The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

TM NETWORKの10曲を選んでみた

 こんな記事を見つけて読んでいたら思わず懐かしくなってしまった。

小室哲哉の全盛期について教育してやるか(ウエメセ)・TM NETWORK編 | LUNATIC PROPHET

 TM NETWORKに関しては中学・高校の頃はほぼそれのみ聴いていたと言っても過言ではないくらいはまっていたので一家言ありますぜ。というわけで自分の中でのTM NETWORKの楽曲ベスト10を考えてみた。とりあえずベストと言っているけど特に順番は無く時代順に十選と言ったところか。
 僕がTMを知ったのはおそらく同年代の多くの人と同じくTVアニメ「シティハンター」の主題歌「GET WILD」から。そこから「ぼくらの七日間戦争」主題歌「SEVEN DAYS WAR」や「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」主題歌「BEYOND THE TIME」などを経ることになる。そのせいか否か、あるいは僕だけかもしれないが他のバンドを(BOOWYとか)聴いている人に比べると少し「子供向け」「アニソン」みたいな偏見をもって少し馬鹿にされてたような気もする*1。とはいえ僕はずーっと聴いていたし、今でも(今だからこそ)そういう偏見に囚われず素晴らしかったと評価できる。
 
 中学・高校の頃、と書いたが実は自分でアルバムとかを買い始めた頃、というのはTM NETWORKが一時的に休止期間に入りTMNでリニューアルして以降である。そこからさかのぼって過去のアルバムを聴いていた。またTMと言うと小室哲哉のサウンドばかり遡上にのぼりがちだが僕はどちらかと言うとウツ(ボーカル宇都宮隆)のファンであった!
 

  • 1974(16光年の訪問者)
  • Come on Let's Dance
  • Self Control (方舟に曳かれて)
  • Human System
  • Still Love Her (失われた風景)
  • BEYOND THE TIME
  • Just One Victory (たったひとつの勝利)
  • DIVE INTO YOUR BODY
  • RHYTHM RED BEAT BLACK
  • WE LOVE THE EARTH 


 うわ!十個じゃ足りねえ!とは思ったけど、とりあえずこんな感じ。

1974(16光年の訪問者)


 TMが世に出る(メジャーデビュー)するきっかけになった一曲。この曲は北海道でだけ大ブレイクした。PVでは木根さんも堂々参加(デビューシングル「金曜日のライオン」では小室さんとウツしか出てこず二人+謎の人という感じだった)。しかしもうしばらく木根さんは「なぞの人」というイメージが続くのであった。

RAINBOW RAINBOW

RAINBOW RAINBOW

Come on Let's Dance


 PVの作り方やウツのダンスを押し出した、TMの楽曲が転換するきっかけになった曲。激しいロック調の曲でありながらダンサンブル。これと「COME ON EVERYBODY」はある意味兄弟曲のような感じなのであわせて聴きたい。

GORILLA

GORILLA

Self Control (方舟に曳かれて)


 今ではTMを代表する、TMのサウンドと聞いて誰もが最初に思いつく一曲ではないだろうか。「Self Control」の繰り返しも印象的。

Self Control

Self Control

Human System


 モーツァルトトルコ行進曲のイントロから始まり哀しく歌い上げる傑作バラード。歌詞も傑作。環境の違う少年と少女の物語。泣ける。

humansystem (完全生産限定盤)

humansystem (完全生産限定盤)

Still Love Her (失われた風景)


動画はあえて「シティハンター2」から引用。
 ここからは僕が個人的にTMの最高傑作だと思うアルバム「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」に収録されている3曲。このアルバムはコンセプトアルバムに対して「ストーリーアルバム」とでもいう形で作られていおり、キャロルという主人公の少女が別世界、ラ・パス・ル・パスに迷い込み世界から音が盗まれている原因を探る、というファンタジー的な物語が用意されている。コンサートでもこの物語に沿ったミュージカルのような作りのセットやメンバーがそれぞれ扮したキャラクターたち(もちろんキャロルも登場)が繰り広げる一大空間となっていた(この時期のコンサートとしては世界でも屈指のレベルだったのではないか)。後に木根尚登によって小説が書かれ、さらにそれを元にオリジナルアニメビデオも作られる。そこで小室哲哉にあたるキャラクターを演じたのは故・塩沢兼人氏。耽美さここに極まれり!*2
 で、アルバム「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」には「CAROL」の世界観に基づいた特殊な用語を駆使した歌詞が登場し、アルバムの一体感を高めているが何曲かタイアップされた曲が入る。「ぼくらの七日間戦争」の主題歌「SEVEN DAYS WAR」や後述する「BEYOND THE TIME」などもそうだがこの「Still Love Her (失われた風景)」もTVアニメ「シティハンター2」の主題歌。ただこの曲自体は特に特定の名詞が出てくるわけでもなくロンドン辺りを思わせる冬の光景を想起させ、アルバムの中の一曲として違和感はない。アルバム「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」の最後を締めくくる傑作バラード。
 

BEYOND THE TIME 〜メビウスの宇宙を越えて〜


 で、その「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」に収録されているが、SF的な歌詞で少しアルバムの中では異物感がある「BEYOND THE TIME 〜メビウスの宇宙を越えて〜」。それもそのはずで、この曲は映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の主題歌である。作詞の小室みつ子さんによる「ガンダムを見ての感想文」である歌詞はSFの賞(星雲賞?)か何かを獲ったはずである。
 先程から何度か書いている通りアルバム「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」の中では浮いているが一つの楽曲としては名曲。
 

Just One Victory (たったひとつの勝利)


 で、逆に「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」という作品の主題歌とでも言えるような一曲(実際OVA「CAROL」では主題歌だった)。途中「Chase In Labyrinth (闇のラビリンス)(これは木根さん作曲)」の一節を紛れ込ませながら高らかに勝利を歌い上げる。シングルカットされているが逆にあまりに「CAROL」の世界観が強くアルバムを通して聴いてもらいたい作品である。

DIVE INTO YOUR BODY


「CAROL」の後に出したシングル。これまでの集大成のようなダンスナンバーにLSDやりながら書いたんじゃないかというような極彩色のなんでもありな歌詞が特徴的。ここで一旦活動を休止しそれぞれがソロ活動に入る。

CLASSIX 1

CLASSIX 1

 

RHYTHM RED BEAT BLACK


 でリニューアル、名前もTM NETWORKからTMNに変えた最初のアルバム「RHYTHM RED」収録の一曲。その前の「TIME TO COUNT DOWN」からハードロックなイメージもあるがこの曲は「humansystem」の「KISS YOU」の進化版みたいな曲。オーザックのCM曲だった。英語バージョンもリリースされ(単に歌詞が英語なだけでなくアレンジもそれに合わせてされていた)、カップリング曲はなんと電気グルーヴバージョンだった!

RHYTHM RED

RHYTHM RED

WE LOVE THE EARTH


 アルバム「EXPO」から。1994年の活動休止の前では最後のオリジナルアルバム。エキスポの名の通りいろんな楽曲の見本市のようでもある。これと「LOVE TRAIN」などは妙に環境問題についての説教臭い部分が無いでもないが僕はこの曲は結構好きだ。

EXPO

EXPO

 
 もちろん、これ以上に様々な曲があるのだがとりあえず。1994年の活動休止の時は総額一万円のボックス(CD3枚にビデオがついた)がでて僕は10人から1000円づつ借りて購入したのだが、なんだか返していないような気がするなあ・・・
 
 とりあえず、勢いに任せてTM NETWORKの10曲を選んでみた。
TM NETWORK THE SINGLES 1

TM NETWORK THE SINGLES 1

ベストアルバムを多く出しているグループであるのでここに挙げた曲もオリジナル・アルバムに当たらなくても聴けるとは思うけど、「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」だけはアルバムとして聴いて欲しいですね。

*1:主に兄貴に

*2:ちなみにウツの役を演じたのはウツ自身