機関車トーマス大暴走! アンストッパブル
映画が1000円で観れる、という機会があったので久々に映画のはしごをした。一本は2度目となる「バーレスク」。ああ、やっぱりアギレラは可愛いし、シェールの歌は心に響くよ。これはもう今年のベスト入りは確実だなあ。何度観ても飽きないよ。しかし今回も紙袋抱えた女性軍団がたくさんいて少しうるさかったのだった。
そしてもう一本が実話を元にしたと言う「アンストッパブル」だ。
2001年に実際に起きた貨物列車の暴走事故の映画化。Wikipedeiaにも載ってる有名な事件らしい。同じ実話と言っても先日の「ソーシャル・ネットワーク」と違って登場人物の名前などはフィクション用に変更してはあるらしいが。
ところで列車の暴走、と言えば主人公はデンゼルでもカーク船長でもなく貨物列車それ自体である。そして主人公である以上顔が重要。スピルバーグは「激突!」の時、フロントグリルが顔に見えるトレーラーを探したと言うし、スティーブン・キングに至っては「地獄のデビルトラック」でまんま顔(「スパイダーマン」のグリーン・ゴブリン)をつけてしまった。そして顔がついている機関車と言えば「きかんしゃトーマス」である。まずはこれを見ておいたほうがいいだろう。
YouTube - YouTube - きかんしゃトーマス:じこはおこるさ(5096966a609423d54f6ec98c60d5b435)
さて、そんな実写版「じこはおこるさ」の主人公もなかなかの面構えである。コンボイ司令官を思わせる、赤い色彩。そして眉の部分に「777」。ジャックポット当てたぜ!そんなラッキーセブンな機関車が暴走するとは思わないじゃないですか!一番最初の手ぶれカメラによって機関車を映し出すところから不安感を煽る煽る。また、スピードと重量のため脱線装置など物ともしない勢いがすばらしい。
ただ、近くで見るときは凄いスピード、というのが分かるんだけど、ヘリからの空撮とかの場面だとスピード感が失われ普通に走っているようにしか見えないのが残念。感覚の違いと言う奴だけどね。
ところで、単にブレーキをかけ忘れただけ、の状態で列車が動くことを「コースター」と言うらしい(何て漢字だったか忘れた)のですがその字幕が出たとき邦題が「〜デッド・コースター」とかじゃなくて良かったなあ、と心から思いました。
一部の人も指摘してるようにこれはモンスター映画。怪獣好きなら見て損はない。
さて、一方の人間達はデンゼル・ワシントンとカーク船長、バックアップにロザリオ・ドーソン、と最強の布陣で挑むのだが、そのほかが頼りない。「トランスフォーマー」のお父さん(スパークブラグ?)だったり、「クローバーフィールド」の撮影担当だったり(多分)。事故の原因を作ったデブはどっかで観たことあると思ったんだけど「モールラッツ」でステレオグラムの絵が見れなくて最後に逆切れしたあいつだ。
デンゼル・ワシントンはもう貫禄十分で、どんな緊急事態にあっても全然動揺しない。劇中一番動揺してたのは娘の誕生日を忘れて急いで電話する時ぐらいではなかったか。ちなみに18歳と19歳になるデンゼルの娘はともに「フーターズ」でバイトしてるという設定で、これを観て早くフーターズに行かねば!、という思いを新たにしたです。はい。
一方、家庭に問題を抱えている新米車掌は新たなジェームズ・T・カークことクリス・パイン。同じ新米でも「スター・トレック」じゃ強引にリーダーシップを発揮してたが、貨物列車じゃそう上手くはいかず、ミスしたり大変だ。
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2010/09/16
- メディア: Blu-ray
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2002/04/05
- メディア: DVD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
監督はスコット兄弟の弟、トニー・スコット。・・・あれ、俺もしかしたら劇場でトニー・スコットの作品見るの初めてかもしれないなあ。パンフで写真観たら結構なおじいちゃんでびっくりした。そりゃリドリーの弟で70年代から活躍してるんだから当たり前なんだが、ずっと若いイメージがあったので。今回のパンフには1944年生まれ、となっているがずっと生まれた年明らかにしてなかった気がするし。兄貴のリドリーが最初のころからずっと初老のイメージで、逆に弟のトニーは野球帽被ってずっと若いイメージだった。勿論作品のイメージも関係してると思う。
↑兄貴のリドリー。気難しそう。
↑弟のトニー。野球場でビール飲んでそう。
最後は素人ながらの疑問。
暴走機関車の前に別の車両をつけてスピードを落とし、ヘリから元海兵隊の運転手が降り立つ作戦で、ヘリからじゃなくて最初からスピード落し用の車両に乗ってれば良かったような気が・・・
実話であると言うことを無視していえば最後にもう一波乱欲しかったかな。乗り込んでブレーキかけて終わりじゃなくて「ブレーキが壊れてる!」とか。