怪獣映画の有るところ 映画テン年代ベストテン!
さて、もう後一週間もすれば12月ということで、今回は恒例ワッシュさん( id:washburn1975 )の映画ベスト企画です。今回は「映画テン年代ベストテン」!
思えば僕が最初にワッシュさんの企画に参加したのは「ゼロ年代映画ベストテン」でした。そうかもう10年も経つのだなあ。先日「ゾンビランド:ダブルタップ」を観てきたのですがちょうどあれが10年ぶりの続編なんですよね。全然ピンとこないわあ……
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とそれはさておき、今回候補作品は2010年から2019年の間に公開された作品。 特に細かい縛りはないようです。前回10年前に僕がベストテンを選出するに当たって独自に決めた基準はこんな感じ。
1)2000年〜2009年に公開された作品 まあ、当然と言えば当然なのですがゼロ年代を代表する以上、この時期に公開された作品とします。リメイクはOKですが名画座やリバイバル公開は対象外です。ただし一つだけ例外を作りました。
2)一監督一作品 僕は基本的に映画は監督のものだと思ってます。また好きな監督を選んだら3人ぐらいで10作品占めてしまうことにもなりかねません。そこで一人の監督に付き一作品としました。
3)一シリーズ一作品 シリーズ物も昔と違ってシリーズを重ねてジリ貧になると言うことが少なくなってきました。例えば「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズは3作品すべて選びたいところですがそれだと2)同様、あっという間に10作品埋まってしまうので一つのシリーズの中からは一作品だけの選択としました。
4)何らかの集大成となっているか。または後続の作品に影響を与えているか。 単にその年の作品を選ぶと言うだけでなく10年と言う大きいスパンの中から選択するんだから過去もしくは未来に影響を持っているかを考慮しました。
5)もちろんその作品は僕が大好きでかつ面白いのだ! 嫌いな作品、つまらない作品は選択しません。10作品はすべて僕が面白いと思った作品です。 なお、最初はベスト10という形式にしようと思ったのですが順位なしの並列としました。
勝手に選ぶ!ゼロ年代を代表する10作品! - The Spirit in the Bottle
基本はこれを踏襲して選出します。それではまずはリストをどうぞ。
- サニー 永遠の仲間たち(2011年 カン・ヒョンチョル監督 韓国)
- パラノーマン ブライス・ホローの謎(2012年 サム・フェル&クリス・バトラー監督 米)
- アベンジャーズ(2012年 ジョス・ウェドン監督 米)
- ハンガー・ゲーム2(2013年 フランシス・ローレンス監督 米)
- ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年 マイク・ドハティ監督 米)
- ミニオンズ(2015年 ピエール・コフィン&カイル・バルダ監督 米)
- マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年 ジョージ・ミラー監督 豪/米)
- ホビット 思いがけない冒険(2012年 ピーター・ジャクソン ニュージーランド/米)
- ワンダーウーマン(2017年 パティ・ジェンキンス監督 米)
- 仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX(2011年 坂本浩一監督 日本)
今回は毎年のベストテン作品の中から選べばいいのでわりと楽ではあった一方で、単にその年の好きな作品というだけではなく何か記念碑的な作品として印象深いのを選んだつもりです(先述の4番目「何らかの集大成となっているか。または後続の作品に影響を与えているか」ですね)。ただやっぱりジャンル的に偏ってはいますね。そしてこれに先立つこと半年ほど前にこんなツイートをしていました。
2009)アンヴィル
— スー2世(コンピュータに弱い) (@susahadeth52623) June 5, 2019
2010)ヒックとドラゴン
2011)バーレスク
2012)サニー永遠の仲間たち
2013)パラノーマン ブライス・ホローの謎
2014)ハンガーゲーム2
2015)ビッグ・アイズ
2016)死霊館エンフィールド事件
2017)怪物はささやく
2018)メアリーの総て
といったところ。
2019年は何があるかな。
ちょっとちゃんと表示されているか不安ですが、要するに「一年に1本ぐらいはある、これはオレのために作られた映画だ!」と錯覚してしまうぐらい好きになってのめり込む作品ですね。こういった作品はその年のベストにはもちろん入るけれど、ちょっと遠慮するというか1位や2位というよりはそのもうちょっと下ぐらいの位置づけになることが多い気がします。とはいえそんな作品ももちろん選んでいます。
それでは各作品ごとに簡単に。(公開時の作品ごとの感想がある場合はそちらも参照してください)
- サニー 永遠の仲間たち
韓国映画自体は1999年の「シュリ」以来普通に海外映画の一つとして観るようにはなっていたのだけれど、やはりそれはアクションやサスペンスなどが中心。もともと洋画邦画関係なく普通のドラマ作品は観る優先順位が低かったのだけれど、そんな中で激ハマリした韓国映画。日本でのリメイクもあったけれどやはりオリジナルのほうが最高です。
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ライカのストップモーション・アニメーション作品。個人的に好きなゲームの映画化作品でもある「サイレントヒル」と共通するようなアガサのキャラも含め、愛おしくてたまらない作品です。ライカはこの後「KUBO」や「ボックストロール」など傑作を送り出していますが、やはりこの作品が最高。
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今やアメコミ映画という括りでなくMCUというそれ自体がひとつのジャンルといえるほどの広がりを見せている「マーベル・シネマティック・ユニバース」。その最初の頂点がこの「アベンジャーズ」です。ここまでに単独のヒーロー映画を5本制作し、その中でちょっとづつつながりを見せ、ここでやっと全員集合!今となってはMCUの中でもこの作品が特に抜きん出て出来がいいとは言えませんが、やはり記念碑的な作品であることは間違いないでしょう。今年はフェイズ3が終了し、2008年から始まるMCUにも一区切りつきました。しかし賛否両論ありながらもまだまだ続くのです。
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- ハンガー・ゲーム2
スーザン・コリンズ原作によるYA小説の実写化第2弾。日本では何かと「バトル・ロワイアル」と比べられ正統な評価がされてない気もしますが、個人的にはこちらのシリーズのほうが好きです(というか僕個人は「バトル・ロワイアル」をあんまり評価してない)。この2作目は監督がフランシス・ローレンスに交替。75回ハンガー・ゲーム第3回記念大会ということで出場選手も子どもたちから大人に交替。ぐっと面白さも増しました。またシリーズ自体が実際に圧政に対する抗議のシンボルにもなったり。僕は日本では数少ないこのシリーズを好評化している映画ブロガーと自称しているのですが、本当にもっと評価されていいシリーズだと思います。
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- ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
こちらは今年公開の最新作。2014年の「GODZILLA」の続編でゴジラだけでなく東宝怪獣からモスラ、ラドン、キングギドラが登場し死闘を繰り広げます。この10年間にゴジラ映画はモンスターバースの2作品のほか、「シン・ゴジラ」とアニメ版のゴジラ3部作が作られましたが、日本で作られたゴジラがあえて王道を外していく形なのに対してハリウッド版が王道を行く形に。最新技術で甦った東宝怪獣たちが出し惜しみなく戦ってくれます。怪獣プロレス?最高じゃねえか!
ちなみに来年にはもう次の作品「Godzilla vs. Kong」が控えています。そろそろ予告編来てもいいんだけどなあ。
あ、あとこの作品は予告編(3本あってどれも最高だがやはり一番最初の「月の光」をBGMとしたもの)もゼロ年代最高の予告編ではないかと思います。
- ミニオンズ
とにかく頭を空っぽにしてずっと観ていられる映画。
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- マッドマックス 怒りのデス・ロード
僕のオールタイム・ベストでもある「マッドマックス」シリーズの30年振りの最新作。続編の噂自体はもうずっと囁かれていて、実際に製作が始まってからもトラブルが囁かれ、やっと完成したそれはもう最高の最高でした。
ちなみにこの暴力的な作品。ちゃんとフェミニズムの専門家を招き、物として扱われる女性たちの物語としてきっちりアップデートされているまさに21世紀を代表する作品といえるでしょう。ちょっと前に「週刊少年ジャンプでフェミニズム漫画を!」みたいな話題があって喧々諤々だったのですが、いわゆる実録社会派漫画ではなく、こういう一見荒唐無稽な作品にきっちりフェミニズムの精神を宿らせた少年活劇漫画は全然可能だと思いますね。というか当然今後はそういう作品も必要とされるでしょう。その最先端がこの「マッドマックFR」です。
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J・R・R・トールキンの「指輪物語」の完全実写化「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズから再びピーター・ジャクソンが手がける前日譚。3作とも素晴らしいですが、今回は冒頭の牧歌的な雰囲気が大好きなので1作目を。原作が膨大な量なのでどうしても削らなければならなかった「LotR」に比べて今度は1冊の原作を3部作に分割したので逆に要素を増やしています。子供向けである「ホビットの冒険」をここまで重厚に出来るとは思いませんでした。
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アメコミをマーベルコミックスと二分するもう一方の雄、DCコミックス。MCU、に遅れること数年、DCEUとして映画版DCユニバースを展開させてきました。ただここまでの作品はMCUに比べてどうにも乱暴というか暗いというか闇鍋感が強く、それはそれで雑多でカオスなDCぽさは決して嫌いじゃなかったのですが、ここでやっと割と明るくそしてきちっとまとまった作品が登場。それが「ワンダーウーマン」です。第一次世界大戦を舞台にアマゾンからやってきた女傑ワンダーウーマンが戦います。特筆すべきはこの作品は女性が中心となって作ったとも言える作品なこと。監督のパティ・ジェンキンスはじめ主要スタッフも多くが女性だったりします。ただ女性監督による初のアメコミ映画と言われたりもしていましたが、2008年の「パニッシャー:ウォー・ゾーン」のレクシー・アレクサンダー監督の方が早いです。どちらも激しいアクション映画なのも良いですね。
第一次世界大戦モノとしてもおすすめ。
DCEUはこの「ワンダーウーマン」と「アクアマン」で明るいヒーロー路線に上手く切り替えられたかな?(「シャザム!」は明らかにコメディとして作られてるので突然変異的な明るさだけど)
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年に数回ある仮面ライダーの映画化作品としてはやはりこの一本ですかね。クロスオーバー作品はどうしても互いの作品の整合性を合わせると矛盾が出てしまうし、イベント作品としての趣が強いので「共演させときゃいいんだろ」的なものも多いんですが、その中できちんと3作品の設定も合わせてその上でエモーショナルな物語展開、アクションも最高!
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惜しくも圏外作品はもちろんいっぱいありますが、「ジョン・ウィック」「ヒックとドラゴン」の両シリーズとかでしょうか。去年の1位作品「メアリーの総て」ももしかしたらもうちょっと時が経てば入れたくなったかも。
ついでですが、テン年代ワースト作品も挙げましょう。もちろんここでのワーストは単に出来が悪い作品ということではなく(下を見ればきりがない)、それなりに大ヒット高評価の作品だけれど賛否両論で、僕個人的には圧倒的に「否」であったなあ、という作品です(多分大好きだという人も多くいる作品ですがあくまで僕の感想ということで)。4本ほど順不同で。
怪獣映画としても巨大ロボット映画としても中途半端な印象の作品。出てくる登場人物もなんだか苦手でした(特にニュート)。世間一般の評価と違って僕は続編の「アップライジング」の方が巨大ロボット映画として振り切れてて好きです。
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- LA LA LAND
ミュージカル映画。盛り上がったのは最初の方だけで楽曲的にはどんどん盛り下がる。主人公二人が嫌味な人物として始まって最後まで特にそれを覆せぬまま終了してしまったのが残念。
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よくもアクバー提督殺しやがったな!許せねえ!(以上です)
- 進撃の巨人ATTACK ON TITANS
もう特に記すことなし(いまだに後編見てない)。
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「シン・ゴジラ」なんかはなぜかアンチ扱いされることも多いけど、別にそんなことないですよ。批判するところもあるけど全体としておもしろかったと言っているのになあ。
前回のベスト企画はこちら。
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それじゃあまた2029年にお会いしましょう!