キン肉マン総選挙2013　栄光の29位超人は？！

　時代を越えて大人気！もう月曜日はキン肉マンの話題しかしたくない！そんな今でも人気を誇るキン肉マンですが、僕も何度か記事を書いている通りこの作品の大ファン。特に正統続編となる「完璧・無量大数軍編」は改めてその面白さを発揮しています。
　で、世間ではAKBグループの「AKB総選挙」というのが人気でまあ、色々批判も受けているけれど*1、毎年賑やかしている。それにあやかってというわけでもないんだろうけど（キン肉マンはじめジャンプ漫画ではキャラクター人気投票は昔から存在する。むしろAKBのほうがそれらを参考にしているのでは？とも思う）、「キン肉マン超人総選挙2013」というイベントが行われていたのです。投票は1人三票。そして「キン肉マン2世」のキャラは除く、という条件。で、その結果が発表されたのだった。

キン肉マン超人総選挙2013 - 週プレNEWS

1位から10位まではご覧のとおり。　

　
　結構順当なランキングだと思います。僕自身超人師弟コンビが一番大好きな超人なので納得だし、この二人は過去の人気投票でも毎回上位にいたと思う。ラーメンマンがもうちょっと上位でも良かったかなあ、という気もする（モンゴルマン（23位333票）と合わせるとすると1,489票でキン肉マンを上回る7位）。今の子供はデザインだけではラーメンマンの格好良さはわからないかも知れないけれどあのころは「闘将!!拉麺男」というスピンオフまであって大人気だったんだよ。

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　主役のキン肉マンはアシュラマンの後背を拝む7位。主人公だけどキン肉マンは毎回このぐらいの位置だった気もするし相棒のテリーマン（14位）がベストテンから落ちてしまったのに比べると健闘した方ではないかなあ。
　ブロッケンJrは女性票、バッファローマンは男性票が多いのかな、と推察。意外だったのは8位の悪魔将軍と9位のザ・ニンジャ。悪魔超人からは（正義転向組含め）ベスト20以内に6人入っているけれど悪魔将軍はまあ確かにその首領としてはふさわしい順位か。ザ・ニンジャは悪魔六騎士として登場した当時から人気は高くてそれが王位争奪戦時の活躍につながったそうだけど、劇中での再登場は結構唐突で「なぜ、ここでザ・ニンジャ？」と思った人も多かったのではないでしょうか。それでもそこでの活躍と「2世」での活躍で人気を得たという感じか。ただしザ・ニンジャは劇中では一勝もしてないんだよね。まあ、ここにアシュラマンを含めた悪魔超人勢は本編での今後の活躍も期待して、という一票も多いのかな。ちなみに現在大活躍中の7人の悪魔超人の次には当然悪魔六騎士、しいては悪魔将軍が出てくると思われるのだけれど（バッファローマンたちの言う「あの方」とは当然悪魔将軍ひいてはサタンのことであろう）、7人の悪魔超人が全員愛おしいのに対し、六騎士は完全に３：３（アシュラマン、ザ・ニンジャ、サンシャイン：スニゲーター、プラネットマン、ジャンクマン）で明暗が分かれた印象。今更急にジャンクマン（31位。結構高い！）が出てきても応援しづらいよね。それでもスニゲーター（57位）なんかは一度はキン肉マンを死に追い込んでいるし、2世で家族が出てきたり本編でもステカセキング（18位）とスプリングマン（22位）を特訓している姿が描かれたりと多少はマシだけれど。そこはゆでたまご先生がうまく描いてくれると期待。
　後はキン肉マンソルジャーですな。何気に超人血盟軍は全員ベストテン入りしてるのです。そしてその中でトップがリーダーであるキン肉マンソルジャーというのはかなり理想的なチームの勝利という気がするのです。
　それではその下位超人にも目を向けてみましょう。テリーマンを破ってブラックホールが13位。確かに「完璧・無量大数軍編」におけるブラックホールの活躍は目をみはるものがあり、なんと完璧超人相手に2連勝という快挙！更にはいとこで宇宙超人タッグトーナメントではタッグを組んでいたペンタゴン（17位）の神秘的な手助けぶりもこの四次元殺法コンビの人気に拍車をかけたといえるでしょう。もともとデザイン的にはとてもスタイリッシュですし。「良い子の諸君！」で知られるアスキーアートも人気（最新43巻の帯に使われてます。たしか劇中ではそんなセリフはないはず）。

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素晴らしい表紙！
　
　プリンス・カメハメ（19位）も依然人気で初代キン肉マングレート（12位）と合わせるとベストテン入りしますね。テリーマンもギリギリ二代目グレート（35位）と合わせると10位以内に入るかな？という感じ。
　全体として悪魔超人の活躍が目立つ中、現在完璧超人として活躍中のストロング・ザ・武道が24位に入っているのはさすがというべきか。デザインとしてのオリジナルであるビッグ・ザ・武道（ネプチューン・キング）が43位なのに比べると頑張っていると思います。ネメシス（78位）とどっちが完璧・無量大数軍のボスなのか、「あの方」との因縁も含め今後の展開が待たれます（当然ザ・魔雲天（50位）とともに死んだなどとは誰も思っていないでしょう）。
　そして！注目すべきはレオパルドンの16位！わずか数コマでマンモスマン（15位）に殺された伝説の超人として有名ですが、そのマンモスマンと並んでいます。1人三票というルールのおかげで、本当に好きな超人とネタで入れとけ！という超人に振り分け可能という余裕が生んだ結果なのだと思われますが、この順位はびっくりです。ちなみに部下以上に情けないボスであるキン肉マンビッグボディは27位。それでもスーパーフェニックス（34位）ゼブラ（36位）マリポーサ（38位）と運命の5王子の中ではキン肉マンソルジャーにつぐ2位。ソルジャーが実際はキン肉アタルであってソルジャーではない（真ソルジャー／ソルジャーマンは70位）であることを考えると5王子中1位です。強力チームは本当愛されていますなあ（ペンチマン72位、ゴーレムマン93位、キャノン・ボーラー67位）。
　それに比べて劇中であれだけ出ているのにもかかわらず、低い順位に甘んじているビッグ・ボンバーズの情けないことよ（カナディアンマン41位、スペシャルマン45位）。全くヘタレ超人界（そんな部類はない）の小物ですなあ。
　このビッグ・ボンバーズに関してはこちらの解説が過去読んだ中では一番面白かったですので参考にどうぞ。

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　ちなみに話はずれますが「キン肉マン」においては実在のレスラーがモデルにされることも多いです。代表はテリーマン（テリー・ファンクがモデル）とネプチューンマン（11位。ハルク・ホーガンがモデル）だと思うのだけれど、カナディアンマンとスペシャルマンの二人は初期登場超人で確か２人とも読者応募超人ではなくゆでたまごオリジナルだったと思います*2。アメリカ出身のスペシャルマンは置いておいてカナディアンマンはカナダ国旗を模したデザイン、超人強度１００万パワー（ウォーズマンと並んでトップクラス！）というおそらく木こりをイメージしたパワー超人。しかし実際のカナダ出身のプロレスラーはブレット・ハート、オーエン・ハート、クリス・ジェリコ、クリス・ベノワ、ランス・ストーム、エッジ＆クリスチャンというように身体はそんなに大きくないけれどテクニックと気迫にあふれたレスラーが多い印象です（もちろんパワータイプのレスラーもいるだろうけど）。なのでそろそろキン肉マンでもカナディアンマンに代わる新しいカナダ出身超人を出してもらいたいと思うのであります！技巧派の超人を！

　さて、今回の総選挙の目玉は29位に輝いた超人を主役としてゆでたまごが新作読み切りを描く！というものです。「キン肉マン」では30より29（ニク）という数字が珍重されますね。僕は週刊プレイボーイの特集を読んだ時に載っている超人を見ながら「ビーンズマン、ベンキマン、キングコブラあたりかなあ」などと予想したのですが、見事に当たりました。29位はベンキマンです！

　古代インカの超人！色物揃いだった「超人オリンピックザ・ビッグファイト」において色物ながら強敵としてキン肉マンの前に立ちはだかった超人です。僕はこの超人のお陰で便器にパンツを流しては行けないことを知りました。現在の本編ではストロング・ザ・武道によって人間にされてしまいましたね。この超人の物語が今後描かれるわけです！超楽しみ！

キン肉マン「超人総選挙」結果発表！　あの師弟コンビが上位独占、注目の２９位はまさかの超人！ - 週プレNEWS

超人オリンピック「ザ・ビッグファイト編」で、キン肉マンをあと一歩まで追い詰めたベンキマン。頭にウ◯コを乗せたこの超人のどんなストーリーが読めるのか全く予想がつかない。ちなみに29位がベンキマンに決定したことを知った瞬間、原作・嶋田隆司先生はヒザから崩れ落ち、作画・中井義則先生は「ボクは描きやすいのでうれしいです」とコメントしている。

　確か中井先生はアシュラマンとか手が多くて描くの面倒臭い、というようなこと言っていたので手が多いサタンクロス（30位）や指が多いジ・オメガマン（28位）じゃなくてよかったなあと心から思います（両隣が両方共知性チームの強敵なのでデザイン的にも物語中の位置付けとしても落差が激しい）。
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　さて、本編は大方の予想通り残念ながらロビンがネメシスに敗れそうです。ただ代わりと言ってはなんですがその敗れるロビンの強い意志を受けてウォーズマンが（王位争奪戦からの流れで）かませ犬になるのではないか、という予想を覆し頑張る予感がします。せっかく一位になったのだしここは頑張って欲しいですね！（とはいえそういうキャラにひどいことするのもゆでたまごの作風なので不安は残るのです）
　とりあえず超人師弟コンビ、ワンツーフィニッシュおめでとう！！