The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

その手を離さないで アベックパンチ

 以前、PS3を修理に出したことを書いたが、その際全てのデータが消えてしまっていた。それでこつこつと以前クリアしたゲームを再びプレイしていた。といってもPS3のゲームはたいして持っていなくて「バットマンアーカムアサイラム」と「レッド・デッド・リデンプション」と「メタルギア・ソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」の3本のみ。で、「バットマン」と「RDR」をクリアして(「RDR」は驚愕の男泣きエンディングだった)最後のゲームとして「MGS4」をプレイしているのだが、これのノーマルが激むずい!一回目だから銃火器も充実してないし、結局一回目からノーマルでクリアすることは断念、イージーでやり直した。今度は正反対にサクサクすすむのだった。
 で、土曜日(金曜夜)は徹夜で「MGS4」をプレイしていたのであるが、明け方にはふしぎなテンションになっていてtwiiterで「アベックパンチ」初日ということを知ってふらふらと六本木まで観に行ってしまったのであった。以前書いた、エキストラとして参加した作品である。

古澤監督の映画でエキストラをやってきたよ - 小覇王の徒然はてな別館


 実は初日最初の2回は監督・出演者による舞台挨拶があったそうなのだがそちらは前売り券が使えないとの事なので時間的には可能だったのだが断念。前売り券は文学フリマのときに直接古澤監督から売ってもらったのだ。で、折角だからと六本木を探索。実は初ギロッポンであった。劇場から少し歩くと六本木ヒルズを発見。しかし20分も探索したら飽きた。トイレ普通だったしな。結局本屋で時間つぶし。
 3時ごろにチャトランくん( http://twitter.com/#!/chatoraneko)と合流。そもそも土曜日の初日に観に行こうと思ったのはチャトランくんのツイートがきっかけだったのだ。開場までの間、チャトランくんのドニー・イェン講座を受講。まだまだ見てない作品は多いのだな。
 後はルチオ・フルチ特別上映とやらをやるらしいのだがこれは見たいのと見たくないのが半々。「ビヨンド」「地獄の門」などに混じって日本初公開という作品もあるらしいのだが、フルチだしこれまで公開されなかったのにはそれなりのわけがあるわけで・・・家で見る分にはいいけれど劇場だと早送りできないしな・・・
 劇場入り口のところで前の回が終わって帰られる水崎綾女さんと武田梨奈ちゃんを目撃しました! 

物語

 不良少年のイサキとヒラマサは喧嘩に明け暮れる日々。あるとき肩のぶつかったアベックに因縁をつけるがあっさり返り討ちにあってしまう。リベンジにいきり立ちそのカップルを探すヒラマサだがそのカップルは「アベック」と呼ばれる格闘技のチャンピオンだった。ヒラマサはチャンピオンに挑むためアベックの世界へ踏み込む。最初は見守るだけだったイサキもやがてメバルというパートナーを見つけアベックに挑戦する・・・

アベックとは

 この世界観の前提となってる格闘技「アベック」だが、劇中で判断する限り以下のような点が見て取れる。

  • 手をつないだ男女が行う格闘技でキック、パンチ、関節技あり。
  • 王座獲得がTVのニュースになるぐらいには一般的である。
  • とはいえまだまだメジャーともいえない。
  • プロテストがある。
  • 基本的にアベックのパートナーは競技上だけでなくプライベートでもパートナーである。
  • どちらかのチームがつないだ手を切り離されるか自ら手を離した時点で終了。

 色々とつっこみ部分は多い。例えばプロ組織がしっかりしてるならあぶれた選手にパートナーを斡旋してもいいのではないか、とか男女間の重量階級バランスとかはどうなっているんだろうとか。ちなみに僕は「アベック」と聞くとまず「襲撃」とかそういう単語が頭に浮かびます。
 この映画にはエキストラとして参加してるので一応極めて微弱ながら関係者。なので客観的に批評することは難しいのでその辺はご了承いただきたい。一応、僕がこの映画で見るポイントは以下の通り。

  1. 自分が映っているかどうか。
  2. 参加した試合のシーンの出来上がりはどのようになっているのか。
  3. 武田梨奈は可愛く撮れているか。

 原作とかは一切読んでいなかったので撮影の時は女優さんしか覚えていないのだが、主人公はあくまで男二人なのですな。一人はD-BOYS牧田哲也D-BOYSって特撮関係でたくさん出演してるよね。この人も「仮面ライダー ディケイド」に出てたらしいのだが全然覚えていない・・・おのれディケイド! 
 で、もう一人は・・・伊達さん?伊達さんじゃないか!・・・って良く見ると違うようだ(特撮脳)*1。鈴之助という人らしい。

 で、伊達さんは無事一億稼いで退場したが(最終回近くで元気な姿を見せておくれよ)こちらはその月の家賃にも事欠く日々。学生の身でありながら高級車の部品を盗んで稼いでいる。ヒラマサは喧嘩は強いが単純で、一方イサキは物事をクールに見るタイプ。前半はこの二人がキャッキャッしてる様子が非常に楽しい。二人とも女子より男同士で遊んでた方が楽しい年頃なのだな。
 で、いざ、アベックに挑戦する際、ヒラマサのパートナーになるのがコルビーナという日本語も分からないパラグアイ娘。え!武田梨奈ちゃんじゃないの?と思ったのだが前半は見事にこのコルビーナがヒロインなのだ。女性経験(コミュニケーション的に)少ないヒラマサは一緒に練習するうちにコルビーナと惹かれあっていく。一方、イサキは同じアパートに越してきたわけあり少女メバル水崎綾女)と惹かれあいヒラマサたちのプロ試験の替え玉とかやってるうちにアベックに興味を持っていく。メバルメバルでコミュ不全なところがあり、コルビーナの印象引きずって日本語喋れないキャラかと最初の方は思ってしまった。
 で、デビュー直前になってコルビーナが不法滞在で強制帰国させられてしまう。落ち込むヒラマサ。ジムのコーチが「お前が18になったらコルビーナと結婚させて滞在許可を取らせるつもりだった」などというのだが・・・お前ら高校生だったのかよ!そりゃ学校、という単語は何度も出てきたがまさかあの風体で高校生だったとは!(調べたら二人とも27歳)
 やる気をなくしたヒラマサに代わりイサキとメバルがデビュー。ヒラマサは行きつけの喫茶店の「オカミ」(小島可奈子)に管を巻いてたりするのだがそのとき・・・武田梨奈登場!女子高生で小島可奈子の娘エツ役です。でも小島可奈子って僕と同い年ぐらいじゃなかった?高校生の娘がいる役には少し若すぎるような・・・と思ったら僕の二つ上。まあ、10代で親になればおかしくはないか・・・
 武田梨奈ちゃんは常に神妙な顔つきだった「KG」に比べると普通の女子高生という感じで笑顔が可愛い。結局ヒラマサはエツとタッグを再結成する。
 それぞれ様々な試練を潜り抜けて最後はチャンピオンへの挑戦権を賭けてイサキ・メバルペアとヒラマサ・エツペアの同門対決。これが僕も参加した試合シーン。

↑記憶が確かならちょうど白いコーナーポストの裏辺りに僕が座っているはずである(つまり映っていない)。  
 客の入場シーンでちらりと自分発見!後姿だが。そして試合はどちらかというと編集で見せる感じ。でもきちんと試合になってるのは驚いた。撮影見てるだけだと結構どうなるのか読めなかったのだが。まあ、4人が本気で戦ったら一番強いのは武田梨奈ちゃんだよね! 
 徹夜明けで見た割には全然眠くならなかったし(実はそれが一番不安だった)、勿論色々とつっこみ部分は多いけど全体として楽しい映画だと思う。格闘技上のルール、「手を離してはならない」がそのまま様々な生きる上での形になっているのだなあ。
 ちなみにこの世界は登場人物の名前に魚が多いので多分「サザエさん」と地続き。

 で、肝心のエンドクレジットですが自分の名前が載っているかどうか確認できませんでした・・・ぎゃふん!

*1:伊達さんは「仮面ライダーオーズ」の登場人物仮面ライダーバース