The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

長寿と繁栄を  追悼レナード・ニモイ


 今日はちょっとばかりショックな出来事が起きて朝からテンションが低いです。それは「スタートレック」シリーズ中でも「宇宙大作戦」でスポックを演じたレナード・ニモイの訃報。

俳優レナード・ニモイ氏が肺疾患で死去、83歳。『スタートレック』のMr.スポックなど演じる - Engadget Japanese 俳優レナード・ニモイ氏が肺疾患で死去、83歳。『スタートレック』のMr.スポックなど演じる - Engadget Japanese

 他には「スパイ大作戦」のパリスなど。個人的にははスポックのほかは「トランスフォーマー・ザ・ムービー」におけるガルバトロン(メガトロンが生まれ変わって以降。但しTVではメガトロン同様フランク・ウェルカー)の声。

 他にも「スタートレック3」で監督を務めて以降映画監督としての活躍も多い。映画スタートレックの4作目「故郷への長い道」やフランス映画「赤ちゃんに乾杯!」のリメイク「スリーメン&ベイビー」は評価も高く根強い人気がある。
 最近は「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」でセンチネル・プライムの声を演じたり(実は悪役だったというあたりかつてガルバトロンを演じた面目躍如。またニモイの奥さんである女優のスーザン・ベイはマイケル・米のいとこである)、新しいJ・J・エイブラムスの「スター・トレック」2作では唯一元の時間軸からやってきたオリジナルキャラクターとして再びスポックを演じてファンを歓喜させた。
 レナード・ニモイといえばかつてあまりにもスポックと同一視され、イメージが固定してしまったことから「I Am Not Spock(私はスポックではない)」という自伝を出版したこともあるのだが(TVとして企画された「スタートレック フェイズ2」への出演を辞退したのもこの頃。結局「フェイズ2」は映画として企画し直され、その「スタートレック(TMP)」にはスポックとして出演)、その後「わたしはスポック(I Am Spock)」という自伝を出版しスポックであったことを肯定してファンを安堵させた。

わたしはスポック (扶桑社ノンフィクション)

わたしはスポック (扶桑社ノンフィクション)

 「スタートレック」自体がアメリカの宇宙開発に影響を与えているので、この訃報には映画関係者などだけでなく、NASAホワイトハウスも反応している。オバマ大統領は「スポック」があだ名だったそうで。分かる気がする。
 日本では帝人のCMでもおなじみですね。後は鳥山明Dr.スランプ」のスポックくん(まんま)とか、巻来功士の「ゴッドサイダー」のラスネールの外見のモデルとかか。
スリーメン & ベビー [DVD]

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 これでオリジナルレギュラーキャストではジェームズ・ドゥーハン、デフォレスト・ケリーに続く3人目の逝去(チャペル役のメイジェル・バレットも含めれば4人目)。まあ最初のTV放送がもう50年も前なので、仕方がないし、今回も肺疾患で、とのことだが83歳という年齢を考えれば十分大往生といえるだろう。残るオリジナルレギュラーキャストはジョージ・タケイ、ニシェル・ニコルズ、ウォルター・ケーニッグ、そしてウィリアム・シャトナーの4人。それぞれ語りたくなる逸話を持つ人たちだ。それぞれ今も活躍しているが、特にシャトナーは当分元気そうで何よりである。

 個人的にこの鏡像世界における悪いスポックが超格好いいです。
R.I.P Leonard Nimoy 1931-2015 
Live long and Prosper