The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

XシンボルTAKE2 X-MEN フューチャー&パスト


 はい!そういうわけで先日は「X-MEN フューチャー&パスト」の先行公開に行ってきましたよ。この先行公開はただの先行公開というだけではなくて、ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンのTOHOシネマズ六本木ヒルズでの来日舞台挨拶のパブリック・ビューイングによる生中継もあり、ということで上映前には僅かな時間では有りますがヒュー(と日本語吹替版でミスティークの声を務める剛力彩芽)の舞台挨拶が中継されました。僕は劇場でのパブリック・ビューイングというのは初めてだったのですが意外に劇場スクリーンを通しての生放送というのも乙なものですね。
 舞台挨拶は当然ですがヒューへのインタビューという形式で行われました。またヒューが招待したのか偶然か、日本在住のヒューの友達が劇場にいたらしく(多分真ん中のVIP席なので招待されたんでしょう)、その人に「スコット!」と呼びかける場面もありました。でもヒューが「スコット」と言うと別の人を思い出しちゃうわけで、「え?もしかしてジェームズ・マーズデン?」とか思ったりしました。
 剛力さんは相変わらず、とてもかわいらしくて、やはりメインのゲストでないのはご自分も分かっていたんでしょう、ちょっと控えめな感じでした。僕は評判の悪い「プロメテウス」の吹き替え版は見ていないので剛力さんの吹き替えがどのようなものかちょっと想像がつかないんですが、TVドラマなどで見る限りは剛力さんには一切悪い印象はないですね。ただ、前作「ファースト・ジェネレーション」では牛田裕子さんが演じていたミスティーク(ジェニファー・ローレンス)の声を続編で変えるのにはやはり残念というしかないです。別に声の本職でない俳優・芸人さんが吹き替えに挑戦、ということ自体は同じ演技の範囲ですしそれ自体に文句をいう気はありません(逆にベテランの声優さんだと自分はあくまで役者なのであって声優と言われることは侮辱、と捉える方もいます)。時に思いがけない素晴らしい効果を生むこともあります。ただシリーズものである、という場合、せめて新キャラクターの声にしてほしいな、とは思います。「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の栗山千明によるウフーラの場合もそうですが、これは上手い下手の問題では無いのですね。今回なら例えばファン・ビンビン演じる新キャラクター・ブリンクなんかを剛力さんが吹き替えればよかったのではないか、などと思いました。

「X-MEN」のジャパンプレミア、ヒュー・ジャックマンと剛力彩芽が登壇。(Narinari.com) - エキサイトニュース(1/2)

 あと、僕はTOHOシネマズで観たのですが、ヒューの舞台挨拶中継が終わって、いざ上映へ!というその時にいつものように前説というか「紙兎ロペ」やCM、予告編が始まってしまったのは正直興冷めでしたね。TOHOシネマズは洋画を上映するときでも邦画の予告編が流れて、普段はまあ上映前の予告編集というのはそれ自体が楽しみの一つでもあったりするのですが、さすがに今回はイベントという意識が強かったですし、ちょっとその辺何とかならなかったのかと。せめてSF大作系洋画などに限定してくれれば*1良かったんですがね。

 さて、映画は本公開前ですし、僕自身、あと数回観るつもりではありますので、長いネタバレ有りの感想は次の機会にして、とりあえず、簡単な感想を。
 とにかく良かったです!TVスポットでは必要以上に「オールスターキャスト」と謳っていましたが*2、実際は事前に予想した以上のオールスター。そしてきちんとこれまでのシリーズの集大成となっています。監督がブライアン・シンガーに戻ったことで音楽も「X-MEN2」のジョン・オットマンが再び担当しおなじみのテーマ曲も流れます。
 もちろん、シリーズを俯瞰した時にちょっとした矛盾なんかはいくらでもあるんですが、あんまり気にはならないですね。ドラマ的にも映像的にもとてもよく出来ていたと思います。

 しかし、ここ最近のマーベルの映画作品の出来の素晴らしいこと。全部高い水準で質が維持されています。特に「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」「アメイジングスパイダーマン2」そして今回の「X-MEN フューチャー&パスト」の3作はどれも方向性が違うのにそれぞれアメコミ映画最高峰!と言っていいです。これに比べると全然面白かった「マイティ・ソー ダーク・ワールド」もちょっと見劣りがするぐらい(一番ダメだったのは「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」かな)。とはいえ先の3作は同じアメコミヒーロー物といってもそれぞれ別物なので人によっては「合わない」「ダメだ」というのもあるでしょうけど。個人的には「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」が一番広く受け入れられそうかな、という気はするけれど、これは観た後の話で観る前に劇場に足を運ばせるものとしては「アメイジングスパイダーマン2」が一番アピールするのかな、と思います。本作はちょうどその中間ぐらいと言ったところでしょうか。
 とにかくこれまでシリーズを見てきた人なら必見。とりあえず未見だけど気になる、という人は「ファースト・ジェネレーション」と「X-MEN2」だけは観て欲しいかなと思います。

X-MEN:デイズ・オブ・フューチャーパスト (MARVEL)

X-MEN:デイズ・オブ・フューチャーパスト (MARVEL)

今回の物語の底本となった作品。クリス・クレアモントの巧みなストーリーテリングが発揮された傑作。
代紋TAKE2(62)<完> (ヤンマガKCスペシャル)

代紋TAKE2(62)<完> (ヤンマガKCスペシャル)

 記事タイトルはこちらから。同じタイムトラベル作品だしね。
 それではまた!

*1:流れた中では「猿の惑星・新世紀」と「GODZILLA」あたりは本作と共通する部分もあり事前に流れる予告編としては良かったですが、それ以外ちょっと…という感じです

*2:どうでもいいけれど同じマーベルコミックスの映画化作品とはいえ会社の違う「アベンジャーズ」をCMで比較に出すのはいいのかしら