物も似たような感じならそれはそれでアーティスティックだったでしょうが。狙ってやったと思いますが上手く機能してたとは思えません。
声優(というのもおこがましいが)がダメ。
山口智子、所ジョージはじめとしてみんなダメ。あまりに聞くに堪えなくて途中音声消したりしてしまった。所ジョージは「トイストーリー」は比較的よかったのですが・・・子役の二人はまだよかったのだけど・・・宮崎駿がどこまで勘違いしてるか分からないけどプロの声優を使わない、つまりアニメに命を吹き込むもう一方の雄に敬意を払えないアニメ監督は製作を止めるべき!
大橋のぞみの歌が下手。
これは別に批評ではなくて改めて聞いたら(あの当時、強制的に聞かされたからな!)いやあ下手だなあ、と。まあ、あの後歌番組とかに散々出て歌ってるうちに上手くなったんでしょうね。下手というよりは味といっておきましょう。
ポニョは成長したら宗介を喰うと思う。
あのハムをぺろりと平らげる肉食ぶりと血をなめたら半魚人になるという設定からしていずれヒトを食べるでしょう。ファンタジーではなくクトゥルフ神話だと思えばアリ。
とにかく大ヒットしたし、熱狂的なファンもいるだろうからそういう人は無視してくれて構わない。はっきりって宮崎駿は往年より力が落ちているといって構わないと思う。僕が宮崎駿の最高傑作だと思うのは「天空の城ラピュタ」だけど最近の作品は説教くさくなる一方、あの当時の躍動感が失われてる。
また次の作品が公開されるそうだけどどうなってるのやら。でもヒットするんでしょうな。ふう・・
*1:ただし人間が飲料にするのには適切な処理です