The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

トランスフォーマー ダークサイド・ムーン 超ロボット生命体編

 ええ、観て来ましたとも「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」。ご存知トイ発の映画で破壊大帝マイケル・ベイがそりゃもう気持ち良いぐらいにボッカンボッカンビルやらなにやらをぶっ壊す痛快作。

小覇王の徒然なるままにぶれぶれ!: トランスフォーマーもくじ

 僕はマイケル・ベイ監督作品は、このシリーズ以外は特に好きではない。むしろ作品によっては嫌い、とさえ言えるものもある。でもこのシリーズは元々のおもちゃ、アニメシリーズのファンということもあって大好きだ。前作のときも書いたけど、トランスフォーマーのアニメ(ここでいうのは一般にG1と呼ばれる「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」と「同2010」)自体が適当なアニメではあったので物語の矛盾や不備は正直気にならない。トランスフォーマーマイケル・ベイだもの。矛盾がない方がおかしいよね!
 「リベンジ」の時は世間的にはダメな作品ということになっているが僕は2009年度のベストだ。アニメも映画もそんなものを吹き飛ばすパワーを持っている。
 予告編は深刻だが前回同様ほんわかとしたギャグ描写も健在。ただ、後半はアクション描写も含めてシリアスで思い雰囲気になっている。前回ドンパチやったのが砂漠ということはいまいちだったが今回はシカゴの大都会ということで大都会が破壊される様をまざまざと見せてくれる。 
 一応前作でトランスフォーマーの存在は一般にも知れ渡っているという状況。今回はシリーズ最後ということでビルを壊すついでに敵味方あわせてキャラクターもたくさん壊れる。ただ、残念なことにキャラ数は多いものの主要キャラ以外は陰が非常に薄い(人間側は濃いんだけど)。前作のときは「人類」「サイバトロン」「デストロン」と3回に分けてキャラ説明をしたが今回は「トランスフォーマー」と「人類」の2回に分けたいと思う。
 例によって日米で名称が違う場合の使用基準は適当です。どちらかといえば日本名よりだとは思います。またアニメに言及する場合、特に触れない限りG1のものです。「マイクロン伝説」などは僕は見れていないのでその点はご容赦を。
 

正義のオートボット戦士(和名サイバトロン)

 サイバトロン総司令官。リーダーのマトリックスの持ち主。知性ある生命体はすべて自由に生きる権利があると信じる理想主義者。しかし、戦いにおいては厳しい。トレーラーキャブに変形。今回は後部にコンテナも連結しており用途によって武器庫になったり前作登場のジェットファイヤー同様の飛行用バックパックになったりする。今回は彼の師匠であり先代リーダー、センチネル・プライムが登場したことでリーダーのマトリクスを返そうとする描写も。予告編だとサイバトロンが人類(てかアメリカ)がアークのことを秘密にしてたことで仲違いしたかのようだがこれも微妙に違うのだなあ。

 サムの守護者のはずだが現在は任務についていて別居中。それでもいざというときにはサム命で駆けつける。黄色に黒のストライプが入ったシボレー・カマロに変形する。ちなみにビーがいないときのサムの代車は同じ模様のボロ車。言語機能を過去の戦闘で損傷しいまだ直ってない。1作目ラストで言葉を喋ったが(おそらくオール・スパークの影響)その声がおっさん声だったのが不評だったか「リベンジ」ではまた声が出せない設定に戻りそれを引き継いでいる。ラジオの音声を使って意思疎通。やっぱり喋るなら塩屋翼の声で「オイラ」って言わないとね!表情が豊か。
 僕は車には詳しくないので車種とかはよく分からないんだけど、この特徴的なストライプのおかげでバンブルの認識は分かりやすい。「スーパーエイト」にもエル・ファニングの父親の駆る車として登場してた!

  • アイアンハイド

 サイバトロン戦士。短気で頑固だがオプティマス不在時はリーダーを務めることも。今回も活躍するがラストは残念なことに。この死に様はやはり「トランスフォーマー ザ・ムービー」におけるアイアンハイドの死に様がモチーフ?

  • ラチェット

 軍医。シリーズ皆勤賞ながら前作にもまして出番無し。台詞もなかった?

 前作では颯爽とサイドウェイズを斬殺して場をさらったクールな二枚目。

  • レッカーズ

 武装レーシングカーに変形するロードバスター、トップスピン、レッドフットの3人組。NESTではなくNASAで宇宙船を作っている。まさか自分達がそれに乗ることになろうとは。クライマックスではオプティマスを補助する。

 劇中ではキューとしか呼ばれないがサイバトロンの誇るマッドサイエンティストホイルジャックその人。アニメでもその発明品はデストロンも恐れるほど。今回は毛髪の残った骸骨のような容貌の老人。アニメではポルシェに変形したが今回はメルセデスベンツ。サムに自分の発明品としてとりあえず爆弾と壁のぼり用のアイテムを与えたりした。ラストはデストロンの捕虜になってバリケードもどきに惨殺。南無。

  • ディーノ(ミラージュ和名リジェ)

 赤いフェラーリに変形する新戦士。小説などではミラージュ(和名リジェ)ということになっている。ホログラフにより姿を消す能力やセイバートロン星への望郷の念が強いところなどは共通か。

  • ブレイン&ウィーリー

 サムの家に居候する小型トランスフォーマー。ブレインはノートパソコンに、ウィーリーはRCカーに変形。ウィーリーは前作でミカエラに従ったはずだがサムとミカエラが別れた後もなぜかサムといっしょにいる。あまつさえ「ひどい女だった」とか言っていて一体何があった?(楽屋落ち)

  • センチネル・プライム

「我々はかつて神だった。だがここでは機械と呼ばれる」
 前作に登場したプライムたちの子孫の一人で先代のサイバトロンリーダー。セイバートロン星における戦争の末期に宇宙船アークで脱出しようとしたが追撃され月の裏側に墜落し、機能を停止した。アークには何百本ものピラー(柱)とよばれるエネルギー装置を積んでいたが彼が守ったのは5本だけであったオプティマスからマトリクスを譲られるもここでは後輩だと辞退。後々のことを考えると今の時点ではマトリクスに受け入れられないと思ったか。消防車に変形。
 名前は前作でおかしくなったサムが口走ったりして登場済み。ユニクロン3部作にベクター・プライムというキャラは登場していたけどあれとは別なのかな。そのヒーロー然としたシルエットはG1のアルファートリンに似てないでもない(赤いボディと髭だけかも)。
 実は戦争末期にメガトロンと協定を結んでおり、ひそかな裏切り者だった。ピラーはスペースブリッジ(一種のテレポート装置でこの装置自体はG1でも頻繁に登場した)を構成し、5本のピラーを使ってデストロン軍団を呼び寄せさらに既に譲渡済みだった何百本というピラーを使ってセイバートロンそのものを呼び寄せるという大胆な陰謀であった。デストロンに協力したとはいえ立場としてはメガトロンと対等であり、その後の権力争いを恐れたメガトロンに不意打ちを喰らい、弟子であったオプティマスに止めを刺された。
 センチネル・プライムの声を担当したのが「スタートレック」シリーズでおなじみのレナード・ニモイで彼は1986年の「トランスフォーマー ザ・ムービー」でメガトロンがユニクロン(声はオーソン・ウェルズ。遺作!)によって復活した新破壊大帝ガルバトロンの声を担当している。それを踏まえていると唐突にも思える裏切りもある程度納得物かもしれない。ちなみにニモイの奥さんはベイの従兄弟。

  • 前作に登場しながら今回登場しなかったと思われる人たち

 ツインズ&ジョルト。そしてアーシーたち。

 ここよりディセプティコン。チャーララーラーラッ!(シンボル反転)

悪のディセプティコン軍団(和名デストロン


破壊大帝は2度死ぬ

  • メガトロン

 デストロン破壊大帝。荒くれ者ぞろいのデストロンを腕一本で治める人格者。1作目では凍りっぱなし、2作目では沈みっぱなし。そして今回はやっと最初から登場するものの前回の傷が癒えておらず頭半分が壊れたままで今回も実に痛々しい。全身サビ気味だしね。前作の後の逃走経路かアフリカ中央部らしき拓けたところに在中。やっと地球の機械をトランススキャンするがそれがオプティマスに対抗したのかタンカートラック。フロントグリルにスパイクが付いた中学生心溢れるデザインだ。変身した時、傷ついた顔を隠すようにフードを隠すのも格好いい。破損した顔では常に複数の小型トランスフォーマー(前回登場のドクター、またその同型)が修復にいそしんでいるが邪魔なのか潰したりしていた。それじゃ治る物も治らないよ!
 リンカーンをどけて玉座に座る様は格好いい。
 ラストはカーリーの口車にまんまと乗ってしまった?
 
メガ!メガ!

 デストロン航空参謀。シリーズ皆勤でデストロンでは無傷のままシリーズをン乗り切った。とはいえ今回はサムに狙いをつけた結果、残念な結果に。結局一度も叛乱起こさなかったな・・ショボン。もし次があればスパーク体として登場しますよ。スタースクリームは永遠に不滅です。

 デストロン情報参謀。前作では人工衛星に変形し地球の衛星軌道上から動かなかったが今回は地上に降りてきた。体の一部に車輪が見えることから車両にトランスフォームする?最後の生死は不明。

  • レーザービーク(和名コンドル)

 1作目のフレンジー、前回のラヴェッジ(和名ジャガー)に引き続き登場するカセットロン。アニメのコンドルはその優秀さから最強説も名高い。今回も暗殺任務に成果を上げメガトロンに褒め称えられる。また、変形するものがコピー機だったり女性形ロボットだったり多彩。

 デストロン防衛参謀。オプティマス・プライム以外ではシルエットがアニメに忠実なほぼ唯一のキャラで一つ目も一緒。このキャラはアニメとコミックス(マーベル)で位置が違う人物で、アニメではメガトロンの忠実な家臣であり、地球で眠るメガトロンたちが留守の間のセイバートロンを律儀に守っていた。逆にコミックスではその論理的思考からメガトロンではなく自分がデストロンを支配すべきだと考えていた。
 今回は予告編でも登場した巨大なワームを扱う敵として登場し主にオプティマスを苦しめる。

  • その他

 はっきりいってディセプティコン側はみんな似たようなルックスで分かりづらい。バリケードそっくりなのいたけど本人かねえ。後は前作までと違ってトランスフォーマー自体が何らかの乗り物に乗って動くことが多い。

次は人類!これが非常に濃い!

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