The Spirit in the Bottle

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スーパー戦隊で人生を振り返る その2

 torneで「天装戦隊ゴセイジャー」を録ってみたらそれなりに21世紀の戦隊だった。アナログで見たときはどことなく20世紀の香りがしたのだが。というか来週からどうなるんでしょうね。
 と言うわけで、東映スーパー戦隊シリーズを紹介しながら自分の人生を振り返ろう、と言うこの企画。今回はゴールデンエイジと題して、リアルタイムで観てて尚且つその時実際に子供だった時期の作品を紹介したい。前回はこちら、

スーパー戦隊で人生を振り返る その1 - 小覇王の徒然はてな別館

 その前に当時(1980年代)特撮ドラマ状況をかいつまんで紹介すると、「ウルトラマン」「仮面ライダー」シリーズはそれぞれ「80」「スーパー1」をもって1981年に一時的に休止、主に雑誌展開を中心にしてた。
 代わりに戦隊シリーズが定着し、「宇宙刑事ギャバン」が1982年から始まりメタルヒーローが登場した。そのほかには石ノ森章太郎原作による「東映不思議コメディ」シリーズ(第一作は「ロボット8ちゃん」)などが始まっている。
 

5)太陽戦隊サンバルカン(1981、小覇王4歳)

 モチーフは動物。この時期、現在の実家のある福島市に引っ越してくる。
 この作品はもう誰も覚えていないかもしれないがマーベルコミックスとの提携第4弾にして最後の作品。また全シリーズ中唯一前作「電子戦隊デンジマン」と作品世界を同じくする明確な続編である*1。とはいえ、曽我町子演じるへドリアン女王が再登場するぐらいだが。
 戦隊メンバーが3人。しかも女性戦士がいないという点で他と一線を引く作品。巨大ロボは上下2機による変形合体。
 この作品は明確に僕がリアルタイムで見てたことが分かる最初の作品で、この時期の僕の写真は大抵バルシャークかバルパンサーのポーズをとっているものが多い。何故かリーダーであるはずのバルイーグルのポーズをとっている写真は一枚もない。3人一組でポーズをとって、とかではなく一人でも青か黄色ということは当時から主役より脇役にのめりこむ癖があったのかもしれない。
 
 

6)大戦隊ゴーグルV(1982、小覇王5歳)

 マーベルとの提携終了後の作品で、ある意味ここから戦隊シリーズとして定着したといえる。モチーフは宝石と新体操。写真による絵本みたいなのを買ってもらって、それは今でも実家にある。
 で、熱心に見てたのは間違いないのだが、どんな話だったか全然思い出せない。しょうがないのでWikipediaで調べたところ、作風として

人類に災いをもたらし続けてきた暗黒科学とそれに対抗する未来科学という、極めてシンプルな構造の世界観であり、細部の設定に関わる描写はほとんど行なわれなかった。ゴーグルファイブの5人は強くて優しく、絶対的に頼もしい存在として描かれ、苦悩したり葛藤したりという内面の描写も極力省かれたが、それは本作に登場する一般人が脅迫や甘言によって容易に悪に協力させられる弱い存在として描かれているのと対照をなすものでもあった。悪の組織もまた絶対的に冷酷で邪悪な存在として描かれ、内紛を起こすこともなく、また第三勢力が登場することもなかった。

とある。僕は昔から正義の味方以上に悪の組織のドラマとかが大好きだったのでその辺のドラマが描かれてないので印象が薄いのかもしれない。
 キャストのゴーグルピンク、桃園ミキ役の大川めぐみは現在の目で見ても充分アイドル級の可愛さだが、当時5歳の身にはそこまでアピールしなかったか。
 巨大ロボは3体合体。
 

7)科学戦隊ダイナマン(1983、小覇王6歳)

 別名、火薬戦隊。とにかく爆発が多い。普通に襲われてる時はもちろん、変身後の名乗りの後にバックで爆発、個人で爆発、全員揃って爆発、と主題歌でも歌われている通り爆発の多い戦隊であった。コスチュームは何故か野球風。
 敵側の有尾人帝国ジャシンカ帝国(ジャシンカ=邪進化で、この日本語をカタカナにして外国語っぽくするセンスが格好いい)がかなり描き込まれてて、尻尾の数で階級の上下が決まる、など「超電磁マシーン ボルテスⅤ」のボアザンの影響か。というかこれに限らずこの作品にはアニメテイストが満載で、キャラクターデザインは出渕裕だったり、美形悪役(メギド王子)が登場したりする。僕はカー将軍が好きだったな。総じて敵側のドラマが濃厚だった。

 
 

8)超電子バイオマン1984小覇王7歳)

 冠名に「戦隊」が付かない戦隊。ヘルメットも上下に長い卵形から横に長い形状に変っている。特筆すべきは女性戦士が2人に増えたこと。これは結構子供心にも衝撃的だったような気がする。ただし、イエロー役の女性は途中で降板(交代)してしまい劇中ではコスチューム姿のまま死亡、と言う羽目に。
 敵が意外なことに始めての人類による悪の組織で恐るべきことに個人経営。首領ドクターマン以外は全員メカ人間。敵の3幹部の内、僕の周辺ではモンスター、ストロング金剛ストロング小林の人気が圧倒的だった。
 個人的な歴代作品の中では第2位。
 
 

9)電撃戦隊チェンジマン(1985、小覇王8歳)

 おそらく、客観的に見た場合、この作品がシリーズ中ベスト1ということになるのではないだろうか。これはもうスペースオペラと言ってもいい。宇宙規模の侵略などスケールの大きさはシリーズ一。
 敵組織大星団ゴズマはなんと言っても首領星王バズーのビジュアルが素晴らしい。単にルックスだけならバズーに敵う悪役は居ないのではないかと思う。後は個人的にこの当時「てれびくん」とか「テレビマガジン」とかを買っていて、何故かギルーク将軍に過剰な思い入れをしていたような記憶も。個人的には後半はギルーク将軍(ゴーストギルーク→スーパーギルークとパワーアップ)の一代記としてみていた。
 後は特筆すべきは主題歌を歌っているのが影山ヒロノブ(KAGE名義)で、彼がアニメソングなどをメインに活動するきっかけになった作品でもある。
 
 

10)超新星フラッシュマン(1986、小覇王9歳)

 「バイオマン」同様、冠に「戦隊」が付かず、ヘルメットが横に長い戦隊。主人公たちの名前がカタカナになってファッションなど後のファンタジー戦隊への道しるべ。
 二号ロボ、タイタンボーイが登場。鼻の高い美男子ロボだった。
 
 

11)光戦隊マスクマン(1987、小覇王10歳)

 オカルト戦隊。

気!気!オーラパワー!鍛え上げろよオーラパワー!

 マスクのデザインが秀逸。司令官が谷隼人。どう見ても「風雲!たけし城」のまんまだった。
 この辺になると興味が実写のヒーロー番組よりアニメの方に移っているので実は見ているはずなのだがそれほど覚えていなかったりする。マスクマンはかろうじて全話見ているはず。子供心にイガム王子はどう見ても女だろうと思っててなんで気づかないのだろうと思ったのだが、案の定女性だった
 
 

12)超獣戦隊ライブマン(1988、小覇王11歳)

 完全に興味はアニメの方に移っていたので実は途中までしか見ていない。注目ポイントとしてはサンバルカン以来の3人体制でしかもブルーが女性。さらに途中から二人加入で5人体制になる。
 敵組織は久々の地球人悪の組織。武装頭脳軍ボルト。幹部が主人公達の同級生。
 ごめんなさい。これはほとんど見て無かったです。
 今はバラエティ番組などで活躍する嶋大輔がレッド役。

 
 

13)高速戦隊ターボレンジャー(1989、小覇王12歳)

 この番組の第一話はそれまでの戦隊シリーズ第10作を記念して「10大戦隊大集合」のプレ特番で、ここではバトルフィーバーJ」が第1作とされていた。この時点で約50人正義のヒーローがいるわけで、一斉に集まる姿はちょっとした数の暴力
 高校生戦隊、ということで司令官役に当時NHK「中学生日記」の印象が強い岡本富士太。主人公達の担任役に馳浩夫人の高見恭子
 敵組織は暴魔百族で後の「ジュウレンジャー」や「ダイレンジャー」などファンタジー戦隊の走り。敵の造形がリアルで好みだった*2。第3勢力である流れ暴魔はヤミマルの人間態が当時にしても時代遅れな番長スタイルだったのが子供的にも失笑物だったが、二番目の戦闘スタイルは格好よかった。
 この作品は「ライブマン」と違ってきちんとみていたのだがどうも記憶を手繰ると自宅でなく友達の家で見てた記憶がある。だんだん親のいる前で見るのが恥ずかしくなっていたのかもしれない。じゃあ、他人の親はいいのかって話になるがその友達は歳の離れた弟がいたのでそれをカモフラージュにしてたんだな、きっと(僕は次男の末っ子)。
 さて、ゴールデンエイジと題して書いてみたが、意外と記憶があやふやでほとんど見ていたはずなのになかなか筆が進まなかった。冷静に考えると、この後の作品はどちらかというとオタク的視点からレンタルビデオで見直したりしてるのだが、この頃の作品は子供の頃見ているため見直したりしていないのだ。それ故一番思い入れがあるはずなのに書くことがあまりないという事態になってしまった。むーん。
 
 前回から2ヶ月以上経ってしまったが、とりあえず今年度中、「ゴセイジャー」が終わるまでにはこのシリーズを完結させよう(と思う)。

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*1:近年の「VSシリーズ」はあくまでイベント事と割り切ってよいと思う

*2:ゴーゴーファイブ」の災魔や「マジレンジャー」のインフェルシアに近い感じ