The Spirit in the Bottle

旧「小覇王の徒然はてな別館」です。movie,comics & more…!!!

今年の出来事 Best5 2009 ⑤

 さあ、栄えある小覇王の選ぶ今年の出来事第一位!
日本の映画興行収入2000億円突破するもやはり今年もダメ邦画が上位を占める!
 去年も同じようなこと書いたなあ。

小覇王の徒然なるままにぶれぶれ!: 今年の出来事 Best5 

まあ、去年は「ダークナイト」が評価の割りに扱いが酷かった、と言うのもあったけど、今年はアメコミもたくさん発売されたからまだ良い。
 もちろん、去年の記事でも書いてる通り、邦画の売り上げが高いこと自体は喜ばしいことなんだけど、ただ日本で売れた映画は海外では通用しないのがほとんどと言うのが悲しいところ。
 罪山さんのこんな記事も、

日本映画のガラパゴス化、インフェルノ鎖国 - 俺の邪悪なメモ 
 
 ところどころ異論もあるけど大筋で同意する。以下は引用、

これらの日本映画のガラパゴス化が、本家(?)の携帯電話などのガラパゴス化と決定的に違うのは、著しくクオリティが低いということです。

日本の携帯電話は、世界標準と外れてはいても製品の水準は非常に高い。むしろ、日本のユーザーの要求水準が(へんなところで)高すぎるためにガラパゴス化が起こっているわけです。だから、「ガラパゴス化は必ずしも悪いことではない」みたいなことをいう人もいるわけで、『パラダイス鎖国』(BY id:michikaifu)みたいなフレーズが言い得て妙となるのです。

ところが、映画の場合はこれの正反対。大ヒットする日本映画はことごとくウンコ映画です。ここでいうウンコ映画というのは『スラムドッグ$ミリオネア』みたいにウンコが出てくる面白い映画って意味じゃなくて、存在がウンコみたいなダメ映画ってことですよ、念のため。
 
(中 略)
 
ムカつく人もいるかも知れないけど、はっきりって日本の観客の要求水準が低いといわざるを得ません。

パラダイス鎖国』ならぬ『インフェルノ鎖国』状態ですね。

インフェルノ鎖国」とは言いえて妙。僕個人的には携帯電話のガラパゴス化もどうかと思うけどね。最近の携帯は機能が多すぎ。デザインさえよければ「おじいちゃん携帯」で十分だよ。
 
 罪山さんは「ハングオーバー」を例に出してるけど、特にコメディ映画の扱いが酷い。数年前に「ナポレオン・ダイナマイト」がアメリカで大ヒットしたが日本ではビデオスルーしかも「バス男」なんて中身と関係ない酷い邦題をつけられてた。「ホットファズ」なんかもやっとの公開だったし。
 ウィル・フェレルにもっと光を!
 
 テレビシリーズの映画化それ自体が必ずしも悪いとは思わないけれど、最初からいずれテレビで放送するというのを前提に作ってたら表現も及び腰になる。あとはそろそろ「製作委員会」方式をやめたほうがいい。
 漫画の映画化もそれを言ったらアメコミ映画好きの自分としては否定は出来ない。ただあまりに安易過ぎるとは思う。
 
 日本の観客はそれでも満足してるかもしれないがこのままでは最悪の事態も考えられる。日本と言う市場でヒットを望めないと分かれば大作レベルの作品まで日本での公開が危ぶまれるかもしれない。
 
 
 なんていう風に明るいニュースも実は裏に回れば暗くなる、という話題。
 まあ、ハリウッドはともかくさ、韓国の足元に及ばない映画作ってるようでは未来は暗澹としてるよなあ。
 
 ところで、僕も参加した映画ベストの企画2本が集計が終わり発表されました。
 
2009年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ
 
映画ゼロ年代ベストテン・結果発表 - 男の魂に火をつけろ!
 こちらは締め切りを過ぎたのに集計に入れてもらってありがとうございました。
 しかし、より選択肢の広いゼロ年代のほうが自分のベストに近いというのは不思議ですね。
 それでは皆さん良いお年を!