The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

怪獣と英雄と。 2019年映画ベストテン!

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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の幼女マディと「アベンジャーズ/エンドゲーム」のトニー・スタークの娘モーガンちゃんは同じレキシー・レイヴちゃんが演じているので1、2フィニッシュ記念に今年のマスコットを努めてもらいます。

 さて大晦日。2019年ももう終わりです。来年は2020年か…21世紀生まれがもう成人なんですね。時の経つのは早い。当ブログ主はもっぱらツイッターはてなブックマークの方にばかり在住して、このブログの更新はとんと無くなってしまいましたが、それでも節目ではあるのでこれだけはやっておきましょう。今年の映画ベストテンです。

  昨年のベストテンはこちら。

  劇場鑑賞映画一覧はちょっとづつまとめていくつもりですが、とりあえず今年のベストテン、ワーストなどを上げていきたいと思います。今年も映画館では平均週一ぐらいのペースでは観ております(実際はずっと観ない日もあれば、一日に何本もはしごしたり、何日も連続して観た日もあるなど偏りがあります)。

 さてそれではまずはベストテン一覧。

  1. ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
  2. アベンジャーズ/エンドゲーム
  3. スパイダーマン:スパイダーバース
  4. ジョーカー
  5. ジョン・ウィック:パラベラム
  6. アクアマン
  7. 運び屋
  8. バンブルビー
  9. ミスター・ガラス
  10. ワイルド・スピードスーパーコンボ

 例年よりも更に偏差値低くお送りしております。いわゆるSFアクション系の超大作ばかり観ていてなおかつ社会派真面目系映画は殆ど観ていない状態なので必然的にこういう感じに。それでは作品ごとに簡単に。ちなみに「ヒックとドラゴン3」は明日新年一発目の映画に選ばれましたのでもし素晴らしければ来年のベストに入るでしょう!

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

 日本が産んだ怪獣王、ゴジラのハリウッド版第3弾。2014年の「ゴジラGODZILLA」の続編。世界観を共有するモンスターバース作品としては「キングコング 髑髏島の巨神」に続く第3弾となります。今回はゴジラだけではなく、モスララドンキングギドラも加えたまさに“地球最大の決戦”。それ以外にもオリジナル怪獣(前作に登場したムートー含む)も複数登場し、まさに怪獣が闊歩する地球が成立しつつあります。過去の東宝ゴジラ映画のオマージュと思わしきシーンも多数登場し、わりとリアルめな雰囲気だったモンスターバースでも次はメカゴジラデストロイアビオランテなどが登場してもおかしくない感じになってきました。次には「Godzilla vs. Kong」が控えていますがその後はどうなるんでしょう?個人的にはこのハリウッドの王道路線は大好きです。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ Blu-ray2枚組

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  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: Blu-ray
 

 

アベンジャーズ/エンドゲーム

 MCUフェイズ3クライマックス。前作「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の惨劇(インフィニティストーンを揃えたサノスの指パッチンで全宇宙の人口が半分消滅)から数年を経てヒーローの面々が宇宙復活作戦に挑む!初期情報では「インフィニティ・ウォー」と前後編になる、と聞いていたのですが、実際はもちろん続編だけどわりと別の映画として成立しています。映画の雰囲気も今回はコメディぽくも有るのだよな。ラストは見事ヒーローが復活し今度こそサノスの大軍団と正面衝突。一応の大団円を迎えます。

 一方でアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウといったキャラがここで退場。MCU自体はフェイズ4へ続きますが、今後は彼ら無しで進む事になります(と言いつつ2020年のMCU第1弾は「ブラック・ウィドウ」でナターシャの過去編。もちろんスカーレット・ヨハンソン主演です)。

 とにかく最初の「アイアンマン」(2008)から十年20本以上重ねてきたシリーズの一応の集大成。それにふさわしい大作です。登場人物が多すぎて大変ですが、シリーズを観てこなくても十分、観てきた人なら大満足は間違いないと思います。

 ここではランキングに入れませんでしたが(一応MCUからは一本だけにした)、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」はフェイズ3の最後の作品で、「エンドゲーム」の後の社会が舞台。消えてた者と残った者で年齢差が生じてたりするのを紹介しつつ軽めの快作となっております。スパイダーマンSONYに権利が有るため色々揉めたりもしましたが無事今後もMCUに参加できそうです。

 

スパイダーマン:スパイダーバース

 で、そのスパイダーマンのアニメ映画。キングピンの陰謀を防ごうとしてスパイダーマンが死亡!同じ能力を持つ少年マイルスはピーター・パーカーの意思を継いで新しいスパイダーマンになろうとするがそんなマイルスの前に死んだはずのピーターが現れる。実は彼はキングピンの実験によってこの世界に現れた別次元のピーター・パーカー。自分の次元に帰るためにマイルスに協力しキングピンの野望を防ごうとするがそこに更に別次元から来たスパイダーグウェン、スパイダーマンノワール、日本のアニメ風のペニー・パーカー、二足歩行の豚であるスパイダー・ハムたちが集合。スパイダーマン軍団がキングピンの野望を打ち砕く!

 元は同名のコミックスで日本からは東映スパイダーマンなどが参戦し話題になったけど話自体は映画オリジナル。参戦スパイダーマンも数を減らして整理しています。特筆すべきは主人公のマイルスで理系の黒人少年。この新しいスパイダーマンが悩み成長する姿を上手に描いている。登場するスパイダーマンごとに絵柄まで違うのでその描写の違いも楽しい。もし続編が有るのなら東映スパイダーマン(というかレオパルドン)の登場が期待されるのだけど、有るならそれはやはり実写の表現で期待したいです。 

 

・ジョーカー

 DCからはまずはこちら。どちらかというとジョーカーというキャラの知名度を借りて監督がやりたいことをやった、という印象も強いんだけどそれでも最低限コミックスへのリスペクトはあります。

 

 

ジョン・ウィック:パラベラム

 救世主キアヌの「ジョン・ウィック」第3弾。2のラスト直後から物語。話自体はワールドワイドになっているがますます幽玄の世界に。

 

・アクアマン

 DCEUからは今年はこちら。正直物語はありがち(MCUの「マイティー・ソー」や「ブラックパンサー」にも似ている王家の相続争い)では有るのだが、そんなの物ともしないキャラクターの魅力。極端な話、彼らが全然物語を進行させず何か「別のことやっているだけ」でもずっと観ていられるレベルです。そんななかでも自分の一推しはブラックマンタさん。次の活躍待っています。

 他にDCEUの雑多感は残しつつもこれまでと違いかなり映画の雰囲気が明るくなっているのも特徴。「ワンダーウーマン」と「アクアマン」は絶妙にグラーデーションで明るくなっています。「シャザム!」はもうコメディとして作られてるのでまた別ですが。

 2020年のDCEUは過去編の「ワンダーウーマン1984」とハーレイ・クインが女性だけのチームを組む「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」が公開されます。 

 

・運び屋

 さて、ここで少し趣を変えて。今年のランキングではほぼ唯一のドラマ系。クリント・イーストウッドの久々の主演作。監督もイーストウッドです。イーストウッドの作品は自身が主演する作品はフィクション、監督だけで出演しない作品はノンフィクション、と分かれることが多いのだけど、今回は主演で実録物です。90歳で麻薬の運び屋をやった老人の物語。最初2005年から始まって、てっきりその時点でイーストウッド90歳なのかと思ったら本編は更に12年後の2017年が舞台なので天寿を全うしちゃう!と余計な心配をしてしまった。最初は「ついにイーストウッドも枯れたか」と思ったがそれも最初だけで全然枯れてなかった。

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バンブルビー

 2007年から続く実写「トランスフォーマー」シリーズの最新作。本編の方はもう何が何やらという感じで(でもそれがまたいい)、いよいよユニクロンの登場か⁈と伺わせるところで止まってますが、今回は過去編。80年代の地球に一足先に降り立ったバンブルビーの物語。

 良質のジュブナイル作品となっていて、かつ「トランスフォーマー ザ・ムービー」の主題歌である「THE TOUCH」がついに流れます。そして「ブレックファスト・クラブ」の主題歌であるSImple Minds「Don't you (Forget About Me)」も流れるのです!僕はこの曲が流れると涙腺が自動決壊する身体になっているので。

 肝心のトランスフォーマーのデザインはこれまでに比べ、特にサイバトロン星モードではかなりG1アニメに近い作りなのだけどそれは人間と絡まないオールCG状態での表現。地球に来て人間と絡むと今までと近くなるのでやはりまだアニメそのままで実写で人間と絡ませて不自然じゃなく見せるのは難しいのでしょうなあ。

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・ミスター・ガラス

 シャマラン製ヒーロー映画。 

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ワイルド・スピードスーパーコンボ

 ロック様とジェイソン・ステイサムの「ワイルド・スピード」スピンオフ。もう本当に「友情・努力・勝利」って感じでヒーローアクションとなっています。荒唐無稽さが天井知らず!

 

 さて、ワーストなのですが今年は物凄く出来が悪くてムカついた!レベルのものは幸運なことに出会わずに済んだのですが、まあそれでも期待したよりは全然つまんなかったな、という感じの作品がいくつかあったのでそれらを少し。ワーストというほどではないんですが。

 いずれもアメコミ映画(ロケットマンはそれっぽいタイトルだけど違う)ですが、ちょっとイマイチではありました。「X-MEN」は侵略エイリアンまで出てるわりに割とこじんまりとした作りで腹八分目にも満たない、え?これで終わり?という感じでした。もう一盛り上がり欲しかった。「X-MEN ファイナル ディシジョン」もそうだけど原作の傑作エピソードである「ダークフェニックス・サガ」と実写映画は相性が悪いのであろうか。

ヘルボーイ」は僕は以前に作られたギレルモ・デル・トロ監督の2作品が好き過ぎるというのも有るんですが、ちょっとユーモアが足りなかったかな。「ロケットマン」はエルトン・ジョンの伝記ミュージカル映画。僕はエルトン・ジョンの楽曲はあんまり知らない(意識していなかっただけでたくさん聞いてるとは思うけど)ってのもあるけれど「ボヘミアン・ラプソディー」と共通点は多い(監督が一緒)けど、「ボヘミアン・ラプソディー」の方が盛り上がったかな。

 今回の3本はあくまで「ちょっと物足りない」感じでの選出なので全然悪くないですよ。重ね重ね。 

 というわけで一応これで今年は終わり。また来年もよろしくお願いします。

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実はトニー・スターク隠棲の住まいとマーク・ラッセルさんの家も同じ家だったりします。1、2フィニッシュの隠居家!