朝からの長い付き合いだから　仮面ライダーオーズ最終回！

　というわけで終わってしまいましたね、「仮面ライダーOOO（オーズ）」。9月に始まり8月で終わる、という風になってからは2作目だけどいまだ慣れないなあ。「W」の時もだけどあと半年やっても問題ないような気がするなあ。
　最終回はやや駆け足な気もするけれど上手くまとまっていたと思う。「W」は最終話一話前に大筋は終わらせて最終話はエピローグとして使用していたがああいう構成だとより良かったかな（震災関係で一話分予定していた話数が減ってしまったという噂もある）。
　
　最終回までの話だと、カザリを皮切りに9枚コアメダルを揃えたグリードたちが次々と敗れていって（これまでと違いコアメダルの内、意識を司ると思われるメダルが恐竜コアの力で破壊された為、復活できない＝完全に死亡）さあ、残るは真木とアンク、そしてウヴァさんだけ、という状況で最終回を迎えました。
　ウヴァさんも9枚揃えてバースを圧倒するものの、そこに現れたのは初代オーズが使用した10枚目のメダルによる「タトバコンボ」の映司。あっさりやられたウヴァさんは真木に暴走用にコアを無理に吸収させられ最初の五分の強さはどこへやら、あっという間にいつもの情けないウヴァさんに戻り、引きの絵で真木と映司が対峙する中柵を越えて逃亡、さらに画面から見えないところで断末魔をあげる、というへたれ振りでした。
　結局彼は暴走の器として真木に利用され最後は倒されますが、コアを失ったわけではないので復活を望みたい。村枝賢一の漫画「仮面ライダーSpirits］のデッドライオン*1のような形情けなくもしぶとく生き延びて欲しいと思います！

強力なヒロインたち

　「オーズ」の魅力の一つにそれぞれ個性の違うヒロインたちの存在があると思う。特に恋愛中心の相関にはなっていないけれど（僕の場合それがいい！）、

比奈ちゃん

　服飾怪力娘。映司とアンク、お兄さんをつなぐ役目を果たしていた。「怪力」が戦力として役立つことはほとんどなかったけど（というかあの怪力は別に伏線でも何でもない、単なる個性だったのだな）、精神的にかなり役立った。演じる高田里穂はまだ17歳。劇中だと専門学校生で凄く大人っぽかったです。

里中さん

　鴻上会長の優秀な秘書で後藤さんの上司。どのくらい優秀かというと定時で帰る、残業はしない、という労働者の鏡。とりあえず仕事の上で我慢しているのは本当は辛党なのに上司の作るケーキを食わされていることぐらい。まあ、これは里中さんが優秀、というだけでなく鴻上会長が出来る上司という感じなんだけどね。
　そんな常にマイペースの里中さんだけに「今日は残業しましょうか」という一言に状況の深刻さが見て取れる。「あの里中さんが残業するほどの緊急事態！」というわけだ。
　戦力面でも申し分なく、普通にバース支援とかで活躍してた。

知世子さん

　映司たちが厄介になってるクスクシエの店長。江戸時代でも平気で馴染んでた最強コミュ力の持ち主。そっくりな真木博士のお姉さんのサイコパスぽさも良かった。

メズール

　グリードの紅一点。一度暴走してメダルに戻ったがウヴァさんによって復活。メダルになってる半年ぐらいの間に人間態のお姿がかなり成長されました？

ガメル

　我らがガメルン。キュート。

　鴻上会長の目的がいまいち分からなかったけれど、おそらく、彼はセルメダルを新時代のエネルギーとして考えていたのではないかと思われる。コアメダルを触媒として人の欲望を糧として増殖するセルメダル。これがあればエネルギー問題も解決。彼自身はコアメダルそのものには余り執着していないように思えたし。
　
　最終回はとにかく映司とアンク、比奈ちゃんの絆が強く描かれていたと思います。映画でも顕著でしたが、アンクに象徴される「手」でもって絆を強調していました。ラストバトルにおけるオーズのフォームが最終形態のプトティラでもなければ王のタトバでもなくアンクが自身を　なげうって変身させた「タジャドルコンボ」だったのは良かった。何と言っても最後の「タカ！クジャク！コンドル！」の掛け声が串田声ではなくアンク声だったのも良かった。
　ラストはオープニングにつながるクスクシエに集まる仲間達と再び旅に出た映司で締めたのも良かったです。