The Spirit in the Bottle

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将軍様にひれ伏せ!キン肉マン超人総選挙2017!!


 みんな!「キン肉マン」の新章はもう見たか!感動の最終回を迎えた「完璧超人始祖編」のあとでこんな衝撃が待ち構えていようとは!?新たな敵に動けない主力超人たち。立ち向かうのは引退したはずのウルフマン、そこへ駆けつけたのはティーパックマン、カレクック、ベンキマン、カナディアンマンの4人。こんな展開誰が予想したであろうか。最初は死相が見えていたウルフマンですが(もしまた死亡すれば死亡回数4回でロビンマスクと並んでシリーズタイ記録)この援軍を迎えてちょっと希望が見えてきました。読切パワーで活躍しそうなカレクックとベンキマン(この二人が普通に格好良く見えてくるから困る)、旧シリーズの時に比べて偉いマッシブになったティーパックマン(単にデザインの変更なのかそれとも見合ったパワーアップをしているのか)に比べると相変わらずカナディアンマン*1はダメそうですが(自分のことしか言ってないからなあ)、これは今後の活躍が見逃せない!

 というわけで、そんな新章を迎えてさらに盛り上がる「キン肉マン」ですが、今年もやってまいりました「超人総選挙」。今年は新シリーズ再開以来の「完璧超人始祖編」が終了したのを迎えての総選挙。結果発表自体は7月1日だったのですが、正式な公式ページでの発表を待ってこの時期に。これまでの2回ともまた違った結果となりそうです。
 前回、前々回はこちら。

 ルールは前回までと一緒。事前登録をした上での一人3票。今回はスクショするのを忘れてしまいましたが、僕の3票は2人は新シリーズでの殊勲賞的な超人に。残り一票は永遠のあこがれあの人に。というわけで自分の入れた3人はロビンマスクブラックホール、ジャンクマンの3人でした。ロビンマスクはもう不動の1位なのでこれは永遠に変わらず。そして、完璧超人無量大数軍相手にまさかの2連勝という前人未到の結果を残したブラックホールと悪魔六騎士のなかでもいちばん人気がなさそうであったのに完璧超人始祖相手に勝利したジャンクマン。ブラックホールはさすがに始祖相手にはせず負傷したザ・ニンジャを連れてリタイア。それでも悪魔超人イチのタフネスを誇るだけに負傷しながらも体力的にはまだ行けそうでした。ジャンクマンは悪魔六騎士の中でもアシュラマン、サンシャイン、ザ・ニンジャの人気超人3人に対しスニゲーター、プラネットマンとともにどちらかと言えば不人気超人といえるでしょう。しかもプラネットマンとスニゲーターはキン肉マンシングルマッチをしているのに、ジャンクマンはキン肉マンと試合をしていないので接点も少ない。デザイン的にも両腕のスパイクは分かりやすいものの顔はラーメンマンをさらにやっつけにしたような感じだし。実際僕も以前の記事では負けるだろうな、と予想していました。でもこのジャンクマンが見事に勝利するんですよ。愚直にジャンククラッシュ一本で攻めていく姿勢も良かったです。相手のペインマンも良い超人でした。

 それでは順位を見ながら簡単な感想を。まずは10位から1位。

  1. 悪魔将軍(ゴールドマン)
  2. キン肉マン
  3. キン肉マンソルジャー(キン肉アタル)
  4. ロビンマスク
  5. ウォーズマン
  6. シルバーマン
  7. バッファローマン
  8. ザ・ニンジャ
  9. アシュラマン
  10. ブロッケンJr.

 というわけで10位以上は相変わらずの面々です。前回のテリーマン、前々回のラーメンマンがはずれ、替わりにシルバーマンがランクインしたのが唯一の変化でしょうか。後は同じ面々で順位の変動が合った形ですね。悪魔将軍とアタル兄さん、そして超人師弟コンビの4人はほぼ上位の固定。悪魔将軍は主役のスグルを差し置いてシリーズの最終試合を制した大殊勲。元々悪役としては旧シリーズでも人気の超人でしたが、新シリーズはほぼ主役と言って良い立ち位置。今回は過去も明らかにされ、前身であるゴールドマンとしても人気を得ました。悪魔超人の開祖であり、完璧超人始祖の一人。弟のシルバーマンが正義超人の開祖でキン肉族の先祖であることが明かされたので実はキン肉マンと悪魔将軍も遠い親戚ということに。何はともあれ、今回はシリーズの幕引きをした悪魔将軍が1位というのは全員納得でしょう。
 一方、相変わらず旧シリーズの人気だけでランクインしたのがキン肉マンソルジャーことアタル兄さん。超人血盟軍の回想などでちらっと登場することはありましたが本人自体は登場せず。そんな中でも超人血盟軍(今回も全員10位内にランクイン)を下位に従えてそのトップに君臨。そしてみなさん朗報です!新章が始まる前の箸休み企画であるゆでたまご嶋田先生と中井先生のフィギュア対談によると、新章でアタル兄さんが登場するのは間違いないそうです!ついに本命中の本命が満を持して登場!
 そして主人公ながら毎回この手の人気投票では1位になれないキン肉マンは今回は2位。試合も2試合しかしていませんが、その2試合が全て負けたら自死するのが掟である完璧超人相手に相手をただ倒して終わるのではなく、きちんと分かり合うために戦う、という正義超人の立場をきちんと示した勝利を収めているのがさすが主人公。ピークア・ブー(89位)もネメシス(19位)も(更に言うならネプチューンマン(17位)も)完璧超人としての立場こそ変えませんでしたが、さらなる高みを目指すために負けても死なないという新しい価値を見出したのは相手がキン肉マンだったからこそでしょう。悪魔超人はもちろん正義超人で勝利したものの相手を死なせること無く勝利したのはキン肉マンだけ!(最終戦の悪魔将軍やグリムリパー相手のバッファローマンなど例外はあるけれど)
 超人師弟コンビももう実際の劇中の活躍とは別に不動の人気を確立した感があります。ロビンマスクはネメシス相手に死亡してしてしまい、超人墓場での復活システムが崩壊したので今のところ再登場の目処は経っていません。ただ超人墓場以外でも超人強度のパワーの譲渡など復活する手段は他にもあるので何らかの復活を期待しましょう。ウォーズマンはそのロビンマスクの後継者としてキン肉スグル(キン肉星第58代大王)とはまた別の正義超人の(ラーメンマンも認めた)新リーダー。これまで精神的に脆いところもあったウォーズマン(この辺は師匠譲り)ですが、今後はそのあたりも克服し正義超人の要として活躍していくことでしょう。
 今回新しく10位内に入ったのがシルバーマン。銀のマスクですね。あごひげも生やし男臭さ満開の兄ゴールドマンに比べると元々が防御を得意とする「平和の神」であり「黄金のマスク編」で悪魔六騎士が正義超人のパワーを吸収した時は生命維持カプセルを与えるなど慈愛の象徴としての印象が強い存在でした。アニメでは銀のマスクの時の声が松島みのりミートくん(33位))だったこともあり、女性的な印象も強いです。今回はそんな銀のマスクが一試合分だけのパワーを得て(残りは黄金のマスクが悪魔将軍として復活するために使用)、イチ超人として登場。正義超人の開祖であり、キン肉族の先祖であることも判明しました。あれですね、キン肉族は生まれてすぐマスクを着用し、家族以外に素顔を見せてはいけない、もし見られた場合は死ななければならないという過酷かつ奇異な風習があるのですが、劇中で判明しているスグルの素顔は黒髪の(どうやら美青年)地球人に似た容姿っぽいのですが(キン肉星人全体がシルバーマンの子孫だとすればビビンバやホルモン・ヤーキを見る限り一般的な地球人スタイル)、ゴールドマンとシルバーマンはあれ、マスク着用じゃなくて素顔っぽいんですよね。何億年も経て他の種族の血が入ったりして変化していったのでしょうか、それともそのへんも超人のなせる奇跡?今回はその「平和の神」の異名に相応しくない完璧超人始祖・弐式(パーフェクト・セカンド)時代の「虐殺王」と呼ばれた過去も明らかになり、神話時代の兄ゴールドマンに勝るとも劣らない強豪超人としての姿を見せました。特にキン肉族三大奥義の一つ、マッスルスパークの原型にしてその威力はマッスル・スパークをはるかに上回るアロガント・スパークは衝撃の技でした。確実に相手を殺す技から、相手を倒しつつ命は奪わない技としてマッスル・スパークが生み出されそれを完成させたのがスグルということになります。シルバーマンはわずか一試合だけの登場でしたが、そこで見せた強さと理想と優しさ、そしてライバルであり親友でもあったサイコマンとの愛憎入り乱れる様が強烈な印象を残したので6位も納得です。
 7〜10位は安定の超人血盟軍。ただグリムリパー、ガンマンと倒したバッファローマンを除くといずれも健闘はしても大活躍とはいえない印象もあります。やられて絵になるザ・ニンジャとブロッケンJr.はともかく完膚なきまでに叩きのされた(死んではいなかった模様)アシュラマンはもうちょっと頑張ってもらいたかったかも。いずれ新章でキン肉マンソルジャーが登場すれば再びその下で超人血盟軍が勢揃いする姿も見れるかもしれません。
 
 さて、ここからは11位〜100位の間で気になった超人を幾つかピックアップ。まずは全体として新シリーズになってから登場した新超人、特に完璧超人始祖の上位ランクインが目立ちますね。10位以内に入ったのこそ始祖を抜けた金銀兄弟だけですが、まずシルバーマンの恋の相手(違)サイコマンが11位に、金銀兄弟の首を(結果として)はねたジャスティスマンが15位、そしてラスボスであった超人閻魔始祖・零式ザ・マンことストロング・ザ・武道が21位に入っています。前回11位につけたガンマンは25位ですが前回は「変身などしなーい!」が話題となってのネタ的な位置づけでの上位ランクインだったのに比べると純粋に物語の中の人気で今回は25位なのではないかと思われます。その下には26位のペインマン、48位カラスマン、54位ミラージュマン、58位シングマン、64位アビスマンと全員が入っています。前回までは何人か新シリーズで登場の超人も入ってはいましたが、やはり基本となる人気超人(特に敵役となるような超人)は旧シリーズの登場超人が多かったのですが、今回は現役で活躍した超人が多く入ってきたのも、「キン肉マン」という作品が過去の人気だけで成り立っているのではなくまさに現在進行形の人気によって成り立っていることが証明されているのではないでしょうか。
 ラーメンマン(12位)とテリーマン(18位)はちょっと不本意な感じでしょうか。僕も前回はテリーマンに1票入れ、そのせいか否か、10位に入る健闘でしたが、今回は僕が入れなかったせいか18位まで落ちてしまいました。活躍ぶりは他の人気超人に勝るとも劣らないと思うので次のがんばりに期待したいです。
 僕も1票入れたブラックホールとジャンクマンはそれぞれ16位と34位。ブラックホールは前回同様の16位で、中堅どころとして安定し人気。ジャンクマンは、結構以外なことに前々回31位、前回28位なので今回が一番低いですね。というかこの30位前後立ち位置で安定していたのか。もっと下だと思っていた。
 キン肉サダハルことネメシスが19位なのに対して似た容姿のキン肉マンスーパー・フェニックスが13位。運命の5王子も(味方としての)再登場が期待されているので、そのリーダーとしてはこの位の人気は欲しいか。
 ネタ超人の雄、レオパルドンは28位。35位〜100位の中にはキン肉タツノリ(36位)、ビビンバ(41位)、二階堂マリ(42位)、中野和雄(46位)、与作(50位)、翔野ナツコ(55位)、キン肉小百合(59位)、キン肉真弓(60位)、タザハマさん(76位)、吉貝アナウンサー(77位)といった正義超人の身内だったり人間キャラだったりが続きます。ちなみにハラボテ・マッスル(委員長)は71位。正直真弓と委員長の「昔とったる杵柄コンビ」はもっと上位でも良くないですか?
 さて、では新章で衝撃的に再登場した5人の順位を見ましょう。5人の中でもアイドル超人の末席ではあったウルフマンは44位。読切では引退の模様が描かれましたが(そういや断髪式やったのに新章では普通に髷結ってるな)、怪我を押しての復帰戦。アイドル超人としては低い順位ですが(ジェロニモ(30位)より低い)、ここでの頑張りによっては次はもっと上を狙えるかも!ウルフマン同様の読切コンビ、ベンキマンとカレクックは49位と52位。この二人にタイルマン(81位)を加えた3人は新シリーズ冒頭でザ・マンの「零の悲劇」によって超人パワーを奪われ人間にされてしまいましたが、どうやら無事超人に戻れた模様です。読切での二人の姿が格好良すぎたのでなぜだろうものすごい強豪超人に見え、勝てる気がする!ちなみに今回参戦した5人はそれぞれ超人オリンピック決勝トーナメントまで残った間柄、ということですが、第20回超人オリンピック決勝トーナメントBグループは実は牛丼(キン肉マン)、ラーメン(ラーメンマン)、カレーライス(カレクック)と日本人の国民的食事決定戦であったのです!(毒ガスブロッケンマン(47位)はほっとけ)
 ティーパックマンは73位。さすがにウォーズマンに惨殺されたぐらいしか印象がなかった超人なので妥当でしょう。全く誰も予想していなかったものなあ(ウルフマンとともに活躍できる正義超人としてはジェシー・メイビア(70位)とシシカバ・ブー(90位)あたりを予想していました)こちらも今後の頑張りで次回上位が狙えるかも。
 そしてヘタレ超人界の下っ端、カナディアンマンは55位。上位でもなければ下位過ぎるわけでもないつまんねえ順位だぜ。ちなみにビッグボンバーズの相棒スペシャルマンは63位。

 最後に「完璧超人無量大数軍編」「完璧超人始祖編」におけるベストバウト5を挙げて終わりたいと思います。新シリーズは旧シリーズでの最長だった「キン肉星王位争奪戦」より長いんですよね。でも試合のテンポが良かったのでそれほど長くは感じない。

 まずは「キン肉マンVSピーク・ア・ブー」。こちらはキン肉マンの復帰戦となります。実はこの試合は「キン肉マンVSジェシー・メイビア」を再現したものともいえるものでこの試合はそれまで「神がかり的な運の強さ(byラーメンマン)」と根性(大和魂)だけで戦っていたキン肉マンが初めてちゃんとした師匠プリンス・カメハメ(27位)のもとで体系的なレスリング技術を手に入れ挑んだ試合となります。相手の技術を真似して技術を吸収する急成長超人ピーク・ア・ブーと返し技の達人であるジェシー・メイビアも共通するところです。超人レスラーとしての本格的なデビュー戦と大王として引退したキン肉マンの復帰戦、大技でなく基本的な技の組み合わせである風林火山勝利するところも共通。まさにキン肉マンの新シリーズ復活にふさわしい一戦でした。
「悪魔将軍VSザ・マン」はシリーズのラストを締めくくる一戦。超人界でも最高峰の二人による全力の試合。互いに悪魔将軍はゴールドマン、ストロング・ザ・武道はザ・マン(超人閻魔)と正体はもうこの時点で判明しているのにマスクの破損で互いの素顔が見えそうになるシーンの緊迫感は見事。
ブラックホールVSジャック・チー」これはもうブラックホールがめくれ上がってペンタゴン(22位)になるシーンに尽きますね。インパクトではピカイチ。
キン肉マンVSネメシス」、「悪魔将軍VSザ・マン」が超人界の長老による過去の因縁に決着をつける試合だとすれば、この試合は超人界の今後を背負う者同士による試合。とはいえ同時にキン肉王族によるけじめの試合でもあります。完璧超人としての挟持からあえて自分に負担になろうとより威力のあるアロガント・スパークをかけようとするネメシスと、正義超人としての誇りからマッスル・スパークで勝負をつけるキン肉マン。名試合でした。
 そういえば今回は特にアナウンスされていないのですが、多分29位になった超人にはまたなにかあるのでしょう。そして今回29位の超人はアトランティスです。そのアトランティスの試合は両者死亡にによる引き分けとなったマーリンマンとの試合。こちらもかつての「ロビンマスクVSアトランティス」の再現。そして名台詞。さあご一緒に!

新章も楽しもう!

*1:カナディアンマンは身長265cm体重218kg超人強度100万パワーとアイドル超人と比べても遜色ないスペックなのでよりヘタレ具合が際立つ。相方のスペシャルマンは173cm86kg超人強度65万パワーと超人としては割と小柄