The Spirit in the Bottle

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反省なんてしない! ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える


ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」を鑑賞。
 前作の「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」は日本ではビデオスルー予定だったのが何とか公開された(署名活動したんだっけか)が残念ながら僕は劇場では観ていない。年末年始にDVDを借りて見た。作品を見た後の得られる教訓とかが一切無くはちゃめちゃに笑える作品だった。
 その後トッド・フィリップス監督とアラン役のザック・フィアナキスが再びコンビを組んだ「デュー・デート」を見たがこちらは幾分ウェットになった(多少は)考えさせられる作品だった。

父親になりたい デュー・デート - 小覇王の徒然はてな別館

 ではその「デュー・デート」を経て再びスタッフ・キャストが集結した「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」はどうかというと、まったく反省することなくより大規模なはちゃめちゃを繰りかえした作品だった! 

物語

 歯科医のスチュはタイで結婚式を挙げるために友人のフィルとダグを招待する。ダグは義理の弟で厄介者のアランも招待してくれるようにスチュに頼み込む。仕方が無くアランも招待するスチュ。空港でフィルたちはスチュの婚約者ローレンの弟テディと合流する。テディは16歳の医大生。スチュから褒められるテディにアランは嫉妬の目を向けていた。
 バンコクに着くとローレンの親族と食事会。ローレンの父親はスチュを「赤ん坊や老人の食べる味のしないお粥のような男」と酷評する。男同士が集まってビーチで一杯だけの婚前パーティー。しかし朝になると・・・
 ボロホテルで目覚めたフィル。アランは坊主になっているし、スチュはなんと顔にタトゥーを入れてしまっていた。そしてダグから電話が。テディも行方不明だという。見ると猿がテディのものと思われる指をくわえていた・・・

 前回のメンバーは全員集合。今回はダグではなくスチュ(前回のラストで離婚した)の結婚式。タイの令嬢と式を挙げる。前回の失敗に懲りて「バチェラーパーティーはやらない」と言われてキレるフィル(今回も一人格好よかったブラッドリー・クーパー)が楽しい。
 物語の肝になるのはやはりアランでテディに嫉妬した挙句大変なことになる。またスチュ(エド・ヘルムズ)は顔にタトゥーを入れて大変なことになるがそれ以上に酔うと風俗嬢と意気投合する癖があるのは前回同様。彼らをアランは「ウルフパック」と称するがこれって「一匹狼の集団」みたいな意味かな。個人的にはプロレスのnWoやDi-generationXの前身になったショーン・マイケルズやケビン・ナッシュたちのグループ「ウルフパック」を思い出す。
 前回の行方不明者ダグは今回は無事離脱して話の本筋には絡まないのだが次回は入れてあげてください。
 
 この2作目はやってることはほぼ前作と一緒。同じパターンでより破滅的に繰り返している印象。小さいアジア人ミスター・チャウも出てる。
 スチュの婚約者ローレンは「エンジェル・ウォーズ」のジェイミー・チャン。また今回の行方不明者テディはメイソン・リー。なんとあの「ハルク」「グリーン・ディスティニー」「ブロークバック・マウンテン」のアン・リー監督の息子。関係ないが日本語で「メイソン・リー」とググるフリーメイソン関連の言葉しか出てこなかった。
 そして結構重要なお猿さんはオマキザルのクリスタル。17歳のぴちぴちギャル(あるいは人間年齢だとおばあさんかもしれないが)。彼女のフィルモグラフィーが結構豪華で「ナイトミュージアム」シリーズ、「3時10分、決断のとき」「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」など。てか僕は何気にほぼ劇場で観てるなあ。
 
 実は今回の舞台がタイと聞いてすこし不安だったことがある。というのもアメリカ映画がタイを舞台にすると大抵国際問題になる印象があるからだ。「王様と私」「アンナと王様」は両方とも不敬だとして(タイは王室に対する不敬罪が現在も存在する国)上映禁止になったし、「ザ・ビーチ」でも揉めた。しかし、今回は特に軋轢は無かったようだ。でもアメリカ映画って結構タイ大好きだよね。今回彼らは散々な目に逢うが、かといってこの映画を観客が見てタイを嫌いになることは無いように作られていると思う。
 
 で、別の意味で軋轢になったのはスチュが顔に入れたタトゥーを巡る問題で、これは前作にも出てたマイク・タイソンのタトゥーと同じなのだがそのデザイナーが文句を言って揉めたらしい。そのせいかどうかは分からないがタトゥーを入れるシーンは追加撮影があったらしく、撮影に参加できなかったためカメオ出演リーアム・ニーソンニック・カサヴェテスに変更されている。
 で、そのマイク・タイソンは今回も出ている。歌を歌うのだが最初は「おお!上手い!」と思ったがだんだん「やっぱり下手だな」と思ってしまう。

 最初に書いたとおり、この映画に教訓はない。それでもあえて言うなら「奴らは反省しない!2度あることは3度ある」って事かな。

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 3作目の予定もあるらしいよ!