The Spirit in the Bottle

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ソー:マイティ・アベンジャー&アスガルドの伝説

 先日、遂に携帯を変えました。スマートフォン、それもiPhoneです。まあ、本当はトイレに落とした後ぐらいで変えるのがベストだったようです。しかし、最近の携帯は便利になりましたね。大体4年ごとぐらい(初代〜3代目まではあわせて4年ぐらいですが)に買い換えているのですが、以下歴代携帯。

  • 初代「凄い!外で電話が出来る!」、
  • 2代目「メールも出来る!」、
  • 3代目「画面がカラーになった!ネットも出来る!」、
  • 4代目「写真が取れる!」、
  • 5代目「TVも観れる!」、
  • 6代目「遂にパソコン並」←今ここ。

 それでも、末期になると色々文句が出るところが人間の(てか僕の)悲しいところです。そんなこんなでここ2,3日はずっとiPhoneをいじくっておりました。
 
 それでは本題。「マイティ・ソー」吹き替え版を観た。

 まずは最初の記事、

蛮勇(バカ)が地球にやってきた! マイティ・ソー - 小覇王の徒然はてな別館

 映画ブロガーの中には輸入版とかを日本公開前に買って視聴していると言う人も結構いて、それは凄い!と思うんだけど、僕は吹き替えマニアでもあるので基本、日本版が出るまで待つ。最近はおもに大作中心に劇場での日本語吹き替え版公開も多いので作品によっては字幕で一回。吹き替えで一回観る。「マイティ・ソー」は3D作品だったので字幕2Dで一回、吹き替え3Dで一回観れれば良いな、と思っていた。というのも字幕で3Dだと字幕が浮いて見えるから。しかし今回は結局両方とも3Dでの鑑賞だった。
X-MEN ファースト・ジェネレーション」に比べると特に違和感はなし。また、タレント吹き替えとかもないようで実に良い吹き替えだった。ヘイムダルの吹く渋い声も良かったし、ヒロイン、ジェーン(ナタリー・ポートマン)の坂本真綾も安定したヒロイン声。個人的にはダーシーの声が良かった。ムニャムニャ。ちなみに浅野忠信は自分で自分の声を当ててます。
 
 さて、それでは前回書くのを忘れたり、新たに気付いたシーンなどを挙げていこう。
 

ただの馬?いいえスレイプニルです。

 神話におけるオーディンの愛馬は世界一の駿馬で八本足の軍馬である。この馬もまたロキの子供であったりするのだが、映画でもヨートゥンヘイムで暴れるソーたちを止めに入るシーンでオーディンが乗っている馬は8本足で、スレイプニルであることが伺える。後は一応オーディンが持っている槍はグングニルということでいいのかな。
 

このおじさん誰?スタン・リー御大です。

 さて、残念ながら「X-MEN FC」では登場しなかったマーベルマスター・スタン・リー御大だが、今回はしっかり登場している。もうネタバレしてもいいと思うが今回はシールドの管理下に入る前のムジョルニアをトラックでひきあげようとするおじさんの役で出ています。結局ムジョルニアはピクリともせずトラックの荷台が壊れてしまう。スタン・リー御大の役柄はいつも「Stan The man」なんだけど仮にこのスタン・リーが全員同一人物という設定だとスターク・エキスポでトニー・スタークにラリー・キングと間違われた後、南米産のジュースを飲んで昏倒し、回復早々ニューメキシコまで行ったということで良いのかな。まあ、ゲスト出演なので難しく考えることはないけれど。エクセルシオ 
 

ゼナ?いいえジーナです。


 シフと3戦士が地上に降り立ってニューメキシコの町を歩いている姿をシールドの捜査官が見て「ジャッキー・チェンとゼナとロビン・フッドがいる」と茶化すのだが、ここで言うゼナはTVドラマシリーズのタイトルで主役のヒロインの名前でもある「ジーナ」のことである。シフの格好を見てそう揶揄するのだ。「ジーナ」は日本でも放送されたし固有名詞なのでそこはきちんと訳してもらいたかった。
 

スターク社製?いいえ、アスガルド製です。

 デストロイヤーが地上に出現した時、シールドの捜査官が「スターク社の新製品か」というのを受けてコールソン捜査官が「トニーからは何も聞いてない」と答えるシーンがある。あの世界ではそれまでにアイアンマンが大活躍してるので、多少スリムとはいえあの金属的なデザインではまずスターク社製と思ってしまうのだろう。実際は動力が不明だったり(どうも中は空洞なのではないか)体の表裏を反転する動きだったりがいかにもこの世ならざる感じで単なる機械とは別、という雰囲気が出ていて良かったと思う。
 

ラストのキューブはオールスパーク?いいえコズミック・キューブです。

 エンドクレジット後、例によって軽い余談シーンがあるのだが、そこに出てくる謎の立方体。これは劇中に出てきた氷の巨人の力を秘めた箱や、「トランスフォーマー*1のオールスパークを思わせるが、あれはおそらくコズミック・キューブという現実改変の力を秘めたアイテムでレッド・スカルという悪役が使用する。レッドスカルと言えば次回作「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」の敵役。実際ヒューゴ・ウィーヴィング演じるレッド・スカルがこのキューブを持っているスチル写真も出ている。「キャプテン・アメリカ」で重要な役割を果たすアイテムとなるのだろう。
 

次にソーが登場するのは「007」ですか?いいえ「アベンジャーズ」です。

 エンドクレジット後、「ソーは"アベンジャーズ"で戻ってくる」"Thor will return in The Avengers."という表示が出る。これは初期007シリーズでまだ原作ストックがあった頃ラストに例えば「ジェームズ・ボンドは”ゴールドフィンガー”で戻ってくる」"James Bond will return in Goldfinger." と出てくるのを踏襲してるのですな。現在は(作品公開時点で次回作のタイトルが決まっていないため)「ジェームズ・ボンドはまた戻ってくる」"James Bond will return ."になっているけど。これを踏まえたうえで「ソー」はシリーズ化による次回作が確実ということでこのように表現してるのであろう。「X-MEN FC」も62年が舞台ということで各所で007風なところがあったけど、今なぜか007ブーム?
 
 エンドクレジットで流れる主題歌はフーファイターズでこれもいいのだが、「マイティ・ソー」の場合、スコアが良い。特にラスト、宇宙を背景に主要スタッフ、キャストの名前が出るときに流れるスコアが感動を最高潮に盛り上げる。「スーパーマン」風でもあり、ある意味ソーはマーベルにおけるスーパーマンでもあるのだな、と再認識。

Thor

Thor


 で、映画の公開にあわせて発売されたのが「ソー:マイティ・アベンジャー」である。こちらは映画の企画発足時に映画の設定にあわせて始まったシリーズ。ドナルド・ブレイクの姿を借りず、直接ソーその人が登場したり、ヘイムダルが黒人だったりするのが映画に則った設定。ただし映画のコミカライズではない。
 作画は「バットマン イヤーワン」の頃のデビッド・マツケリーを思わせる絵柄のクリス・サムニー。力強いというよりは繊細な絵だが表情、特にヒロインに当たるジェーンの表情が良い。ちなみにジェーンは博物館の学芸員になっている(映画は天文物理学者)。ただ、このコミックスのソーは線が細い。体格も細いし、髭も生えてない青二才に見えてしまうのだなあ。それだけクリス・ヘムズワース演じる映画のソーが魅力的なのだけど。
 後は各話にゲストで出てくるヒーローが、アントマン、(映画にも出てきた)3戦士、キャプテン・ブリテン、サブマリナー、アイアンマン。アントマンとワスプは「アベンジャーズ」に出るのでしょうか。キャプテン・ブリテンX-MENのサイロックの兄貴。サブマリナーは本名がネイモアというミュータントで実はマーベル最初期のヒーローの一人。何度か書いてるが僕は半魚人系のキャラが大好きでネイモアも例外ではない。まあ、ネイモアや(DCの)アクアマンを半魚人と言ってしまうと語弊があるけれど。サブマリナーも映画化しないかな、と期待している。
 アイアンマンは映画のマーク1を思わせる無骨なデザインのスーツ。ごつい。
 これも「X-MEN:ファーストクラス 明日への架け橋」同様、初めての人向け(僕も色々書いてはいるがソーのコミックはほとんど読んだことがなかった)としてオススメ。
ソー:マイティ・アベンジャー (MARVEL)

ソー:マイティ・アベンジャー (MARVEL)

 もう一冊、「マイティ・ソーアスガルドの伝説」というコミックスも出てる。こちらはジャック・カービーの「ソー」でアスガルド(を中心とした世界)を舞台にしたエピソードを集めたもの。現実世界(ミドガルド)は登場せず神話を基にしたファンタジー作品といったところ。おまけで1962年8月の「ジャーニー・イントゥ・ミステリー」#83も収録。ソー初登場回だ。まだ読んでる途中なのだが、ジャック・カービーの絵は今見てもわくわくさせられるなあ(カラーリングが新しくなってると言うのもあるけれど)。さすがはキングだぜ。
マイティ・ソー:アスガルドの伝説 (ShoPro Books)

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小覇王の徒然なるままにぶれぶれ!: マーベル・シネマティック・ユニバースまとめ

 秋の「キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー」、そして来年の「アベンジャーズ」を待て!

*1:これも広い意味ではマーベル作品の映画化になるのか