The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

小覇王の選ぶ、続編映画ベスト10!and more..

 昨年の「ゼロ年代ベスト10」に引き続き、今年は、

続編映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! 〜続編映画ベストテン受付中〜

に参加してみたいと思います。昨年は締め切りを過ぎてしまい、id:washburn1975さんの御温情によりカウントしていただきましたが今年は大丈夫!「続編映画」という括りなら別に年末まで待つ必要ないしね!
 続編と言うことなので、今年は去年と違ってワッシュさんが決めた以外の条件は特になし。あ、でも一つだけ条件付けた。それによって他の人が選んでいるのを選ばなくなっちゃったけど。どっちにしろ普通に選んだらあっという間に10本越えちゃうからその辺で省いていかなきゃね。それでは一覧。

  1. バットマン・リターンズ(1992) ティム・バートン監督 アメリカ
  2. 悪魔のいけにえ2(1986) トビー・フーパー監督 アメリカ
  3. マッドマックス2(1981) ジョージ・ミラー監督 オーストラリア
  4. ゾンビ(1978) ジョージ・A・ロメロ監督 アメリカ・イタリア
  5. 続・夕陽のガンマン 地獄の決斗(1966) セルジオ・レオーネ監督 アメリカ・イタリア
  6. ダークナイト(2008)  クリストファー・ノーラン監督 アメリカ・イギリス
  7. フレディVSジェイソン(2003) ロニー・ユー監督 アメリカ
  8. 猿の惑星・征服(1972) J・リー・トンプソン監督 アメリカ
  9. ゴッド・ギャンブラー完結編(1994)   バリー・ウォン監督 香 港
  10. 大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス(1967) 湯浅憲明監督 日 本  

それでは各作品ごとに。

バットマン・リターンズ

 ティム・バートンが撮った初の続編。キャラクターは怪人ばかり。物語やプロットも破綻しまくっている。にもかかわらず胸を締め付けられる究極のラブストーリー。バットマン映画としては後述の「ダークナイト」に譲るが観ていてきりきりと締め付けられるのは断然こちら。クリスマスには必ず観てる。 

「我がペンギンたちよ。
こうなったらやるまでだ。
恐れるのも無理は無い。
多くは生きて帰ってこれないだろう。
バットマンが神の子の殺戮の引き金を引いた。
長男、次男、三男の区別は無しだ。
なぜそんな必要がある。
男性と女性?性別なんて関係あるものか。
バラバラになって木っ端微塵に吹っ飛んじまえばな!
前へ進め!
ゴッサムの解放の時がきた!」

 何度聞いてもこのペンギンの演説はしびれる。もうどうなってもいいや。

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悪魔のいけにえ

 あの恐怖の「テキサス州電ノコ虐殺事件」から12年。食人一家はまだ生きていた。しかも親父は人肉チリソースで成功していた!甥を殺された保安官がこのイカれた一家に立ち向かう。一家は団結してこの危機を乗り越えられるか!?
 前作の乾いた傑作は例え誰だろうと越えられないだろう。あの時、あの場所のフーパーだから出来たこと。ならばいっそ別モノにしてやれと言わんばかりに狂騒的な一作。食人一家の家族愛にあふれた映画。殺人鬼ばかりでなく保安官、DJ、登場人物の全てがどこか狂っている。これぞアメリカ!今年亡くなったデニス・ホッパー叔父貴の主演映画でもある。
R・I・P Dennis Hopper 1936〜2010

 

マッドマックス2

 海を越えて我らが「北斗の拳」にも影響を与えた一本。1作目の後がこうなるとは誰も思うまい。ウェズ最強説。「マッドマックス フューリーロード(仮)」まだあ?
 ちなみにここまでの3作はそれぞれの一作目も加えてオールタイムベスト3でもあります。大学の時はこのベストを発表すると
「散々映画観といてそれなのか?」とか言われたものだ。いいんだよ!好きなんだから!

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ゾンビ

 人類の生んだ至宝。人類の持ついかがわしさ、恐怖、興奮全てがここにつまっている。もうとやかく言う必要はないやね。とりあえずまだの人は観ろ!

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続・夕陽のガンマン 地獄の決斗

 厳密には「夕陽のガンマン」とはシリーズではないのだが、日本だけでなくアメリカでも「荒野の用心棒」を含めた3本は「ドル3部作」として認知されてるので構わないだろう。一般にクリント・イーストウッド主演作とされているし間違いではないんだけど真の主役はイーライ・ウォラック演じるトゥコ(TV放送時のカットシーンがほとんどトゥコがらみ)。
 ちなみに都市伝説では本作の最後でポンチョを手に入れたブロンディがこの後「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」につながるという説もある。その場合(物語的に)本作がエピソード1ということになる。


 

ダークナイト

 バットマンからもう一本。この作品については過去に死ぬほど語ってるが、やはりこれを外すわけにはいかない。前作「バットマンビギンズ」は正直いまいちだったのだが「ダークナイト」が爆弾だとすれば「ビギンズ」は長い導火線。もしも正式に製作が始まった第3作目「The Dark Knight Rises」が傑作だったら伝説となる予感。
小覇王の徒然なるままにぶれぶれ!: ダークナイトもくじ

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フレディVSジェイソン

 「エルム街の悪夢」「13日の金曜日」の2大ホラーシリーズ共通の続編。エルム街からクリスタルレイクへ互いのホームグラウンドを舞台に属性が違う2大殺人鬼の壮絶な殺し合い。巻き込まれるのは例によってティーンエイジャー達。クライマックスの肉弾戦がたまらない。(フレディが)腕を引っこ抜かれ(フレディが)首をはねられる!互いの設定を巧みに利用したストーリーも見事。

分かってねえなあ、何でもありなんだよ!

寝てても起きてても殺される!

 

猿の惑星・征服

 衝撃の第1作から4作目。近未来の地球では犬、ネコが死に絶えたので代わりに類人猿をペットにしていた。やがて猿が奴隷として使えることが分かり、猿達は奴隷労働を強いられる。そこに降り立ったのは救世主シーザー。未来からやってきた両親の元に生まれた彼は同胞達の酷い扱いに怒り、遂に立ち上がる!ここに猿の惑星が誕生した!
 革命映画の傑作。それまではどちらかと言えば温厚なコーネリアスを演じていたロディ・マクドォールがここでは怒りに燃える指導者シーザーを演じている。メイク用猿マスクから除くまなざしが忘れられない。
 当初は人類は完膚なきまでに断罪される予定だったがあまりに過激過ぎたので追加シーンが撮られ、シーザーは人類に慈悲と理解を示す。それでもラストシーンは圧巻である。

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ゴッド・ギャンブラー完結編

 多分、香港映画からは「男たちの挽歌Ⅱ」が支持を集めるんじゃないか、と思うのであえてへそをまげて同じチョウ・ユンファ作品でもジョン・ウーではなくバリー・ウォンで。
 一作目(「賭神」、原題のほうが分かりやすいと思う)の大ヒットを受けて作られたのはチャウ・シンチー主演による無断パロディ「賭聖」。これがオリジナルを越える大ヒット。そこで怪人バリー・ウォン(王晶)がとった手段はパクリを取り込んで続編を作る、という荒業。これがアンディ・ラウ、シンチー主演の「賭侠」。そして完全にシンチー(とン・マンタのおっちゃん)がシリーズを乗っ取った「賭侠2」と続く。このいかにも香港映画らしい本シリーズを最後にもう一度チョウ・ユンファ主演で締めたのが本作「賭神2」。
 ちなみにバリー・ウォンは

「賭博で勝ち続けることなど不可能だ。もしそれを成し遂げている者が存在するとすればそれはいかさまをしているからに他ならない。そして私の考えうる完璧ないかさまとは超能力を使うことだ」

 というようことを言っている。チャウ・シンチー演じるシン・ギャンブラーがいい加減な超能力を使うのは御存知のとおり。その裏には一応こんな監督の哲学があったんですね。とはいえ本作「完結編」は超能力なしのビシッとした賭博ノワールですぜ。

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大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス

 怪獣映画で、邦画から一本。子供の頃土曜の昼間に頻繁に再放送をしていた記憶がある。ガメラシリーズは最初からガメラが子供好き、と言う設定があったためゴジラに比べるとキャストに子供がいたり、正義の味方になっても違和感はそれほどなかったように思う。子供が登場する怪獣映画としてはベスト。
 ギャオーと鳴くからギャオス、という子供のつけたネーミングが素晴らしい。ここからカラーになったせいか前2作に比べるとTVでの再放送率が高く、非常に親しみやすい映画。

 
 さて、特別枠。おそらくたくさんの人が選んでいるであろう「ロード・オブ・ザ・リング」と「スター・ウォーズ」は基本的に続編というより「3本で一つの作品」と見てるのであえて選びませんでした。でも特に「王の帰還」と「帝国の逆襲」は素晴らしいと思う。シリーズの3作目でアカデミー作品賞を獲るなんて普通ありえないしね。 その他次点(順不同)

 などなど。数え上げればきりがないやね。