The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

ウサギとカメレオン 6、7月に観た映画

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 というわけでまとめて簡易感想3回めです。次からはちょっとづつでも単独記事にできるといいな。

 ちなみにこの一連の記事。紹介順は日本で公開された順なので実際に僕が劇場で観た順番とは多少異なります。今回出てくる「カメラを止めるな!」は6月公開だけど僕が観たのは8月も終わりの頃でした。そして前回書き忘れてしまったけれど「ピーターラビット」も5月の公開作品でした。でも観たのは6月入ってからだからね!それでは一覧と簡易感想GO!

 

5月(前回の漏れ)

6月

7月

 前述の通り実際に観た日と公開された日は異なるので実際は7月ももっと観ているのですが(ニンジャバットマンオンリー・ザ・ブレイブは公開後そこそこ経ってからの観賞だったと記憶)、それでもわりと偏ってますね。それでは簡易感想を。前回同様、もう単独感想記事ないので全部がブログ上では初の感想を述べる状態です。

5月(前回の漏れ)

  ビアトリクス・ポターの世界的ベストセラー児童書の実写映画。この原作絵本は僕の家にも何冊かあって、でも可愛らしい絵柄とは別にお父さんがパイにされて死んだ話とかわりとサバイバルな物語と認識していた。映画の方は家族向けにぬるくなっているのかな、と思いきや、寧ろ逆でその人間とウサギの抗争をより激しく描いたものだった。潔癖症対組織兎暴力!

 ウサギのピーターとマグレガー一族の果て無き抗争。ピーターはついにマグレガー氏の殺害に(本当は不健康な食生活がたたっての死亡)成功し牧場を我がものとする。この世の春を謳歌するピーターたちに対し、マグレガー氏の甥トーマスがやってきて抗争の第2ラウンド。わりと本気で殺しあうウサギと人間が見られます、互いに軍備拡張した結果悲劇が・・・

 超面白かったです。

 

6月

 無責任ヒーロー第2弾。今回もめちゃくちゃやってます。X-MEN映画としては「ファイナル・デシジョン」でヴィニー・ジョーンズが演じたちょっと細いジャガーノートがしっかりコミックス通りの巨漢として出てきたのが嬉しいところ。後は小さな子供との友情も物語としては見せ場。個人的にはヒロインのモリーナ・バッカリンが冒頭であっさり死んでしまったことと、予告編などで見せ場に使われてたX-フォースの面々があっさりと次々死ぬのがちょっと悪趣味過ぎて個人的にはきつかったかな(とはいえこの映画の場合そのはっちゃけぶりが見せ場なので良い。R指定だしね)。ヴァネッサ、ブラインド・アル、ドミノ、ネガソニ子、ユキオと全体的にヒロインが強い映画です。ユキオの忽那汐里は、シドニー生まれの日系オーストラリア人(後に日本国籍取得)だそうでもともと英語も話せる人らしい。その辺考えるとユキオのキャラはもうちょっと何とかならなかったのかな?と思わないでもないがこれはこれで魅力的。

 ケーブル役にはサノっさんことジョシュ・ブローリンが登場。顔はコミックスに似せているものの体格などは特にいじっておらず、コミックスのケーブルに比べるとちょっと線が細いです。もうね、DCEUの方もシリーズが続けばいずれダークサイドが登場すると思うんだけど、いっそダークサイドもジョシュ・ブローリンが演じるのが一番問題がない気がします。

 何故か公開初日に観賞。前作までの細かいストーリーをすっかり忘れていて、本編上映前に簡単な解説映像とかあるかなと期待したのだが、残念ながらなかった(YouTubeなどでストーリー紹介の動画なども公開されていたようです)ので、最初のアバンアクションを観ながら何とか記憶を呼び覚ます。巨大迷路という空間だった1作目、荒廃した世界を表現してた2作目に比べるとメインの舞台で主人公たちが進入する大都市がさほど現代の大都市と変わらないように見え、個人的には最終作にして一番地味な印象も。やはり魅力はニュート、ミンホ、ギャリーといった少年たちですね。ウォルトン・ゴギンズがまた似合わないインテリ役で出てます。

 

 日本製のバットマン映画。タイトルと舞台が日本・戦国時代と聞いた時はてっきり翻案作品なのかな?と思ったのだけど*1、実際は現在進行形と思われるコミックス本編のバットマンたちがゴリラグロッドの仕業で戦国時代の日本に飛ばされ、ヴィランたちは戦国大名を乗っ取りそれぞれ争っていて、そこに遅れてやってきたバットマンが飛ばされてきた他の仲間と協力して何とかしようという正編バットマンだった。

 僕は常々「DKRの呪縛」というようなことを言っていて、フランク・ミラーの「ダークナイト・リターンズ(および「イヤー・ワン」やあるいはアラン・ムーアの「キリング・ジョーク」といったいわゆるシリアスなバットマン)」をバットマンの本道と思うあまりそこから少しでもずれると「こんなのバットマンじゃない!」と批判する風潮(日本で多い気がするアメリカ本国とかではどうなのだろう?)をよく思っていないのだが、そんな「DKRの呪縛」を吹き飛ばしてくれるような快作。雑多なバットマンのキャラクター総登場でありながらそんなに混乱することはないし、クライマックスのタイムボカンを思わせるビックリドッキリメカな巨大ロボ対決など映像的な見せ場も多い。キャットウーマンの声(日本語版加隈亜衣)がちょっとアニメ声過ぎてもっと大人の女性であるセリーナ・カイルとは違ったかな?という気もするけれど(ハーレイ&アイビーはそんなに気にならなかった)。

 2013年に実際に起きた山火事を題材にしたヒューマンドラマ。僕は実際の山火事事件の方は知らずに見て、そして予告編などからシリアスな作品を想像していたのだが、想定外に「楽しい」映画だった。いろんなシーンで自分含め客席から笑いが絶えなかった。だからこそラストがショッキング。この不条理さは実話物ならでは。ジョシュ・ブローリンが頼もしい消防団の隊長を演じています。山火事といった時の規模が日本のそれとは段違いで消火するのに単に火を消す、類焼しそうな物を先に排除するなどやり方も色々なのだが、あえて向かい来る火に対向するように火を付けて火の勢いの向きを変える、なんてこともやるんですね。面白かったです。

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 ゾンビ映画を作っている撮影隊に突然本物のゾンビが襲い来る。その様子がひたすらワンカットで見せられるがその真相とは?

 観たのはもう8月も終わり頃で、良くも悪くも「騒動」が耳に入ってからの観賞でした。そのせいかな、面白かったけど「舞台っぽいな」という感想を持ってしまったのも事実。法律的に「原案」と「原作」でどう違うんだろうとか詳しいことはわからないけれどまあ、宇宙世紀じゃないガンダムだって必ず「原作富野由悠季」だし、もはや設定的には全然別物と言ってもいい平成仮面ライダーだって「原作石ノ森章太郎」なのだから、ゾンビと殺人鬼と多少設定違っても物語の構造が大きく一緒でそれを映画側も認めているのなら原作扱いでいいのではないかなあ、などと思う。なんとなくこの問題で映画側を擁護している人たちは「映画より舞台のほうが上等」と言う意識が透けて見えてちょっと嫌だな、と。ちゃんと許諾を得て製作した舞台の映画化(レ・ミゼラブルとか)だってそりゃ映画化にあたって独自要素を入れようとしたり映画ならではの絵作りをするだろうし、カメラワークをオリジナルであることの根拠にされたら舞台側はたまんないよな、と思う。「隠し砦の三悪人」と「スターウォーズ」ぐらい離れていれば「リスペクトしてオマージュを捧げつつも自分のオリジナル」と言って問題無いと思うが、「用心棒」と「荒野の用心棒」なら「時代劇と西部劇で舞台が全然違うから別物」といっても通用しないと思う*2

 で、映画は面白かったです。それは間違いないです。全編ワンカットの生中継でゾンビ映画短編を作ることを余儀なくされた人たちの顛末。かなり綿密に細部を詰めないと難しそう。ネタバレ厳禁映画と話題になったが個人的には特にそうは感じなかったかな。最初の「ワンカット・オブ・ザ・デッド」の冒頭のほうで「あ、これ劇中映画か(本当にゾンビが出てくる映画じゃない)」って分かると思うし、そこのびっくりは映画の本質じゃないし。むしろすべて知った上で何度も見返したい作品だと思う。演じている役者はこの時点では無名な人たちだけど(今後ここから躍進する人も多かろう)、決して素人ではないので(バラエティの再現ドラマなどで見た人もいたように思う)、観ていて変な気恥ずかしさや不安にかられることもなく安定している。一方でなぜ劇中のプロデューサーが(ワンカットはともかく)生中継に拘るのかよく分からなかった。生中継にするなら純粋なドラマじゃなくニュースのロケ中継のPOVみたいなスタイルにする方が自然じゃないかな?その辺もしかしたら「原作としての舞台があるから」変更できなかったとこだったりするのかも。

 映画は面白かったのでぜひうまい着地点を見つけて欲しいですね。

 

 ディズニーになってからのスター・ウォーズ第4弾にして外伝2作目。興行的には芳しくなかったらしいけど、個人的にはディズニーになってからのスター・ウォーズとしては一番面白かったです。興行成績の不振はシリーズ前作にあたる「最後のジェダイ」がダメダメだったのと「スター・ウォーズ」というシリーズそのものが乱造されすぎて飽きられてるのが原因じゃないかな?と思ったり。監督はロン・ハワード

 タイトルで分かる通り今回はハン・ソロの若いころを描いた物語。ただソロ役のオールデン・エアンライクはハリソン・フォードのソロには(ルックス的にも演技的にも)あまり似ておらず、個人的には痩せたジャック・ブラックに見えてしょうがなかった。ソロ以外にはチューイとランド・カルリシアンが既存のキャラクターの若い頃として登場。この映画だけ見るとミレニアム・ファルコン号はソロよりランドのものだよなあ。

 物語は明らかに続く形をとって終わるのだが、これは別の外伝で展開されるのか、「ソロ2」があるのかどっちなんだろう。

 

 今年は「スーパー戦隊VSシリーズ」がない替りに作られた特別編。なんといってもTVの方が「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」なので。キュウレンジャーギャバン(&デカレンジャー)はTVの方で一度共演済み。そこでは異なる宇宙という設定で今回もその続きという形。宇宙忍者デモストがメインヴィランとして登場するのでヒーロー側にはジライヤも登場するが(ニンニンジャーでも出てきたTV版と同じ人なのかは不明)、実質的にはギャバンシャイダー宇宙刑事キュウレンジャーのクロスオーバー作品。

 デモストによって過去の戦隊シリーズの顔出し悪役が復活するがそこに臨獣カメレオン拳のメレがいるのがポイント。メレと黒獅子リオは悪役でありながら戦隊側追加戦士とみることもできる関係で戦隊側としてみた場合、緑でカメレオンモチーフの女性戦士ということではハミィの先輩なのですな。そこでメレ様とハミィの絡みが見どころです。ちなみにキュウレンジャー宇宙刑事の二人以外にも過去の戦隊やライダーなどに出演していた人たちがたくさん出ていますが、ヒントとしてはどんなに怪しくても一度ヒーローになった者は最後までヒーローだ!ということを胸においておきましょう。

 途中の二つに分かれてのヒーロー同士の全面対決は小規模ながら日本版「シビル・ウォー」の趣がありました。

 伊達さんは相変わらず格好良いけど、さすがに今回はナンパが度が過ぎるのでタミーにしばかれると良いと思います。

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7月

 過去に何度も惨劇を招いたあの島がついに火山で全滅!クレアとオーウェンは恐竜たちを救うためにハモンドの親友だったロックウッドの依頼で再びあの島へ向かう。

 今回は主な舞台が島の外です。しかしあの島の火山の様子だと最初のジュラシック・パークの時(1992年)はともかく前作のジュラシック・ワールド開園時に地質調査とかしてなかったんだろうか。あれじゃ仮に恐竜関係ない例えばユニバーサル・スタジオがあの島に建設されてたとしても遠からず大惨事になってたぞ。

 中盤以降はとあるお屋敷の地下研究所を舞台とし、あるわけあり少女とオーウェンたちがインドミナス・レックスの小型改良版でもあるインドミナス・ラプトルと死闘を繰り広げる。個人的にこのシリーズでは架空の恐竜ではなく(あくまで想像ではあるのだが)実在の恐竜の活躍が見たいわけでウー博士渾身の独自生物にはあんまり魅力を感じないのだが、インドミナス・ラプトルさんは悪役として前作のインドミナス・レックスさんより魅力的ではありました。

 最後、恐竜たちは解き放たれ、地上に散らばる。前作までの「ワールド」はあくまでテーマパークの名前に過ぎなかったが、本作からは文字通り「恐竜の世界」とこの地球が成ることを暗示して終了。仮にシリーズが続くならこれまでとはガラッと違ったものになるだろう。イアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)も出てるよ!

 監督は「インポッシブル」「怪物はささやく」のJ・A・バヨナ。中盤までは特にバヨナらしさは感じなかったけど終盤に至ってバヨナらしさ全開の作品となったのでありました。

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  今回はここまで。8月まで一気に行こうかと思ったけど、意外と簡易のつもりがそこそこ文量増えちゃったので次に8月分を書いて一応観た映画の感想終わり。なるべく早く次書きます。アデュー!

*1:19世紀ロンドンを舞台にした「ゴッザム・バイ・ガスライト」のようなエルスワールドもの

*2:「用心棒」の場合、更に基になっているのは外国のハードボイルド小説だったりするのでややこしい