The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

正月ストリップ&火よ我とともに歩け ファイアbyルブタン 新年のご挨拶

 無事年もあけまして、
皆さんおめでとうございます!
 今年は午年ですね。馬に関係する有名人と言いますと今やセレブ女優として名を馳せるサラ・ジェシカ・パーカーの「私って馬面?(byエド・ウッド)」が思い起こされますが、ほかに馬面有名人といいますと今は亡き先代三遊亭円楽師匠と今やすっかり人気者現代版シャーロック・ホームズことベネディクト・カンバーバッチ氏が思い起こされます。ベネディクト・カンバーバッチさんは「戦火の馬」にも出演していたそうですね。あの頃は全然彼を認識していなかったので「もしかして馬役?」とか思ってしまいましたが、そうではなくトム・ヒドルストンの同僚だそうです*1。後は馬というと上田馬之助ぐらいかなあ。他にはインディアンの英雄でリトル・ビッグホーンの戦いで完璧な包囲戦でカスター将軍を破ったクレイジーホースなんかが思い浮かびますね。
 で、クレイジーホースがらみというわけでもありませんが、今年最初の劇場観賞はその「クレイジーホース」というパリのキャバレーの演目についてのドキュメンタリー?「ファイアbyルブタン」で初めたのだった!

 えー、この年末年始はですね。おかげさまでTOHOフリーパスのお陰で近場の映画館で現在上映中の洋画はほぼ年内に観てしまったんですね。それで恒例の元日観賞は何にするかと悩んでいたのですが、結局これぐらいしかやっていなかったのです。この映画に関しては以前予告編を一回だけ観てその時はファッションショーのドキュメンタリーか何かかなあと漠然と思っていたのですが、なんとなく僕の好きな「バーレスク」や「ムーラン・ルージュ」、「ロッキー・ホラー・ショー」あたりと同じ匂いを感じたので「ファッションとかさっぱりだけどまあいいや」って気分で観に行ったのでした。
 ところが映画が始まる前にこの映画がR15指定であることを知り「ドキュメンタリーでR指定?」と不思議に思っていたのだけれどイキナリバッキンガム宮殿の衛兵のコスプレ、ただし露出が過剰に多い女性が出てきて面食らったのでありました。

 で、その後ルブタンというジョーパトリアーノ似の男性が唇をかたどったソファーに腰を掛け話を始めます。僕は彼に対して全く知識がないので映画を観ながら徐々に理解していく形となりますが、どうやら彼は靴、それもハイヒール専門のデザイナーか何かでその上でクレイジーホースの演目の演出を依頼された人のようです。「普段は一旦断ってから考えるけど、今回は即決したよ」と話す彼は小さい頃からキャバレーなどのダンサーに夢中で長じて脚のファッションとして靴を手がけるようになった筋金入りの脚フェチのようです。ダンサーと鳥が大好きで「ダンサーは鳥で、鳥はダンサーなんだよ!」と力いっぱい語っておられました。
 映画は彼の演目(実際はキャバレークレイジーホースで演じられた)を映画用に撮り直したものが流され、その合間にルブタン氏と演じたダンサーの証言が挟まれる、という形を取ります。
 僕はキャバレーというものをよく知らないのですが、このクレイジーホースと言うのはストリップとはまた違うのですかね。オープニングでいきなりほぼ全裸の(ただし足だけはハイヒール着用厳守!)の女性ダンサーが出てきて以降、もうひたすら裸裸裸!モデルっぽいきれいな女性たちが裸で次々と踊る姿が描かれます。一応ドキュメンタリーという形式ですがメイキングが出てきたり密着とかでもないためイメージビデオ集、という感じですね。

 出てくる女性ダンサーは皆美人ですが劇中でルブタン氏も言っている通りダンサーとして均質な美の持ち主を集めたためか個々の区別はつきにくくまた、その裸も引き締まった身体にちょっと小ぶりの乳房、という感じで美しいけれど卑猥という感じではありません。言及された通りもちろん個々のダンサーはよく知ればそれぞれ唯一無二の個性の持ち主だけど、観客がそこまで知るにはちょっとむずかしいですかねえ。
 なんとなく観ながら「ヘヴィメタル(メタル・ユーラン)」などのフランスのコミックスやあるいは寺沢武一の描く女性の実写化という印象を持ちました。
 とにかく裸と脚!脚フェチの人は必見です(ただし靴派の人向け。裸足派の人にはおすすめしません)。新年一発目にこんな映画を見てしまってもう眼福でした。

COBRA コブラ・ザ・サイコガン(前編)

COBRA コブラ・ザ・サイコガン(前編)

 

関連記事

ムラ×ムラ120分! バーレスク

Christian Louboutin

Christian Louboutin

勝訴ストリップ

勝訴ストリップ

 タイトル記事はこちら「勝訴ストリップ」と「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最後の7日間」の原題「Fire Walk With Me」から。どっちにするか迷ったけどどっちも捨てられなかった・・・まあ正月だしダジャレ大盛りで!
「ファイアbyルブタン」ではデヴィッド・リンチの音楽に併せて、という演目も出てくるのだけどこのデヴィッド・リンチはあのデヴィッド・リンチでいいのかしら。一応音楽もやってますからねえ。
 僕は2Dで見たけどこれ3Dもあるんですよ!3Dヌード!3Dストリップ!*2
 
 それではみなさん。
今年もどうぞよろしくお願いします!

*1:あの頃はまだベネディクト・カンバーバッチという役者を特に認識していなかったからなあ

*2:いや正式にはストリップではないんだろうけど