The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

アクションは生に限るぜ!人類白痴化計画

 先週、今週の「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」は70〜80年代半ばのB級オーストラリア映画を集めた「ノット・クワイト・ハリウッド Not Quite Hollywood」。
 オーストラリア映画というと僕が子供の頃は「マッドマックス」シリーズと「クロコダイル・ダンディー」シリーズ。その後高校の時ぐらいに「ピアノ・レッスン」が出てきて「プリシラ」やバズ・ラーマンの「ダンシング・ヒーロー」(これは名画座で見たので制作年代はもっと古い)。近年だとそれこそニール・キッドマンヒュー・ジャックマンというオーストラリア出身の役者による「オーストラリア」などがあった。そして忘れてはならないがヒース・レジャーもオーストラリア出身だぜ!最近は捕鯨とかで日本とオーストラリアはあんまり仲良くないようだが・・・
 
 前回は「映画で外貨を稼ぐぜ!それにはエロとグロだぜ!」と人類普遍の法則を実践しておっぱい映画と残酷ホラー映画を量産していたという話。まあ、僕は当然のことながらリアルタイムでは見れてないしそもそもここで紹介されてる作品はほとんど日本では未公開のはずだ。同じ英語を喋るアメリカに向けて作られたものだろう。そして後半はいよいよ「マッドマックス」の登場だ!
 その前に登場するのはジミー・ウォング先生を迎えて作られた「スカイ・ハイ」。ジミーさんはいわゆる芸能人とヤクザの関係といったときには必ず例として挙げられ勝手に僕の中では「西のフランク・シナトラ、東のジミー・ウォングと呼び習わしている存在。ジミーさんの人間としてのくずっぷりもさることながらアクションシーンがほとんどぶっつけ本番でまあ、よくも死者が出なかったものだと感心する。どのくらい凄いかというとあの香港のスタッフがあきれるくらい。これに比べると「マッドマックス」はずっと誠実に作られてるなあと感心しきり。まあ程度の問題で十分こっちもいかれてるけど。
 その「マッドマックス」は当然僕は劇場で見たわけではない。主に「〜2(ロード・ウォーリアーの方)」がテレビで放映されたのを見てファンになった。これに影響受けたのが「北斗の拳」といえばお分かりですね。ドクター・ジョージ・ミラー*1の抑えたホラー描写と当時本当に人が死んでる、と宣伝されたカースタントなど見所は多い。何でも日本でそういう宣伝がされてることを知った製作者が「そんなことがスタントマン協会に知られたら怒られる」と噂を否定したとか。
 「マッドマックス」は新作の4作目「Mad MaX Fury Road」が作られるとコールされて久しいがどうなっているのだろう
 そして願わくばアメリカ版の「ロード・ウォーリアー」ではなくオリジナルの「マッドマックス2」のDVDが欲しい(出てたらごめん!)。

 
 ところで、これらの映画は国や州の文化予算を使って作られたりしてるものも多い。ちゃんと役人はチェックしてるのか疑いたくなるがどこの国でも状況は似たようなものらしい。かの「悪魔のいけにえ」もテキサス州の文化振興基金みたいなのを利用してるし、金こそ出してないがわが国の「ノストラダムスの大予言」も文部省推薦映画だ。僕が役人だったら「ノストラダムスの大予言」なんてタイトルの映画は例え中身が真摯な社会派ドラマだったとしても許可なんて出さないけどね!「テキサス州電ノコ大虐殺」も一緒だよ!きっと各国政府は映画を通じて国民の「総白痴化計画」を進めているに違いないのさ。いや、僕は大好きですけどね・・・

マッドマックス2 [Blu-ray]

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 そして話はまったく変わるがWWEの方もヒットマン”ブレット・ハートが出てきたり、マイク・タイソンが出てきたり目が離せない。なにか1997年に対するメモリアルな意味合いでもあるのだろうか。ブレットがもう一度試合をするとは思えないがもしあるとすれば「レッスルマニア」でビンス・マクマホンとだろうなあ。

*1:彼は医者でもあり同じオーストラリア出身で「ネバー・エンディング・ストーリー第2章」のジョージ・ミラーと区別するため、「ドクター」と付けて呼ばれることが多い。「天才」ポール・アンダーソンと「ダメな方の」ポール・アンダーソン」みたいなもの